2019.04.26-05.03 四国逆回り21

話が逸れるが、今回のルート決定の流れについて記録しておく。

今回の計画は、3月中にルート骨子を決めて宿の手配、その後新学期に入ってからのダイヤ変更を盛り込みつつ、また「微調整」も行って、4月上旬に計画を確定させている。微調整とは3月時点では気がつかなかった「休日運休」への対処、具体的には中村駅佐賀駅間の見直しがメインだった。高知西南交通の時刻表[pdf]では黒字で書かれていたので油断していたが、冒頭に赤字で休日は下記の特定日以外の全便運行ありませんとあり、指定された特定日は年末年始と11月の祭りの日だけ、つまりはゴールデンウィークの運行はなし、ということだった。このため、佐賀駅経由をあきらめ、微調整という割には大がかりな、宇和島まで戻ってから転進するルートに変更した*1

余談ついでに、そのとき計画したルートは以下のとおり。3月時点では中村から窪川を通って須崎へ行くつもりだったが、微調整によっていったん宇和島まで戻り、梼原を経由して須崎へ抜ける予定となった。

で、話は中村駅へ戻る。本日最後のバスに乗るため、乗り場へと移動する前に、残念ながら諦めた佐賀駅行のバス停の写真を撮ろうと近づくと、何やら掲示があった。

「2019GW特定祝日運行表」と書かれた表を見ると、中村~佐賀駅間のバスは4月30日~5月2日において運行される旨記載されている。
中村駅バス停に掲示されたお知らせ*5

ん、佐賀駅行、明日は運行されるのか!?

掲示されているのだから間違いないはずだが、ちょっと混乱して西南交通へ電話までして確認してしまう。曰く「運行管理者も走るって言ってますよ」とのこと。そりゃそうだ。

一度たどった道を戻るのは少々癪だったので、佐賀経由で進めるのは大歓迎だ。ただちょっと問題なのは、佐賀駅方面の行程は「乗れないもの」として詳細を把握していない。何となく頭の中にはあるものの、3月に確認しただけで以降は検討してない状態だ。すぐにでも調べ直したいところだが、非スマホユーザなのでこんなアクシデントに対処できるツールがない。緊急時に調べるツールがないと何かあったときにまずいなと思って、直近の「南から北へ」からはSIMなしタブレットを持ち歩くようにはなったものの、次乗る予定のバスの発車までに調べ切る自信はない。

2019.04.29[Mon]
中村駅16:49→宿毛駅17:45
高知西南交通、¥1,100、27.5km

中村駅にて
高知西南交通 宿毛駅

となると、新ルートが確定するまでは予定のルートを進めた方が得策だ、ということで、宿毛までのバスへ乗ることにする。その前に、午前中の宿毛駅で存在を把握した「土佐くろおでかけきっぷ」を中村駅で購入。時間的に宿毛駅の窓口は閉まっているはずなので、ここで押さえておく。

翌日も宿毛へ行くのに、前日のうちに往復するなんて馬鹿馬鹿しい話だが、いくつかの経緯が互いに脚を引っ張り合った結果なので、仕方がない。雨が降り続く中、バスへと乗車する。駅からは1人だったが、中村の中心街や具同地区からそれぞれ1人の乗客があり、厚い雲のせいで薄暗くなる中、バスはライトをつけて進む。中村側からの乗客は宿毛市に入ってすぐの山田東口までですべて降りてしまうが、すかさず次の山田宿毛側へ向かう乗客が乗ってくる。けんみん病院平田駅などの寄り道先では乗降がないものの、宿毛側でも少数の利用があった。39番札所延光寺最寄りの寺山口では、さすがに時間が遅いせいか*6お遍路さんの乗降はなかった*7。最終的には中村側2人、宿毛側4人、通して乗った自分といった乗客構成だった。

約6時間ぶりの宿毛駅だが、駅の窓口や観光案内所も閉まっていて、寂しげな印象になっていた。トイレに寄ると、手洗い所の鏡の前、午前中と同じ位置にツバメが待機していた。トイレの入り口に巣があって、そこでメスが抱卵中だったので、鏡を見つめていたのはおそらくオス。所在なげに鏡を見つめ続けるオスツバメ、ちょっと素敵だった。

宿毛駅構内トイレにて
鏡の前にたたずむツバメ

前述の通り宿泊先は中村なので、予定通り鉄道で戻る。

2019.04.29[Mon]
宿毛18:13→中村18:44
土佐くろしお鉄道、¥620

宿毛にて
土佐くろしお鉄道 窪川

中村駅でおでかけきっぷを買ってあるので、500円で済むのは嬉しいが、ちょっと安すぎやしないかという気もする*8。乗客は常に10人前後、隣のボックス席に座った女性が小刻みに潰すプチプチの音ばかりが気になった車内だった。

すっかり暗くなった中村駅へ戻る。いつのまにか風雨が強まっていて、折り畳み傘で凌ぐのは厳しい状況の中、宿まで歩く。チェックイン後、部屋でルートを再検討。時刻の大きな変更や廃止などのトピックはなく、3月に計画したとおりで行けそうな雰囲気だ*9。よって翌朝の出発は遅い時間でも大丈夫となり、フロントで朝食を手配して早々と床に就いた。


*1:なお、宿泊地もこの時点で変更できたが、面倒に感じたのと、時節柄新たに宿が取れる保障もないため放置した。4月29日に宿毛までに進むのに、宿泊地が中村なのはこのため。

*2:前日中に宿毛駅まで進むのは、翌日の「津島やすらぎの里」での入浴時間を長めに取りたいという想いから。

*3:前掲注にあるように、待ち時間で近くにある津島やすらぎの里で入浴の予定。

*4:ここでの乗り継ぎ待ちの際に、「四国逆回り15」で触れた宝泉坊温泉へ立寄るプランもあった。

*5:すでに削除済だが、ゴールデンウィーク前後には同様のpdfが高知西南交通のサイトに置かれていた。ファイルの作成日付から推測すると、4月中旬以降に公開されたようだ。

*6:納経所が17時に閉まるので、それ以降に訪れる人はほぼ皆無となる。

*7:代わりに地元の若者が2人乗車した。

*8:ちなみに、この切符を持っていなくても、500円より高額になる場合は車内清算時に500円で打ち切っていた。1回のみの利用であれば、わざわざ切符を買う必要はなかったようだ。

*9:したがって、中村~宿毛間の往復は無駄足となった。