2017.08.12 中津川→富山3

さて、歩いて下呂駅へ戻ってもまだ十分に時間がある。当初は温泉にでも浸かるつもりだったが、こうも蒸し暑いとあまりそんな気分にはなれない。駅へ寄ってみると、富山県にて集中豪雨のため、上りの特急ひだが1時間ほど遅れているとのこと。天気は回復方向にあるので心配はいらないと思うが、若干不安になる。

高山での乗り継ぎはタイトなので、時間があるうちに食事を済ませておく。蕎麦屋でざるそば、ありきたりだが、ざるなのに海苔がかかっていないのはアナーキー*1。蕎麦湯が思っていたより濃く、もったいなく感じたのですべて飲み干してしまった。

そうこうしているうちに、バスの時間となる。

2017.08.12[Sat]
下呂バスセンター(発)~下呂駅前12:00→高山濃飛バスセンター13:31
濃飛バス 下呂線、¥1,040、51.5km

食事中は強めの雨が降っていたものの、バスに乗り込んだ後はだんだん晴れてきた。運転手の横(好んで座る人が多い席)には教官っぽい人がいたことから、教習中なんだろう。そのせいか運転はえらく丁寧だった。

バスは下呂中心部で向きを変えたのち、バスは高山を目指して北へ進む。お盆中の土曜日ということもあり、観光客風な若い人たち*2や帰省してきた家族など、常に10人前後が乗車するにぎやかな車内となった。ほぼ高山線に沿うルートだが、こまめに停まって乗降できる分、鉄道よりバスをひいきにする人も多いに違いない。

ルートはほとんどが国道41号だが、起終点の下呂高山市街、小坂町バス停の前後、久々野駅前周辺で旧道を走る。面白かったのは、その旧道にあるバス停では必ず乗降が発生したこと。旧道経由にはそれなりの理由があるんだ、とつくづく感じた。

途中の宮トンネル口バス停は、高山方面行は通過となっている*3。理由は宮トンネル口バス停は宮峠トンネルの工事に伴い平成30年2月28日(予定)まで休止*4とのこと。それはそれで仕方がないのだが、気になったのはバス停名。道路のトンネルは宮峠トンネルで宮トンネルじゃないし、そもそも宮峠トンネルはまだ工事中で、現状の国道41号はトンネルなしで宮峠を越えている。じゃあ「宮トンネルって何?」と思い、後日調べたところ、鉄道用のトンネルの名称のようだ*5。トンネルや橋、交差点名など道路に付随する施設を使用したバス停はよく目にするが、駅以外*6の鉄道施設からバス停名を拝借する例は初めて見た。道路のトンネルができた暁に、バス停名が変更されないことを祈る。

高山市街に入ると、交通量が多くなり、バスの進みも鈍くなる。それでも数分程度の遅れで高山バスセンターに到着。乗り継ぎにあまり時間がないので、乗車時に写真を撮り忘れてたのも忘れて次のバスへと急いでしまう。


*1:もっとも、メニューにもりそばがなかったので、そういう区別のない地域なのかもしれない。

*2:上村で降りて、観光簗に向かって行った。

*3:車内放送でもその説明があった。

*4:濃飛バス下呂線時刻表[pdf]より。表外に注釈として書かれている。

*5:Wikipediaでも項目がある(Wikipedia:宮トンネル)くらいの著名なトンネルらしい。

*6:他だと「~踏切」とかはありそうだが、道路も関係する施設なので、バス停名にもなるだろう。