2019.04.26-05.03 四国逆回り19

2019.04.29[Mon]
清水プラザパル前13:32→(窪津経由東回り)→足摺岬14:04足摺岬センター(行)
高知西南交通、¥800、14.8km

清水プラザパル前にて
高知西南交通 足摺岬センター行

前回も書いたように、宿毛からのバスがそのまま足摺岬行となる。継続乗車であっても、いったん清水プラザパル前清算が必要だが、バスは乗りっぱなしで構わない。計画時は乗継時間が厳しそうだと心配だったが、心配するまでもない、宿毛からのバスが遅れたらこちらのバスも同じだけ遅延するだけであった。

バスは、清水行から継続して乗車する自分ともう1人を乗せて定時に出発する。両名とも宿毛駅からの乗車だ。直前の運転士からちゃんと引継ぎされているらしく、宿毛からの乗客は発車してすぐの足摺病院前で降車していった*1。自分に関して行われた引継ぎは「足摺岬に向かう観光客」だったようで、出発直後から沿線の案内がなされる。メモできたものだけでも「あしずり食堂で清水サバを食べると良い」*2、「唐船島は地味だけど天然記念物ですごい」、「今日は東風なのでこのルートから見える海の方が荒れている」*3、「清水から足摺へのルートは4つある。2本はバスが走って、他1本は今の交通のメインルート。残りの足摺スカイラインは誰も見向きもしない」*4、「バス路線なら西回りがおすすめ。狭いよ」等々、こちらが降りるまで続いた。こういう歓待は非常にうれしいが、浦尻橋から別の乗客が乗ってきているというのもあって、恥ずかしくもあった。

以布利分岐の先で海が見えてきて、以降は足摺岬まで左側に海が見えたまま進む。柳駄場以降、断続的に細い道を進んだりもするが、思っていたよりも道幅はある。歩き遍路との離合も多く、雨の中黙々と歩いている姿をバスは追い越していく。人家が途切れてくると、突如マホーランカーブなるバス停のアナウンスが入る。カーブ名をバス停につけるとは珍しい*5。このバス停のすごいところは、今の道路ではカーブ上にはなく、新道の直線上にあったということ*6。拡幅前の道ではカーブ上だったのかもしれないが、今となってはその面影すらない、そんなバス停名にいたく感動した*7

足摺岬に近づくにつれて、他県ナンバーを多く見かけるようになり、足摺東口付近の駐車場はすでにいっぱい。狭い道路に駐車してどこかへ行ってしまった不届き者の車もあったり、バスを退避せずに突っ込んでくる対向車など、狼藉者ばかりのカオス状態の中、運転士は難儀しつつも森を抜けて足摺岬へ到着する。

30分ほど時間はあるが、こんな天気では岬の先端へ行く気にもならない。以前来たときも足摺岬では雨だったので、この地と自分は相性が相当悪いようだ。近くにある38番札所の金剛福寺を参拝するなどして時間を潰した。


*1:そういえば、宿毛駅出発前に「きれいになったスーパーの前で降ろして」といった要求を前の運転士にしていた。バス停のはす向かいには、確かに高知の地場スーパー・サニーマートがあった。

*2:清水プラザパル前を出た直後にあった「お食事処あしずり」を示しながら。

*3:確かに、ここで見た海の方がこれまでよりも荒れていた。

*4:「他1本」は西回りの松尾~大浜バイパスのことと思われる。

*5:初めて聞いたときは、○○カーブだとは思わず、四国ではよくある(これまでもいくつか見かけた)カタカナ地名のバス停だと思っていた。

*6:正確に言えば、T字路付近にバス停があった。

*7:なお、その後「大カーブ」というバス停もあったようだが、気づけなかった。