2023.05.01-02 標高差2,720m 23

昨年夏に計画したときは、前日中に新潟~白根~燕へと進み、翌日は燕~分水~長岡というルートで、効率の良い乗り継ぎができるはずだったのだが、下関線休日運休の余波でそれが不可能になってしまった。これは越後交通のバスが(とくにローカル線は)朝と夕方ばかりということもあるのだが、そのおかげで次に乗るバスで海が眺められるルートをとることができた。一方の都合が悪くなれば別のメリットが発生する、ということで今後は不都合があっても良いほうに捉えていきたい。

2023.05.02[Thu]
東三条駅前《標高10.1m》13:35→寺泊車庫前14:45
越後交通 東三条駅前・燕駅前=分水駅前=渡部=寺泊線、¥750、28.2km

東三条駅前にて
越後交通 寺泊車庫前行

東三条駅では数人がバス待ち風に立っていたが、寺泊行に乗り込んだのは自分だけ。結局そのまま終点まで利用者は一人だった。こんなことだから日中のバス運行がなくなるのだろうと思う。ちなみにここ東三条から直接長岡へ向かう路線もあるが、次のバスは15時50分までない。寺泊を経由したほうが早く長岡に着けるので、運賃は考慮せずに寺泊を経由することにした。しかもそっちのほうが長くバスに乗り続けられるわけだし。

バス車内の掲示でお得な乗り方がいくつか紹介されていたが、自分が使えるのは休日乗り放題パス[pdf]ゴールド免許割引[pdf]くらい。しかもどちらも休日限定のサービスだ。休日ダイヤだと乗れない路線が多いので、わざわざゴールデンウィーク中の平日に絞ってバスを乗りに来ている自分にはあまり縁のない割引でちょっと残念な気分になる。

東三条駅を出ると、しばらくは三条市街の狭い道を抜ける。ここまでバスに乗ってきて、新発田加茂でも感じたことだが、この三条でも商店街が元気なように感じる。大型店舗が進出していないわけではなく、イオンも多く見かける土地でも成立する商店街、いまだに理由が分からない。

済生会病院を経由して信濃川を渡ると、三条市街からは逸れて郊外を走るようになる。八王寺中央付近で白い花をつけた立派な藤棚が見えたあたりで左折し、分水方面へと進路を変える。バイパスではなく昔からある道を通ることから歴史のあるバス路線だろうと想像はつくものの、利用者がいないのは悲しい。

分水駅の前後では狭い路地に入って、駅前でUターンせずに済むルートを抜ける。おかげで進んでいる方向が分からなくなるが、近くなった弥彦山の位置から辛うじて向かっている方角を類推できる。大河内分水路を渡って新緑の中を抜けると目の前に海が広がり、海岸へと下っていくようになる。天気が良いこともあってか、非常に気持ちの良いバス路線だ。

下りきった先のコロニー前から終点まではどこで降りても次のバスに乗れる区間だが、せっかくなので終点まで乗り通すことにする。魚の市場通りあたりでは観光客がごった返していて、ちょっと寄り道したかった気分を十分に萎えさせてくれる。終点の寺泊車庫前には時間通りに到着した。この旅最後の海ということで、漁港へ出て弥彦山佐渡を眺めたりした。

弥彦山山頂付近に小さな雲がある以外は快晴
泊港からみた弥彦山