6時に宿泊先を出発し、中通下のバス停へと向かう。空を重そうな雲が覆っていて、そのうち雨が降りそうだ。バス停前にコンビニがあるので、そこで朝食を調達するつもりだ、った……。
がーん失敗した。こんなことなら最初から新開バス停を目指して進み、セブンイレブンで朝食を調達すれば良かった*2。そのセブンイレブンには昨晩寄ったので、今朝は店を変えようと思ったのが余計だったということか。とりあえず自動販売機で缶コーヒーを買うだけにして、バスを待つ。
2018.05.02[Wed]
中通(発)~中通下06:30→三原駅07:38~三原営業所(行)
芸陽バス、¥1,080、30.9km
芸陽バス 三原営業所行
バスはひとつ前の中通始発だ。どうも車庫があるようで、そこからバスが出てきたのを見計らって乗る準備をする。乗る直前になって雨がぱらついてきた。乗客はなく、いつもの中ドア後ろの席に陣取ってコーヒーを啜る。竹原駅、フェリー前と構内に寄り道するも、乗客はない。結局、竹原市での乗客は自分1人で、他の客があったのはずいぶん進んだ先のすなみ荘前からだった。
バスはしばらく海沿いを進む。以前、大久野島へウサギを観に行ったことがあるので、忠海駅前付近の景色は記憶にある。海は霧というか靄というか、空と同様にどんよりしていて重苦しい。幸崎ドック前付近で海側の視界を造船所に遮られるが、造船所の建物の間から覗く船がとてつもなく大きく、遠近感が訳分からなくなる。ただ他に乗客がいない分、思う存分きょろきょろできるのは良い。
久和喜を過ぎて、また海が良く見えるようになってきたのでぼんやり眺めていると、みはらし温泉*3の先を左折し、急な坂を登っていく。広島市付近でもよく見かけた、高台にあるニュータウンだ。登り詰めた最奥の路地を使って向きを変えた後、すなみ荘前に到着、やっと乗客がある。以降はだんだん乗客が増えていき、三原駅に到着する前には9人になっていた。どうやらこの路線、乗客の流動は主として三原市内だけで完結しているのかもしれない。
三原の中心部へ近づくと、最短距離で三原駅を目指すのではなく、いろいろと寄り道をしながら駅に近づいていく。2日前に下関を出発して以来見慣れてきたフジグラン、スーパードラッグひまわり*4の付近を経由してから駅へ。三原駅ではすべての乗客が降車した。
今日もカレンダー上では平日なので、主に通学する高校生で駅は混んでいる。そんな高校生に紛れたつもりになって*5コンビニのおむすびを購入し、食べながらこの後のルートをどうするか考える。ここから福山までのルートは2通り用意している。一つは海側、すなわち(海側なのに)登山口でバスを乗り継いで尾道に入り、そこから福山へと至るルート。もう一つは山側を回るルートで、如水館から三成を経由して松永に至り、そこからは海側ルートに合流して福山に向かうやつだ。
どちらのルートでも福山駅前から先で乗りたいバスには乗れる。違いはどこで長い時間を過ごすかで、海ルートは尾道駅で、山ルートは福山駅前での次のバス待ちが長い。「本土縦断 路線バスの旅」では登山口経由で尾道へ抜けており*6、それならあえて違うルートを進もうかということで、当初から山ルートで考えていた。三原駅でもそのルートで進むつもりでいたが、予定通り如水館前行のバスに乗るため西口へと赴くと、そこには多くの高校生が。コンビニですら紛れられないのに、高校生ばかりのバスに乗って終点である学校の前で一緒に降車するのは耐えられないし、次のバスを待っている最中に通報される危険もありそうだ。……ということで山ルートは没、オーソドックス(?)な登山口経由で福山を目指すことにした*7。
*1:あまりにもショックが大きかったのか、こんな写真まで撮っていた。
*2:宿泊先からは新開バス停の方が近い。
*3:どうでもいいが、サイトのトップページに置いてあるCMがいい味出している。
*4:名前がすごい。直訳すれば「超薬」だ。訳さなくても言葉だけ聞くと、すごい効き目の向精神薬のようにも思える。ギリギリを攻めている感じがするドラッグスーパーだ。
*5:もちろん、実際は自分の異質さが増しただけだった。
*6:第9日参照。なお、三原までは三次から甲山を経由して入り、尾道以降は四国へと進んでいる。
*7:なお、山ルートで進んだ場合は次のようになる。
三原駅07:55→如水館前08:15、
如水館08:40→三成08:53、
三成09:05→松永駅前09:31、
松永駅前09:40→福山駅前10:05