路線バスICカードのまとめ

コレクションしているつもりは更々ないのだが、「南から北へ」「四国逆回り」「標高差2,720m」「標高差2,721m」「地鉄バスに乗る」などの道中で入手したICカードが結構たまってきたので、利用した各社のICカードの情報をまとめておく。お得だからといって気軽に入手しているが、デポジット分を換金するあてもなく、またけっこうな額がチャージされたままになっているものもあるので、正直言ってあまり得してはいない。ちなみに、普段使いの交通系ICカードPASMOである*1

なお、記載の内容は利用時点の情報であること、また「バス目線」の情報しか確認していないため、記載している情報が偏っている点にも留意されたい。

SAPICA、ICAS nimoca、icsca、AkiCA、shoko cherica、NORUCA、WAON、PASMO、りゅーと、ecomyca、Ainokaze ICOCA、ICa、KURURU、emica、itappy、hanica、NicoPa、CI-CA、Hareca、PASPY、IruCa、い~カード、ですか
これまでに入手したICカード(2024年4月時点)

入手・利用した路線バスICカードの一覧(2024年4月現在)
ICカード
名称
主な事業者 車内
購入
交通系
IC利用
割引手法 乗継割引
(時間)
備考
①チャージプレミア
②運賃割引
③利用額ポイント
SAPICA 札幌市の事業者 不可 ③10%*2 - *3  
ICAS nimoca 函館バス etc. *4 ③3%*5 ¥50~160 (60分)*6  
icsca 宮城交通Gr. etc. ③5~30%*7 -  
AkiCA 秋田中央交通
秋田市
不可 ③3%*8 -  
shoko cherica 庄内交通 不可 ③3%*9 -  
NORUCA 福島交通 不可 ①10%, 40%*10 ¥50 (60分)  
WAON AEON Gr. - - - - *11
PASMO 関東の事業者 不可 - - *12  
りゅーと 新潟交通Gr. ③0.5%~*13 ¥50 (30分)*14
直通額 (60分)*15
 
ecomyca 富山地方鉄道 不可*16 ②10%*17 -  
Ainokaze
ICOCA
*18
あいの風とやま鉄
道/関西の事業者
- *19 ③5%~30%*20 ~¥210 (60分)*21
150p (90分)*22
*23 *24 *25
*ICa*26 北陸鉄道Gr. 不可 不可 ③1%*27 ¥30 (60分)*28  
KURURU*29 長野市近郊の事業者 不可 ③5~25%*30 ¥50 (90分)  
emica 三重交通Gr. ③5~12%*31 ¥80 (60分)  
hanica 阪急阪神Gr. ①8% -  
itappy 伊丹市交通局 不可 ①10% 半額 (90分)*32  
NicoPa 神姫バス etc. 不可 ①10%, 25%*33 ¥80 (60分)*34  
CI-CA 奈良交通Gr. 不可 ①14%, 20%*35 -  
Hareca 岡山県の事業者 ①2% -  
PASPY*36 広島県の事業者 ②10%*37 ¥20 (60分)  
IruCa ことでんバス etc. *38 *39 ②10~40%*40 -  
い~カード*41 伊予鉄バス 不可 ③-*42 -  
ですか とさでん交通 etc. 不可 ③5%*43 ¥30~200*44
(60分~)*45
 

