2019.04.26-05.03 四国逆回り33

室戸世界ジオパークセンターを出て、施設前のバス停へ。なんか作りが学校の校舎っぽいなあと思い改めて見回すと、横には体育館があったので、廃校になった学校を転用したようだ*1。使われない堅牢な建物を転用した、というのは良い試みだと思う。

ジオパークでのバス待ちは10人弱。地味な大学生のカップルだったり、またペアルックの母子だったり。子供が母のスマホで Pokémon GO をやりたいらしく、「やっていい?」「だめ」「ホテル行ったらやっていい?」としきりにねだるが相手にされない。まあ、こんな天気じゃゲームしたい気分になるよなあと同情する。

2019.05.01[Wed]
安芸営業所(発)~室戸世界ジオパークセンター14:40→甲浦駅15:21~甲浦岸壁(行)
高知東部交通、¥1,310、32.0km

室戸世界ジオパークセンターにて
高知東部交通 甲浦岸壁行

やがて甲浦行のバスがやってきた。車が邪魔してバス停に横付けできなかったので、ちょっと離れたところで客扱いする。待ち人は結構いたはずだが、実際に乗ったのは5人だった。直後に安芸方面へのバスもあるようで、乗らなかった人たちはそちらのバスを待っているようだ。すでに7人の乗客がいたが、なんとか全員着席して甲浦へ向けて出発する。

椎名バス停付近で安芸行のバスとすれ違う。室戸から甲浦にかけては比較的人口密度の薄い地域なので、乗客12人のまま行くものだと思っていると、降車ボタンが押されて、むろと廃校水族館前で先ほどのポケモン母子が降りていく。聞こえてきた運転士との会話から、どうやら乗るバスを間違えたらしい。運転士の「戻るバスはバス停で時間を確認してくださいね」という声が聞こえたけど、さっき対向するバスとすれ違ったばかりだから、しばらくないのは運転士も分かっているはず*2。雨の中バス停に残された母子が切なく見えた。

むろと廃校水族館からは別途2人が乗車し、さらに入木で歩き遍路の方が乗車してきた。野根を過ぎると甲浦はもうすぐ。だが、こんな時間になってもまだ室戸方面へ歩き始める遍路が見えて不安になる。次の集落は入木までないはずなんだが、テントでも持っていたのだろうか。

甲浦駅のバス停は、工事の影響*3駅からちょっと離れたところになっていた。乗り継ぐバスは鉄道より遅い時間に出発する*4ので、14人の乗客が降りるまで待つことにする。すると、我先にと出口まで来てから運賃箱の前でバッグをごそごそ始める人、千円札を崩した後で「あれ、ここじゃないのね」といって全額運賃箱に放り込む人、「5千円札崩れないの? 弱ったなあ」なんて言い出す人など*5、バスに慣れない乗客がてんこ盛りで、運転士の苦労を垣間見ることができた。ちなみに、確認できた限りで「ですか」利用者は自分だけだった。


*1:もともとは中学校らしい。

*2:後で調べたら17時台だった。

*3:阿佐海岸鉄道が導入を予定しているDMV関係の工事。同社のウェブサイトに4月26日付の状況報告が記載されているが、バス停側から見るとその写真と同じくらいの進捗だった。ちなみに、当日は雨天かつ祝日なのにもかかわらず工事が行われていた。

*4:鉄道の方が13分早く甲浦を出る。

*5:グループ客だったので、別の人が支払っていた。

2019.04.26-05.03 四国逆回り32

2019.05.01[Wed]
安芸営業所11:45→室戸世界ジオパークセンター13:24
高知東部交通、¥1,940、55.1km

安芸営業所にて
高知東部交通 室戸世界ジオパークセンター行

安芸から一気に甲浦まで行くバスはあるが、タイミングが合わなかったので、室戸岬止まりのバスで進む。これまで数度この路線を利用したことはあるが、いずれも区間利用のみ。2時間半も乗車できる路線なので、一度は安芸と甲浦間をぶっ通しで乗ってみたいのだが、いまだ全線通しで乗ったことはない*1

先ほどの渋滞は解消されていたので、安芸市内はスムーズだが、あき総合病院や安芸駅への寄り道があるので、なかなか先へは進まない。安芸市の中心街までで自分を含め7人が乗車し、その後魚梁瀬行と分かれる安田役場通までで2人が降車、2人が乗車する。途中、安田明神バス停を取り囲むようにして立ち並ぶ無人販売*2ではビワが売られていて、ビワが春に収穫される果実であることを知る。

基本的には国道55号を南下するルートをたどるが、集落があるところなどでは旧道を走行する区間も多い。旧道といってもそこそこ道幅はあって、すれ違いや路上駐車をかわすために時間を費やすようなことはない。奈半利駅ではまとまった乗客があり、5人が乗り込んでくる。ここまで鉄道で来てその先はバス、というのが当たり前だけどスタンダードのようだ。奈半利地区では2人が降車したため、乗客12人で室戸市へと入る。昼時のバスにしては盛況だと思う。

ルートのほぼすべてが海沿いとなるので、天気の良い日ならより景色を楽しめたに違いないが、あいにくの雨で濡れた窓ガラス、そして車内の湿度のせいで窓が曇ることで、外はぼやけた状態でしか見えない。ところどころで見かける歩き遍路の人は、合羽を着こんでただ黙々と歩いている。徳島から歩き遍路を続けている人の場合、ここ数日の天候から考えると、日和佐からずっと雨だったんじゃないかと想像し、少し同情する。

