2019.04.26-05.03 四国逆回り20

2019.04.29[Mon]
足摺岬14:40→(大浜経由西回り)→中村駅16:25
高知西南交通、¥1,900、52.1km

足摺岬にて
高知西南交通 中村駅

足摺岬からの帰りは、前回のバスの運転士からも推薦された西回りのルートで戻る。足摺岬バス停周辺は、バスが待機できるような場所などなく、どうするのだろうと思っていると、時間直前に足摺岬センター方面からバスがやってきて、バス停横の駐車場で向きを変え、乗客を乗せてすぐ発車という流れだった。

足摺岬では3人が乗車する。足摺岬センターで1人乗り、次のスカイ東口を過ぎると、明らかに同じバス同士ではすれ違えないような路地へと入っていく。ところどころ広くなっていて、そういうところで対向車とのすれ違いをこなしていけば前へ進めるだろうけど、自分の車で突っ込んだとしてもすぐに「間違えたかな」なんて思いそうなルートだ。そんな狭い道をわざわざバスは走っているのに、残念ながら乗降はない。


天神~神社前間のバス道

松尾小学校前あたりでいったん人家は途切れるが、バスはバイパスへ入らずに細い旧道をたどっていく。さすがにこんなところで乗客はないだろうと思っていると、臼碆*1若い女性が3人乗ってくる。まさかここで、っぽい止まりかただったので、運転士も同じ思いだったんだろう*2。臼碆自体は土佐清水市も推す景勝地なので、立寄る人がいてもおかしくはないが、若い女性というのが想定できない部分だったりする。パワースポット巡りとか、そういうたぐいのものだろうか。


森に囲まれた臼碆バス停

祓川橋付近でバイパスに出るも、すぐに集落のある大浜方面へと入っていく。スカイ東口~松尾小学校前のような道幅の狭さはないものの、こちらは急カーブと上り坂を同時対応しなければならないルートで、それはそれで面倒な感じだ。ヘアピンカーブの先が狭いとか、知らない人泣かせの箇所もある。2つの特色ある狭小ルートを持つ西回り、機会があれば何度も乗りたい路線だが、きょろきょろしながら狭い路線を楽しんでいるのは自分だけで、臼碆の若い女性たちはスマホに夢中で、景色など眼中にないようだった。


診療所前~中ノ浜寺前間のヘアピンカーブ(正面に架かる橋はバイパスのもの)

中ノ浜峠で再びバイパスに復帰し、その後は快適な道を走る。すぐに見覚えのある唐船島*3の横を通って東回りルートに合流、そのまま清水プラザパル前へ。ここでいったん小休止。買い物に来たと思われる2組3人が乗車してくる。バス停横のベンチを見ると、2時間前に通過したときも見かけた、黄色いカバーのザックが置いたままになっていた。ちょっと心配になる。

定刻になると清水プラザパル前を出発する。ここまででも十分おなかいっぱいになれる路線だが、このバスは中村行、時間的にはまだ半分にも届いていない。旭町で乗客を拾い、バイパスを抜けずに以布利地区へ向かう。以布利バス停で1人が降り*4、男性のお遍路さんが乗り込む。ここのバス停は、先の大戦時に作られた防空壕のそばにあると後日知ったが*5、現地では気づけなかった。ストリートビューで見ても、2013年12月の時点でバス停の高さよりも下の位置まで草が覆いかぶさってきている。この中で待つ人がいたら、相当運転士泣かせのバス停となるに違いない。


以布利バス停と「防空壕」跡

以布利以降は寄り道はなく、ずっと国道321号で中村を目指す*6。清水プラザパル前から乗車した買い物客は早々に降りたが、降車客があった途中のバス停は土佐清水出発直後のいくつかだけで、ほとんどの乗客は中村駅までの乗車だった。大岐の浜ではまたお遍路さんが乗車してきたが、地方のバスに慣れていなかったからか、バス停のある土佐清水方面側で待っていて、バスが来たのに合わせて道路を横断してきた。目撃してしまったこっちはヒヤッとしたが、バス運転士的にはあるあるなのか、冷静に対処。また、歩き遍路をこの先続ける場合、どこで降りたらよいのかについても誠実に回答していて、一気にこの運転士への好感度が高まる。

臼碆からの女性も船を漕ぎ始めた下ノ加江下浦で、待合室内に人がいたらしく急停車、運転士が確認に行く。歩き遍路の人が休んでいただけだったみたいですぐに発車したが、停車して確認までしに行った運転士は初めてだった。これまで待合室に人がいてもスルー、なんて光景は数度見ているが、明らかに遍路装束でバスが通っても反応がないという点から、スルーはやむを得ないよなあ、と考えていた。が、ちゃんと確認に行くのが正当と言われてしまうと確かにそうだ。若いのにしっかりしているのねえ、と運転士の株が上がる一方、大変なのはわかるけどバス停での休憩はどうなのよ、と歩き遍路の人を諌めたい気持ちも湧いてきた。

伊豆田トンネルを抜けると四万十市、すぐに四万十川に沿ってバスが走るようになる。自分のイメージでは、中村の街はもっと海に近いところだったが、どれだけ遡上するのだろうかと心配になるくらい、でも土手上の道なので、信号もほとんどない中快調に進む。国道56号に合流すると、終点はすぐ。ほぼ定刻に中村駅へ到着した。



*1:「うすばえ」らしい。「ばえ」の漢字は「婆」さんではなく、波の下が石となる。

*2:建物(公衆トイレ)の陰から出てきたように見えたので、運転士が当初気づかなかったのは仕方がないと思う。

*3:島に見覚えがあるというより、島でウやサギが営巣していたことを覚えていた。

*4:これがこの路線初めての降車客だった。

*5:変わった名前のバス停 (高知県編)より。

*6:もっとも、以布利地区の道も国道指定されたままとなっているので、実際土佐清水~中村間はずっと国道321号だった。