【表の説明】

  • すべて利用日、もしくはルート検討日現在の情報となる。
  • 上記の表に記載されているものは、すべてがプリペイド(先払い)方式を採用している。プリペイド方式では、デポジット(預り金)*46として500円が別途必要となるケースが多い。なお、後述する交通系ICカード全国相互利用サービスに含まれるPiTaPaは、唯一のポストペイ(後払い)方式となっている。
  • ICカード名称では、読みがなをツールチップで表示している。また、利用していないICカードについては冒頭に「*」を付記し、廃止予定のあるICカードには末尾に「」を付している。
  • 複数のバス事業者で利用可能なICカードは、代表的なバス会社を主な事業者に示した。他の事業者についてはリンク先を参照のこと。
  • 車内購入欄は、ICカードをバスの車内で購入できるかどうかを示している。
  • 交通系IC利用欄は、当該ICカード利用可能エリアでwikipedia:交通系ICカード全国相互利用サービスに含まれるICカード*47が使用できるかどうかを示している。なお、全国相互利用サービスに該当するICカードについては「※」を付し、Suicaの機能を持つwikipedia:地域連携ICカードには「*」をつけている。
  • 運賃に対する割引では割引手法によって3つに大別した。チャージプレミア利用前(チャージ時点)にプレミア付加、運賃割引はバス利用時(運賃支払時)に割引、利用額ポイント利用後にポイント付与と、割引されるタイミングがそれぞれで異なっている。詳細については以下を参照。
    • ①チャージプレミアとは、ICカードへ入金した際に付与される金額。1,000円入金した場合、ここが10%なら100円がプレミアとなり、総額1,100円がチャージされる。なお、利用日や時間帯によって異なるプレミア率を適用している場合はその率を追記し、呼び名や適用日などを脚注で説明している。
    • ②運賃割引とは、ICカードで支払った際に通常運賃から割引される率を示す。運賃が300円だった場合、ここが10%ならICカードで支払った場合の運賃は270円となる。
    • ③利用額ポイントとは、月間の累計利用額に応じたポイント還元が翌月に行われ、付与されたポイントを運賃等に利用できる制度のこと。表では利用額に対する還元率を示しているが、これ以外にボーナスポイント制度などが設定されている場合もある。
  • 乗継割引は、ICカードを使用して2つのバスを乗り継いだ場合に適用される割引のこと。通常、2回目の運賃が割引となる。なお、かっこ書きで付記した時間内に乗り継がないと適用されない。
  • 一覧で示したもの以外の割引制度や、入手方法や利用した路線、未使用の旨などは備考に記載した。

最近は割引サービスの縮退が多くなり、ICカードを利用することでの金銭的なメリットというのはあまりなくなってきている。ただ、路線バスICカードの大きなメリットは、降車直前まで分からない運賃を気にしなくても済む点にあると思う。その点、鉄道系のICカード、とくに全国で使用できる交通系ICカード*48については、当初から金銭的なメリットよりもキャッシュレスの方に重点があるようで、利用割引がなくポイント制度も存在しない「Ainokaze ICOCA」なんてのもあるくらいだ。また、いわゆる交通系ではなく流通系の電子マネーWAON」が利用できるバスにも乗車したが、交通系ICカードと比べて決済がワンテンポ遅い感じがあった。同じように見えるICカードでもいろいろ特性があるようだ。

運賃に対する割引については、当方のような利用形態の場合、運賃割引が分かりやすくかつメリットを享受しやすいので嬉しいが、採用しているところは少ない。日々バスを利用している人には利用額ポイントでも利点はあるが、翌月手動還元ではその地域のバスを継続的に利用しない自分にとって金銭的メリットはほぼない。チャージプレミアは実質運賃割引ともいえるが、利用時間帯による別枠チャージやカード返還時の返金ルールが少々ややこしく感じる*49。まとめると、バスを乗り継いで移動するような利用方法では、「運賃割引チャージプレミア>>>利用額ポイント」といった感じだろうか。PASMOのように次回利用時に自動還元なら利用額ポイントでも歓迎なんだけど。

今後についても、金銭的なメリットがあろうがなかろうが、運賃支払い時に手間がかからないのは便利なので、あるようなら積極的に入手していきたいと思う。ということで、この表は随時更新していくつもり。


*1:以前、PASMOを取り扱う事業者の沿線に住んでいたため。

*2:SAPICAポイント: 自動還元、ポイントが運賃以上の場合にポイント精算

*3:制度はあるものの、地下鉄とバスの乗り継ぎのみが対象。

*4:nimoca互換。

*5:カード(乗車)ポイント: 入金時自動還元、3%+ボーナスポイント

*6:安い方の運賃で割引額が決定、乗り継ぎ後の運賃が割引となる。

*7:ポイントサービス: 手動還元、付与条件は事業者によって異なる。
- 宮城交通: 月内乗車回数に応じて運賃の5~30%
- 仙台市交通局: 月内乗車回数に応じて運賃の5~25%

