前からバスで行ってみたかった山之村へ行く。
2024.10.12[Sat]
富山07:58→飛騨古川09:13、特急ひだ6号、¥2,720
富山駅と特急ひだ
特急ひだの直後に走る普通で猪谷へ向かって猪谷から神岡に入っても良いし、むしろ富山駅前から猪谷行の地鉄バスで向かうのが「バスに乗るのが目的」の本懐かもしれないが、猪谷から神岡へのバスは最近「標高差2,721m」で乗車したばかり*1、なので神岡へは飛騨古川から入ることにした。富山駅で乗車券を購入する際、みどりの窓口前には「東京方面 11時まで指定席はすべて満席です」の掲示があった。3連休の初日感が駅に溢れていた。
ひだは自由席に乗る。外国人が多そうと予想していたが、自由席はそれほどでもなかった。速星や越中八尾で乗客を拾い、やがて自分の隣りにも乗客がやってきたが、検札する車掌の誘導でその方は2席とも空いている列*2へと誘導されていった。要望がなくてもそこまで対応する車掌を見たのは初めてだ。猪谷到着時にごみを捨てるために席を立ったので自由席の利用状況を確認したところ、乗車率は5割強といったところ。想像していたよりも利用者は多かった。
飛騨古川駅
富山を出たときは快晴だったのに猪谷では曇りになり、さらにその先に進むにつれて空の雲は厚く低くなってくる。ひだを降りた飛騨古川では重い雲が空を覆っていたので、天気読みに失敗した気分になる。ここでは30分ほどの待ちがあるので、バスの案内所で1日乗車券を入手する*3。これで飛騨市内なら濃飛バスの路線もフリーパスになるが、金額的なメリットは特急ひだを利用した時点で大きくマイナスとなっている。まあ乗り降りの際に乗車券を見せるだけで済むのは便利だし、手元に残せる記念品を入手したくらいの気持ちで購入した。
2024.10.12[Sat]
高山濃飛バスセンター(発)~飛騨古川駅09:45→濃飛バス神岡営業所10:30
濃飛バス 高山・古川・神岡線、¥300、27.0km
本日最初に乗るのは濃飛バス、というか今日はこの会社のバスしか乗らないのだけど、このバスは7分遅れでやってきた。濃飛バスは中扉があっても前乗り前降りスタイルなので、降車客を待ったうえでバスに乗車する。飛騨古川駅出発時の乗客は自分を含めて13人とけっこう多く、自分以外はすべて女性だった。バスの最後列に座った5人は明らかに観光に来たグループだろうが、他にも何組か観光で乗車している人たちもいるようだった。
バスは飛騨古川駅と終点の濃飛バス神岡営業所付近以外は基本的に国道41号を進む。行真と野口で1人ずつの乗降があったののちに数河峠への上りに入っていく。ヘアピンカーブ上にある戸市を通過するとしばらくバス停はなく、バスは登坂車線をゆっくりと上っていく。飛騨古川駅到着時には天気の心配をするくらいの雲行きだったのに、下数河付近で空を見るといつの間にか青空が広がっていた。峠付近にある数河集落の規模はそこそこ広く、「数河」を冠するバス停も6つあるが、それらのバス停に囲まれた、閉鎖された施設をいまだに名乗り続けるハイランドホテル前バス停が殊更切なく見えた。
数河峠バス停を過ぎると神岡地区へと入り、道も下り坂となる。あとは神岡の街を目指して下っていくだけで、結局野口以降は乗降なしだった。旧飛騨神岡駅手前で国道41号とは別れ、西里および神岡・船津座バス停を経由して濃飛バス神岡営業所へ。西里で3人降りたので、終点まで利用したのは10人、飛騨古川駅では7分遅れだったが濃飛バス神岡営業所は定刻到着、これは終点直前の神岡・船津座~濃飛バス神岡営業所で7分のマージンがとられていたためだろう*4。
濃飛バス神岡営業所バス停
バスが到着する直前に運転士からガッタンゴー利用者への案内があったのを自分には関係ないと聞き流したが、自分以外の利用者はすべてガッタンゴー目的だったようで、まちなかコース利用者の4人はタクシーに乗り継ぎ、渓谷コースへ向かう5人は15分後に出発する猪谷駅行のバスでそれぞれ散っていった。