2023.07.11-13 標高差2,720m 43

千曲バスと松本電気鉄道のバス停が並んでいる
鹿教湯温泉バス停

2023年4月より、松本市を中心に走行するバスは「ぐるっとまつもとバス」として再編された。バス路線は公設民営となり、松本市が路線体系や運行本数などを主管するスタイルになったようだ。松本市の資料によると、バス停のデザインも統一されると出ていたが、鹿教湯温泉のバス停は従来のままだった*1上田市に乗り入れている関係で調整が済んでいないためかもしれないが*2鹿教湯温泉線は現状維持路線という扱いではあるものの*3、欄外に※各路線の利用状況を考慮し、R5以降の見直しを検討ともあり、先行き不透明な状況にも感じる。

2023.07.12[Wed]
鹿教湯温泉入り口(発)~鹿教湯温泉《標高728.5m》11:04→松本バスターミナル11:51
松本市 ぐるっとまつもとバス 鹿教湯温泉線、¥1,150、22.9km

鹿教湯温泉にて
ぐるっとまつもとバス 松本バスターミナル行

新車の匂いのするバスに乗ると、利用者は自分だけ。上田市側の鹿教湯三才山病院口*4までは乗車専用バス停なので運賃表は空欄のままで進む。国道254号に入ると運転士より「三才山トンネル工事のため渋滞しています。遅れが出ることも予想されます」との丁寧な案内が入る。ただ、片側相互通行箇所を抜けるタイミングが良かったのか、それほど待たずにトンネル内に侵入することができて、松本市側へ。三才山バス停の案内が入ると運賃表が活動し始めるが、いきなり「620」の表示。まあ距離もあるしそんなものだろうとは思うが、最初に表示される運賃にしては高額の部類だ。

トンネルを抜けると一気に下りとなり、バスもいいペースで進んでいく。松本の市街地を見下ろしながら進むのはなかなか気持ちが良い。岡田町以降は住宅の多い地域を進むようになるが、利用者はない。結局終点までで自分以外の利用があったのは大学西門の1人だけだった。前述の「利用状況を考慮し…見直しを検討」の言葉が現実味を帯びてきているように感じた。

松本バスターミナルには10分遅れで到着、2人が降りたバスは回送となってすぐに去っていった。

松本バスターミナル降車場にて
松本BT到着直後のバス


*1:さらに言うなら、アルピコ交通よりも前、松本電気鉄道時代のスタイルだった。

*2:平日は旧アルピコ交通、休日は千曲バスの運行といった体制なのもあるだろう。

*3:松本市内バス路線図・時刻表 - 松本市ホームページ」にある「路線バス再編の内容」[pdf]3ページに記載されている。

*4:「三才山」は「みさやま」と読む。長野市内にある三才駅は「さんさい」なのでややこしい。