2019.04.26-05.03 四国逆回り12

そういえば「い~カード」を入手するんだった、と思い出し、バスのチケット売り場で購入する。ただし、伊予鉄バスに乗るのは次の一度きりの予定なので、入手してもあまり意味はないのだが、記念記念と自らに言い聞かせる。朝食が早かったので空腹感を覚えるが、食事は次の目的地で済ますつもりなので、ここは我慢だ。そうこうするうちにバスがやってきた。

2019.04.28[Sun]
松山市駅11:50→新町銀座13:42~三崎港口(行)
伊予鉄バス [34]八幡浜・三崎特急、¥1,280、68.6km

松山市駅にて
伊予鉄バス 三崎港口行

いかつい顔したバスがやってきた。自転車を取り付ける器具だろうか、これが真正面についているせいで、ナンバーの位置が見慣れない場所に設置され、おかげでいかめしい顔立ちと感じてしまう。

ということで、次の目的地は八幡浜。数年前に旅行でこの地を訪れた際*1、有名なちゃんぽんを食べようと街に繰り出したものの、他の人が頼んでいた焼き飯があまりにも美味しそうだったのでつい頼んでしまい、ちゃんぽんを食い損ねたことを気に病んでいた*2八幡浜へはそのリベンジに向かう。単純な乗り継ぎなら、大洲で宇和島方面のバスに乗り換えれば短時間で距離を稼げそうだが、そこまでストイックにはなれなかったくらいには、計画時点から八幡浜ちゃんぽんが気になっていた。

松山市駅からは14人が乗車して出発。すぐに国道56号に出て、しばらくは広々としたバイパスを進む。ちなみに次のバス停アナウンス時にはバス停名を告げる前にジングルが入る。この辺は三豊市コミュニティバスと同じだが、座っている場所が悪いせいか音楽も放送もよく聞き取れない。また、大きなバス会社なだけあって、出発直後には両備バスで行っていたような主なバス停の到着時間と諸注意の放送が入った。ある程度は諳んじているとはいえ、運転しながらしゃべるのって大変じゃないのかな、なんて思う。

高速ができているにもかかわらず、バイパス経由で進むこのバスがあったおかげで、このあたりのルートを悩まずに決めることができた。逆に言うと、このバスがなかったらこのあたりの抜け方は悩ましいものになるような気もするが、伊予岡田から内子といった利用者もいたので、しばらくはこの状態で運行されるのではないかと思う。信号停車があるとはいえバイパスの流れは良いので、定時性も高いだろうし。

「三崎特急」と名乗っているだけあって、客扱いするバス停の間隔もまばらで、案内なく通過しているバス停もあった。大洲駅前はわざわざ寄り道したのに乗降はなかったのに対し、八幡浜駅前では4人降車の1人乗車とそこそこ変化があり、また運転士もここで交代となる。八幡浜駅前の次のバス停で降りる予定なので、このタイミングの交代は少々もどかしくはある。

予定通り新町銀座でバスを降りる。他にも4人が降車したが、観光客っぽいのは自分だけのようだ。

2019.04.28[Sun]
新町銀座…市役所前/徒歩、1.2km

昼下がりの八幡浜新町商店街、人気は少ない
八幡浜新町商店街

さて、ちゃんぽんタイムだ。店は「ロンドン」「丸山」「イーグル」と絞り込んであるが、それぞれ「酢豚定食」「あんかけ焼きそば」「焼き飯」といったちゃんぽん以外に魅かれるメニューを併せ持っている。もし周りがそれらを頼んでいたら、それに抗う自信はない。3店とも行列ができていたが、並んでいる人に観光客っぽい人が多そうな*3丸山に決めて、8人ほどの列に並ぶ。じきに店内に案内されて見回すも、みなちゃんぽんをすすっている、安心してちゃんぽんを頼むことができた。……すると、配膳待ちだった2人組のテーブルに「あんかけ焼きそば」が並べられる。うーん、ちゃんぽんは優しい味で美味しかったのだが、あんかけ焼きそばの方が絶対旨そうだった。またもや後悔の念を残しつつ、店を後にした。

次のバスまでまだ時間があるので、日帰り入浴施設「八幡浜黒湯温泉 みなと湯」へも立寄った。お湯はぬるめだが、露天風呂もあったので、のんびりつかることができた。今は昔ほど黒くないそうだが、ぬるぬる感はけっこうあった気がする。良いお湯だった。


*1:主目的地は伊予長浜から船で渡る青島で、猫をかわいがる目的で渡った。

*2:無論「イーグル」での話。そりゃ来る人来る人皆が焼き飯を頼んだら、頼まずにはいられない。

*3:観光客が頼むメニューはちゃんぽん一択だろう、などという消極的で格好悪い考えによる。