2019.04.26-05.03 四国逆回り24

2019.04.30[Tue]
窪川駅前15:30→大野見16:20
四万十交通、¥1,120、27.1km

窪川駅前にて
四万十交通 大野見行

佐賀からきたバスも、そしてこれから乗る大野見へ行くバスも、土佐くろしお鉄道の駅舎前から出発する。5分くらい前にバスのドアが開いたので乗車する。中ドアはあるが、前乗り前降りの運用のようだ。事前調査が不十分で、かつ次のバスへの乗り継ぎ時間が厳しいこともあり、あらかじめ運転士にどこで乗り継げばよいか確認すると*1、終点でバスが待っているからそれに乗ればよいとのこと。もちろん素直に従うことにする。

乗車があったのは窪川駅前のみで、乗客は計3人。雨はほぼ止んだが、雲の色はより濃くなってきている気がする。窪川の街はすぐに抜けて、呼坂を通過すると、バスが進むにはちょっと考えられないような、線路脇の側道みたいな道へと入っていく。


根元へ向かう道

速度は20キロくらい、非常にゆっくりと進むが、道幅がとんでもなく狭いので、それも仕方がない。根元を通過すると、それまでの狭いながらも視界の広い道からガラッと変わって、狭さは変わらないが鬱蒼とする森の中を進むようになる。こちらもゆっくりと進んで、森を抜けた先の広い道へ出て、狭小区間が終了する。


根元の先の狭小区間終了地点

根元バス停近くのストリートビューがなかったので、ルートの入口と出口の画像を使用したが、どこかとんでもないところへ連れて行かれるのではと不安になるような道だった。ただし、先ほどまでの経路が嘘だったかのように、その後は2車線ある県道19号窪川船戸線を進む。バス乗車時は気づかなかったが、大野見まで四万十川に沿って走る路線だったようだ。

車内放送はあるので次のバス停が何かは把握できるが、立っているバス停の自己主張が弱いので、バス停を通過してもしばらくはどこにバス停があったのか把握できなかった。例えばスベリ道バス停だと以下のような感じで、まるで奈良交通で見た自由乗降指定地のようだ。なお、バス停は道路の東側、すなわち窪川駅前方面のものを表示しているが、もちろんこちら側にしかバス停はない。


スベリ道バス停

なお、窪川駅前周辺では*2、上部に円板のついた、「バス停 ピクトグラム」で検索すると出てくるようなバス停となるが、全体的に錆びていて識別困難なものも見受けられる。


呼坂バス停

小野川で1人降車。栗の木大橋を過ぎると、それまで対岸に並行して設定されていた松葉川温泉行のルートと分かれる*3、また、これ以降は2車線対応されていない未改良の道も増え、県道も四万十川の流れに合わせた、くねくねしたルートをたどる。そのうち集落が途切れ、利用する機会の少なそうな場所に野老野急カーブバス停が現れる。足摺岬付近直前に乗った窪川までのバスでも見かけた、いわゆる「カーブ」系バス停だ。今回は「急」がついていたが、「大」との形容の違いが気になるところではある。いずれにせよ、人家のないところのバス停という点において、「カーブ」バス停は共通しているようだ。

野老野急カーブの先で、とうとう四万十川の蛇行に付き合いきれなくなった県道が小さな鞍部を越えると、竹原となる。このあたりから長野渡にかけては、県道から逸れて集落を経由して進む。その途上にあった竹原学校跡バス停、バス停名がただ物悲しい。また、長野渡の直前で渡る橋は沈下橋だった。バスが沈下橋を渡る姿は画になるんだろうなあ、なんて思う。

平地や人家も増えてきて、そろそろ大野見かなと思い始めた奈路で1人降車。すっかり乗客は自分だけと思い込んでいた中での降車ベルに驚いてしまう。続く大野見役場前を通過すると、すぐに終点の大野見。出発前に運転士が言った通り、診療所の前に次のバスが待機していた。


*1:終点の1つ手前、大野見役場前バス停で降りるという選択肢もあったので。

*2:ただし、前述のスベリ道バス停も、窪川駅前から数えて5つ目のバス停だ。

*3:越行バス停以降、松葉川温泉行のほとんどの便は四万十川の右岸を走る。