2023.07.11-13 標高差2,720m 47

幟旗に「波田循環バス バス停」と書かれている
波田循環バス 波田駅バス停

次に乗る波田循環バスは、幟旗がバス停となっている珍しいバスだ。波田駅から乗るバスは、水曜日だけ最終バスが遅い時間に設定されていて、今回はこのバスを中心に行程を決めたような感じだ*1。幟旗の下の方に時刻表がついていたので念のため確認すると、次のバスの時刻は「14時40分」と書かれていたので首をかしげる。これは、事前に松本市のサイトで調べた時刻は「14時12分」と書かれていたからだ。不穏な気持ちになる。

波田駅発の時刻は14:40となっている
波田駅バス停に掲示された波田循環バスの時刻表

もしかしたら自分の勘違いでは、と掲示された時刻表とネット上のpdfの時刻表を何度も見比べるが、乗りたいバスの運行時刻は異なっている。つまりどちらかが合っていて、どちらかが間違っている*2。とりあえずは待ってみようと14時12分のバスを待つが、「ネット上の時刻」のバスはやってこなかった。

不穏な気持ちはだんだん焦りに変わってくる。この日に泊まる予定の宿までは何とかたどり着きたいと鉄道の時間を確認すると、14時40分以降に出る電車でも新島々駅から先のバスに間に合いそうなので、少し安心する。ともかく、バスが来るのを祈るのみだ。バスは市民病院発なので、その方向をじっと凝視して待つ。

2023.07.12[Wed]
市立病院(発)~波田駅《標高688.8m》14:40→新島々駅14:58山麓島々館(行)
松本市 ぐるっとまつもとバス 波田循環バス、¥100、6.8km

波田駅にて
ぐるっとまつもとバス 山麓島々館行

結局、バスはバス停の時刻表通りにやってきた。手を挙げて乗り込もうとすると、運転士がびっくりしている。どうも普段は特定少数しか利用しないバスに見慣れない人が乗ってきたものだから、とのこと。確かにそういう反応になるだろう。バスを乗り継いでいる旨と松本からの乗り継ぎルートを説明して理解してもらう。そういう趣味もあるんだ、という風に理解してもらえたようだ。

バスは保健福祉センターを経由後、きろろ*3まで東進し、そこで折り返して島々方面へと向きを変える。きろろではおばあさんが乗車、この方はいつも利用している1人らしい。しばらくは国道158号を進むが、すぐに集落内の狭い道へと入っていく。車内は終始和やかな会話が続く。東電南でおばあさんは降りたが、その後もいろいろと話は尽きず、新島々駅にはあっという間に着いたという感覚だった。

松本市営バス奈川線と松本電気鉄道、それに波田循環バスの停留所がある
新島々バスターミナルのバス停群


*1:松本バスターミナル~上高地間(新島々駅などで降車可能)にアルピコ交通の路線バス「ナショナルパークライナー」があるが、事前予約制となっている。ほかに手段がなければ予約制のバスでも仕方がないが、今回は運行日と休暇をたまたま合わせられたので予約なしでつながるルートを選択した。

*2:また、どちらも間違っているという可能性も(どちらも合っている可能性よりは)あり得るだろう。

*3:付近に「農産物直売所 畑の彩り館きろろ」がある。