2020.10.25-31 南から北へ203

予想通りバスがやってきた。こんな乗り継ぎを見つけられて、それが思うようにできたというのはやっぱりちょっと嬉しくて、つい顔がにやけてしまうが、マスクをしているので誰にも悟られないはずだ、たぶん。

2020.10.26[Mon]
大崎市民病院(発)~片倉病院前14:07→築館14:56~栗原中央病院(行)
栗原市 古川線、¥100、21.9km

片倉病院前にて
栗原市 栗原中央病院行

すでに乗客が6人いたが、みな若い。「学校今日休みなの?」と思うくらいな年齢層だった。基本的には古川から離れるにしたがって乗客は減っていく感じだが、こちらが降車した築館より先へ乗り続ける人もいた。大衡からのバスよりも利用者は多そうだ。運行はミヤコーバス、今日はミヤコーグループのバスばかり乗っている。

古川前田町*1までは先のバスと同じルートだが、すぐの川北町で分かれてこちらのバスは北を目指す。これまで同様、国道4号を軸に北上し、要所要所で旧道を経由するのは一緒だ。のんびりした風景の中をのんびり進むのは心地よい。

ぽつぽつとバス停に停車するたびに乗客は減っていく。築館ICへの道をくぐって照越を過ぎると、もう築館の街、慌ててどこで降りるか再検討する。築館バス停以降であれば、どこで降りても次のバスに乗り継げる。通常なら終点まで乗り通してバスを待つことが多いけど、病院で約2時間あっても診察を受けるわけじゃなし、そんな長い時間をつぶせる自信はない。確か築館はかつてJRバスの駅があったところと記憶しているので、栄えていた場所だろう。周囲には図書館もあるし、時間をつぶすならやっぱり築館だ、と当初の予定通りのバス停で降車する。


築館バス停(2014年9月)

築館にて
築館バス停近くの売却物件

ストリートビュー*2で存在していた居酒屋はすでになく、築館町駅はバスターミナルごと売却物件となっていた。バスの来ないバスターミナルって物悲しい。現状、東日本急行が運行する仙台行の待合室があるので、かろうじてターミナル感は残っているが、栗原市営バスのターミナルは栗原中央病院なんだろうし、今後はここも寂れていく一方なんだろうと考えると切なくなる。

築館にて
廃バスターミナルから見た東日本急行の乗車券販売所

ともあれ、2時間つぶす必要はあるので、周囲を散歩する。が、予定していた栗原市の図書館は月曜日ということでお休み、待ち時間つぶしのネタすらこの地にはなかった。仕方ないので近くをうろうろする。薬師公園にも上がってみるが、子供向けの遊具くらいしかなく、すぐに山を下りた。結局バス停に戻り、同じくバス待ちのおばあちゃんと話をしたり、近くの商店の軒にぶら下がるスズメバチの巣に怯えたりしながら、夕暮れ迫る築館で次のバスを待った。


*1:宮城交通では前田町。

*2:これを書いている時点での最新は2014年9月のもの。なお、2014年5月の写真には、仙台方面へと向かう宮城交通のバスが発車するところが写っている。