奈半利駅以降の乗車はなく、元橋で久しぶりの乗客があったが、すでに車内は7人にまで減っていた。以降は降車のみで、室戸、室戸営業所、室戸岬でそれぞれ降りていき、終点まで乗るのは自分だけだ。シレスト室戸ではカールコード*3のようにして施設前を経由する。この方法だとバス停も1つで済むし、道路に出てバス停を探す必要もないのでアクセシブルな感じもするが、逆方向のバスも同じ向きでやってくるので、「便利なように見えて、乗り間違えると大変なことになる」バス停だと個人的には思っている。

ジオパークセンター正面。元(中学校)の雰囲気が残っている
室戸世界ジオパークセンター

途中5分程度遅れて走る区間もあったが、室戸世界ジオパークセンターにはほぼ定刻に到着する。ここでの乗り継ぎ待ち時間で、昼食とバス停の名前にもなっている施設の見学をこなす。食堂*4が併設されていたので何か頼もうとすると、食事のメニューは青海苔の入ったうどん1種だけらしい*5。混雑する時期なのでメニューを絞るのは分かるが、1種類というのは突き詰めている。温かい汁物が欲しかったので、具合の良い絞り込みではあったけど。

ジオパークというものがよく分からないまま展示施設を見て回る。1周した感じでは「地質公園」的なものかなあと理解したが、wikipedia:ジオパークによると「大地の公園」ということらしい。室戸ジオパークは国内で5番目に選ばれた世界ジオパークとのことで、つまりは自然版の世界遺産みたいなものだろう。「○○を世界遺産に!」みたいな登録されることが目的となってしまった運動を、ジオパーク関係ではまだ見聞きしてないので、あまりメジャーではないのかもしれないが、無料ということもあってか施設は混んでいた。なお、展示内容は予想していたより充実していたので、個人的な満足度は高かった。


*1:いちばん長く乗ったのが、甲浦駅奈半利駅間の利用。途中、室戸に着くまでの区間で、自分を含めた乗客全員がこっくりこっくりしてたのが印象に残っている。

*2:ストリートビューでも確認できる。

*3:受話器のケーブルが分かりやすい例。

*4:室戸世界ジオセンターのフロアマップでは「ジオカフェ」となっている。

*5:普段は定食などがあるようだ。

2019.04.26-05.03 四国逆回り31

2019.05.01[Wed]
桟橋通五丁目(発)~後免町10:22→安芸営業所11:12~安芸駅(行)
高知東部交通 [T1L1]、¥750、26.2km

後免町にて
高知東部交通 安芸駅行

長距離を走る割には小さなバスだな、といった第一印象のバスが来る。ただこちらが降りるまで、立ち客が出ることはなかったので、適正サイズということなんだろう。

乗客8人で後免町を出発。立田前浜通までは先ほどのバスで来た道を戻り、立田山田通からは新規のルートとなる。雨は降ったりやんだりの繰り返しとなったが、気温が上がってきたせいか車内の窓ガラスが曇り、視界はちょっと残念な感じで進む。

ごめん・なはり線ののいち駅最寄となる野市龍河洞通*1で半数が降車する。野市の市街地を抜けると国道55号へ合流し、以降は道なりだ。江見町では、今日初めて歩き遍路の人を見かける。室戸から野市にかけての分かりやすい道といえば国道55号なので、しばらくの間歩き遍路の方々を多く見かけた。また、バスが夜須駅を経由した際にも、歩き遍路っぽいかっこうの人が隣接する道の駅で休憩していたり、なにかとよく目にした記憶がある。

しばらくは順調に進んできたが、長谷寄の先、南国安芸道路と合流したあとで渋滞が始まる。和食バス停あたりまで流れの悪い状態が続いたので、信号交差点で詰まっていたのかなあと想像する。あまりにも進まなかったせいか「ただ今道路事情により遅れ運行になっています。悪しからずご了承ください」の放送が流れた*2。そんなスイッチがあるんだ、と驚く*3

和食以降はしばらく順調に流れていたが、大平口の手前でまた渋滞が始まり、安芸市街まで続いていた。先の行程には影響しないが、次の安芸営業所で降車予定なので、到着直前での渋滞はもどかしい。結局、和食での渋滞の影響も含め、安芸営業所には15分ほど遅れて到着した。

営業所奥にボンネットタイプのバスが見える
高知東部交通 安芸営業所

夜須駅あたりではやんだりもしていたが、安芸営業所ではまた雨が降り出していた。ここでの昼食も考えていたが、元々あまり時間がない上に直前のバスが遅れたので、時間的には厳しめ。何より営業所から眺めても、すぐ食べられるような店は見当たらない。次のバスへは安芸営業所から安芸駅の間ならどこで乗り継いでも良かったので、もうちょっと考えて降りれば良かったかなあなんて自省しながら次のバスを待った。

安芸営業所の待合室にて
高知東部交通 路線図


*1:このバス停で、前回触れた「○○△△通」の意味に気づいた。

*2:肉声ではなく、用意された放送だった。

*3:もしかしたら、GPSで場所を判別し、バス停の予定通過時刻とのズレを把握したうえで、自動的に流れるのかもしれないけど。