2023.05.01-02 標高差2,720m 24

大潟富士から始まった標高差をつなぐ旅だが、ここまではほぼ日本海側を進んできたため、あまり高度の変化がないまま移動してきた。ただ、この寺泊以降で海に近づく予定はない。やっと標高を稼ぐ旅となる。

2023.05.02[Thu]
大野積(発)~寺泊車庫前《標高2.6m》15:20→長岡駅前16:30
越後交通 長岡駅前=川袋=与板=寺泊線、¥930、33.0km

寺泊車庫前にて
越後交通 長岡駅前行

やってきたバスは前部も後部も同レベルのフラットな床になっている、ノンステップバス全盛の現代からみると一昔前のタイプの車体だ。寺泊車庫前で3人目の乗客としてバスに乗り込む。次の寺泊水族館前で2人が乗ってきて寺泊での乗客は打ち止め、その後しばらくは降車が続くようになる。平日ということで寺泊支所に寄り道した後に寺泊駅も経由し、ここで寺泊水族館前から乗った若者が降りた。寺泊車庫前以前から乗っていた利用者も町軽井までで降りてしまったので、しばらくは自分と水族館帰りの外国人だけで進んでいく。

寺泊駅の先は下水道工事の影響で回り道となった。車内に掲示された案内には代替のバス停が書かれていなかったので気になったが、何のことはない、線路を高架橋で越えるため代替バス停が置けないということのようだった。敦ヶ曽根で迂回から復帰してしばらくは田園の中を走るが、堤防に突き当たると土手沿いの道を走るようになる。加茂へ向かうバスでもそうだったが、土手沿いの道を走るバスというのは新潟県あるあるな気もしてきた。ただ、土手ルートはそれほど長くは続かず、当之浦からは再び集落内の道に戻って与板の市街地へと入る。

与板もこれまでの市街地と同様、(でもそこそこシャッター街となっていたが)商店街が残っていた街だった。与板では与板仲町を始めとしたいくつかのバス停で5人の高校生と1人の若者を拾って進むようになる。与板を抜けると再び集落の中を抜ける道を進んでぽつぽつと乗客を増やしていく。巻島で新興住宅街的な街並みとなり、蔵王橋で信濃川を越えると建物がぐっと増えてくる。長岡の中心街ではバス優先レーンが設定されていて、市街地でもバスは悠々と進んでいけるのはいい感じだ。

城岡橋付近ですれ違った大野積行は立ち客も出るくらいの混雑だったので少し安心しつつ、終点の長岡駅へ。こちらのバスも最大12人の乗客となかなかの利用者がいた。長岡駅はそろそろ夕方のラッシュの時刻、駅やバス乗り場は活気であふれていた。

夕焼けに染まる長岡駅前バスターミナル
長岡駅前バスターミナル