2023.07.22-23 標高差2,720m 49

乗鞍観光センター
乗鞍観光センター

ということでリベンジ、週末の天気が良さそうなので乗鞍へと向かう。富山からなら日帰りでも届く距離ではあるが、前日は松本市内に宿を取って、早朝に宿を出て車で上ってきた。昨晩は松本さん(仮名)*1と久しぶりに酒を酌み交わしたりもした。

乗鞍高原観光センターにて
乗鞍高原観光センターで出発を待つバスたち

松本を出発した際は若干雨がぱらついていたが、乗鞍高原まで来ると日差しが差し込んでくるようになる。観光センター前の駐車場はすでに満車で、臨時駐車場に車を停めてからきっぷ売り場へと向かい、往復のチケットを購入する。時刻は7時ちょっと前。これから乗る予定のバスは先ほどまで2台体制で待機していたが、1台追加されたりもしている。夏休みに入ったためか、にぎやかだ。

きっぷは観光センターで購入したものの、「乗り継ぎ」の都合上ここから乗るわけにはいかず、休暇村バス停まで車で先行する。休暇村と道路を挟んで反対側にバス乗り継ぎ用の駐車場*2があるので、そこに車を停めてバスを待つ。休暇村の手前はけっこうな登り坂になっていて、バスが登ってくるのがエンジン音で分かる。

2023.07.23[Sun]
乗鞍高原観光センター(発)~休暇村《標高1,593.2m》07:06→標高2716m 07:49~乗鞍山頂(畳平)(行)
アルピコ交通 乗鞍高原~乗鞍畳平シャトルバス、¥1,750*3、17.3km

休暇村にて
アルピコ交通 乗鞍山頂(畳平)行

ようやく最後のバスに乗車する。観光センターで見たように、バスは3台体制でやってきた。客扱いをしたのは先頭のバスで、車掌にきっぷを渡して乗り込んでみると、空席は2か所だけだった*4。バスの乗客は格好からして登山客オンリー、明らかに山に登らなそうな姿なのは自分と、あとはバスの運行関係者くらいだった。確かに、登山者と運行関係者のどちらのカテゴリーに近いかで考えたら、自分は後者の方が近い気もする。

なお、この区間Google マイマップでルートを引くことが(歩行者であっても)できなかったので、GPSのログを使用した。このため、いつもと違って拡大してみるとルートが道路から外れたりしている箇所があるが、これはそういった理由による。マイカーが入れる三本滝までは引けたが、そこから先の舗装路をGoogleは道と考えていないようだ。バスとタクシー、それに自転車くらいしか入れない道なので仕方がないのかもしれないが、自転車はGoogle マイマップのルート種別でも用意されている乗り物なので、せめてそれでルートが引けるようにしてもらいたいところだ。

バスはけっこうな登り坂をゆっくりと進む。三本滝で1人降りて、いよいよマイカー乗り入れ禁止区間へと進む。登山客はこれから山に登るというのに、皆さん静かでおとなしい。今のうちに寝ておく人も多いようで、そのせいかもしれない。なお、バス内のマスク着用者は運転士と車掌のみだった*5。個人的には混んでいてもしゃべらなければいいと思っているので、あまり嫌な感じはなかった。

バスは隊列を組んで順調に進むが、摩利支天冷泉小屋間の直線区間でバスは停車し、車掌より「すれ違い待ちのためしばらく停車します」の案内が入る。単線区間を行く列車のようだが、3台が続行しているバスということで、「列車」という表現でもあながち間違いではないことに気づく。5分ほど待機してすれ違ったバスは5台。1台のみ乗客ありでそれ以外は回送表示だった。おそらく「一番列車」*6の折り返しだろうが、5台続行運転というのはなかなかの規模だ。一部のバスがアルピコ交通ではない車体*7だったが、「乗鞍高原観光センター~乗鞍畳平」の表示をしていたので、おそらくアルピコの委託で走行していたんじゃないかなと想像している。

位ヶ原山荘で3人降りる。このあたりから樹木の高さが低くなって、森林限界を超えたことを知る。青空も見えるようになり、(自分の勝手な思い込みかもしれないが)登山者も、そして自分もだんだん気持ちが高揚してくる。雪渓が見えてくると大雪渓・肩の小屋口に到着、ここで7人が降りた。ここから肩ノ小屋経由で剣ヶ峰に向かう人たちだろうか。確かに距離は短そうだが、その分登りがきつそうだ。その後は麓の方も雲が消え、はるか下方に乗鞍高原を眺めながら赤い崖の道を進み、いよいよ標高2716mに到着となる。

標高2716mにて
県境とバス停


*1:学生時代の後輩。「南から北へ」に1度だけ同行したことがある(九州北部を移動した第2回)。

*2:乗鞍高原第7駐車場、らしい。

*3:乗鞍岳自動車利用適正化協力金(100円)を含む。

*4:ただし、補助席はカウントせず(もちろん誰も座っていなかった)。

*5:口元をストールで覆っている登山者は見かけたが。

*6:この日の運行パターンはAダイヤ(晴れの日の夏ダイヤ)でかつ土日だったため、先に宮の原5:57発(乗鞍高原観光センター6:10発)のバスがあった。

*7:たしか朝日観光バスだったと思う。