*8:自動還元、ポイント≧運賃のときに自動適用。

*9:定率に加えて利用運賃5,000円ごとに350ポイント付与、自動還元、ポイント≧運賃のときに自動適用。

*10:ちょこエコ: 毎月1,11,21日の3日間に適用

*11:三岐鉄道イオンモール東員線にて利用。

*12:一部の事業者で実施(バス乗継割引事業者一覧

*13:月内利用額2,000円ごとに10ポイント~の付与、最大40,000円利用で累積2,800ポイント。翌月以降のチャージ時に自動還元。

*14:のり割30: りゅーとを用いて30分以内にバスを乗り継いだ場合に割引。バス停は同一でなくても良い。

*15:まち割60: 指定バス停で指定路線を60分以内に乗り継ぐと、2乗車目の運賃が直通運賃額までに抑えられる。

*16:市内電車のみ利用可能。

*17:割引後に生じた10円未満の端数は四捨五入される。

*18:ICOCA未入手のため、ICOCA関連の割引などは本項に記載する。

*19:ICOCA互換。

*20:ポイントサービス制度。要事前登録、事業者によって登録先・制度・運用は異なる。
- 神戸市バス・山陽バス: 月利用額が2,100円未満は5%(15%)、以上は10%(30%)(かっこ内は日中(9:30-16:00)利用時の料率)。自動還元。
- 京阪バスGr.、江若交通: 5%。自動還元。
- 京都市バス、京都バス、西日本JRバス(もえポっ): 月利用額が3,000~4,999円は1%、5,000~7,999円は2%、以上は3%。手動還元。

*21:神戸市バス: 1乗車目の料金(最大210円)を割引。

*22:京都市バス、京都バス、西日本JRバス: 要事前登録。月3,600円以上利用時の乗継利用に対してポイントを付与。1日2回まで適用。

*23:京阪バスIC1dayチケットでも利用。

*24:神戸市バス: 「市バス 三宮・エリア110」、乗降バス停がともに三宮都心部となるバス利用をICカードで行った場合、乗車料金が110円となる。

*25:京都市バス、京都バス、西日本JRバス: 「IC24Hチケット」、登録日時より24時間以内の利用額が1,100円を超える場合、超過金額を翌月ポイントとして付与。要事前登録。

*26:入手済だが未使用。

*27:エコポイントサービス: 自動還元、100ポイントごと

*28:時間内の乗り継ぎであれば、別の停留所でも適用。

*29:現行カードは2025年春に終了予定

*30:ポイント: 基本は運賃の5%、水曜日は15%、土日祝日・年末年始・盆は25%。手動還元。

*31:ポイント制度: 自動還元、前月利用額¥2,000以上

*32:乗継時間は1回目の乗車時間から2回目の乗車時間のインターバルで計算。他の交通系ICでも適用。往復乗車でも適用。割引時に生じた端数は10円単位で四捨五入。

*33:徳用: 全日9:30~16:00の降車時に利用可

*34:往復乗車時も適用。100円運賃区間を含む場合は20円割引となる。

*35:ひまわり: 時刻表上平日9:30~15:30に発車するバス、もしくは日祝ダイヤ運行日のバス乗車時に適用

*36:2025年3月までに終了予定

*37:割引後に生じた10円未満の端数は切り上げとなる。

*38:ただし、大川バスの車内では購入できなかった。

*39:ことでんバスのみ。

*40:回数割引: 1ヶ月間の利用回数に応じた割引、1回目(10%)~51回以上(40%)

*41:2025年9月に終了予定

*42:かつては「い〜カードポイント」(1%、手動還元)が存在したが、2023年12月末をもって付与終了。

*43:ですかポイント: 手動還元、1,000ポイントごと

*44:指定された乗継ポイントでの乗り継ぎのみ有効で、2乗車目が割引。割引には¥50+10%というパターンもある。

*45:当日中の乗り継ぎであれば、時間に関係なく割引が有効となる乗継ポイントもある。

*46:運賃支払いに転用不可(例外あり)。通常は購入時の金額に含まれている。

*47:KitacaSuicaPASMOTOICAmanacaICOCAPiTaPaSUGOCAはやかけんnimocaの10種類。

*48:前掲の注に含まれる10種類のカード。

*49:CI-CANicoPaは、払い戻し時にカード残額から「プレミア相当額」を控除するようになっているが、この「相当額」の算出方法がよく分からない。