エスモールで食事を済ませ、バスターミナルへと復帰する。酒田駅前のバス停では高速バスの出発前くらいしか賑やかにならなかったが、こちらは路線バス待ちで常時人が滞在しているのも良いところだ。
2023.04.22[Sat]
エスモールバスターミナル《標高15.2m》12:40→足湯あんべ湯前13:55~温海営業所(行)
庄内交通 [061]、¥1,220、37.2km
庄内交通 温海営業所行
次に乗るのは温海行のバス。乗客は自分以外allおばあちゃんだ。ただ、そんな腰の曲がったお年寄りがshoko chericaを当たり前のように使いこなしているのを見ると、かっこいいなあなんて思う*1。バスは鶴岡駅前を経由した後、かつての賑わいの中心地と思われる商店街の中を走行する。バス停名に銀座通りとあったり、昭和の頃は相当人が集まったんだろうなあと想像したくなるようなシャッター街がそこにはあった。雲量が増えてきて空の明るさが減ったのも、そういったイメージに拍車をかけたのかもしれない。
郊外へ出る前にバスは庄内観光物産館へ寄り道する。ここでは駐車場にテントが張られ、イベントが行われていた。そういえばと、酒田駅前の待合室にあった「地酒まつり」のポスターを思い出す。鶴岡市役所前から乗車したカップルがここで降車したが、地酒まつり目的だろうか。赤ら顔の大人たちが陽気に酌み交わしているのはちょっとうらやましく感じた。
その後国道7号に入ると、由良地区と温海温泉付近以外はすべて国道で進む。由良郵便局以降はあつみ温泉駅まで海に沿って走るので、眺めは非常に良い。特に小波渡から大波渡にかけての眺望は素晴らしかった。由良温泉で乗客が自分だけとなったのも相まって、景色を独り占めしているような気分になる。
このままの乗客で進むかと思い始めた、あつみ温泉駅手前の不動岩前で久しぶりの乗客がある。駅の先でようやく海から離れて、あつみ温泉の中心街へと入っていく。あつみ温泉駅以降であればどこで降りても次のバスに乗り継げるが、今回は足湯あんべ湯前で降車した。そしてしばらく温泉街を散歩したのち、下の湯であつみ温泉の熱めのお湯を堪能した。
あつみ温泉 下の湯
なお、あつみ温泉でも摩耶山新酒まつりという新酒の試飲イベントが開かれていた。なにも同じ鶴岡市内にある庄内観光物産館で山形県内の酒蔵を集めたイベントが行われる日にやらなくても*2なんて思ったが、こちらはこちらで小規模ながらも盛り上がっていた。当日券でもいいから買って飲んでしまおうかとまで思ったが、この後まだバスに乗る予定がある。悪酔いした状態でバスに乗ったら最悪の事態もありそうだ、なんて考えて、すんでのところで思いとどまった。