用があって名古屋へ出かけた帰りに、富山までバスを乗り継いで帰った。さすがに名古屋から1日では無理なので、スタートは中津川からだ。
名古屋から中津川まで鉄道で移動し、7時半過ぎに中津川へ到着*1。青春18きっぷ利用者と思われる、接続する塩尻行での座席争奪戦を横目に見ながら跨線橋へ。駅舎のホーム側に立ち食いそばがあったので、当然待合室側にもあるだろうとウキウキしながら改札を出ると、喫茶店とキオスクしか見当たらず、肩を落とす。
雨が小降りになったタイミングで駅周辺をぶらつく。明らかに元は駅前デパートといった風情のにぎわいプラザは後日調べたところ、旧ダイエーとのこと。このダイエーは、駅前をちょっといったところにアピタができてすぐに閉店したようだが、そのアピタもお盆明けには閉店するらしい*2。方丈記の冒頭部分が頭をよぎる。ちなみにバスの側面にあるアピタの広告には「閉店セール」の告知が書かれていた。割と律儀な会社だ。
閑話休題。にぎわいプラザ内にはバスの待合室があるので、そこでバスを待つ。まずここから加子母を目指し、その先は下呂へ抜ける算段だが、親切にもそんな接続時刻表が掲示されている*3。
加子母バス乗り継ぎ時刻表
2017.08.12[Sat]
中津川駅前08:25→加子母総合事務所09:27
北恵那交通 付知峡線、¥1,340、34.7km
中津川駅前バスのりば
加子母行は1番のりばから。乗客は私を入れて3人。バスはいったん南に向かい、前述のアピタを回り込むようなルートで北へと転進する。木曽川を渡る際には道路橋の下流側にこのバスの前身と思われる北恵那鉄道の橋脚が残っていた。夜明けの森バス停からは国道257号沿いを進む。旧付知町では稲荷橋から先で国道から市街地*4の狭い道へと入っていく。途端にバス停の頻度も多くなり、そこそこ道幅が狭くてそれでいて路駐も多く(慣れているとはいえ)運転士も大変そうだ。地元ナンバーの対向車はその点よく分かっているせいか、広い場所で停車して道を譲ってくれる。運転士も都度それに手を挙げてお礼する、いい感じだ。
桜屋町付近のバスルート
付知峡倉屋温泉の先で国道に合流し、その後はまた快適な道を進み、旧加子母村へと入る。万賀バス停はスーパーの敷地内にあり、バスはわざわざそこまで入っていく。それほど大きなスーパーではないので、どれだけの利用者がいるのか不思議だが、お年寄りには助かるに違いない*5。結局旧福岡町内で1名降りた他は乗客の増減はなく*6、2人が通しの乗車で加子母総合事務所へと到着する。途中すれ違った上りはわりと混んでいたので、乗ったバスが空いていたのは朝の下りだからということだろう。
乗っててちょっと気になったのは運賃表。画面が切り替わってから運賃表が表示されるまで妙に時間がかかる。で、よく画面を見てみると、どうも画像を表示しているようだ。以下の写真では分かりにくいかもしれないが、青い部分の色がざらついていて、jpegを圧縮したときのノイズのようなものが見える。こういう情報はcsvか何かのデータを取り込んで、それを表示させる仕組みだと思っていたので、画像表示とは意外だった。ただ、バス停ごとの画像を、それも上り下りそれぞれで持たなければならないというのは、あまりいい方法とは思えないのだが。
北恵那交通付知峡線運賃表