2019.04.26-05.03 四国逆回り11

今治駅にて
今治駅前バス乗り場

次のバスは10分後に出るので、駅のトイレに寄ってからバス乗り場へと戻る。今治駅のバス乗り場は駅に直結しているわけではなく、タクシー乗り場やタクシープールを間に挟み、駅前通りが直接ぶつかるあたりにある。ここまで乗ってきたバスで通過した西条駅前なども同じような形式だった。このあたりではスタンダードな構成なんだろうか。

バス乗り場には切符売り場が併設されていたので、切符を買おうと列に加わるが、前に並んだ若者の発券に時間がかかったあげく、その間に松山行が出て行ってしまう。尾道へ行くバスなどまだ時間があるだろうに、なんて不満を感じたが、松山行はどうも車内で運賃を払うことができたようだ。つまり、意味もなく行列に並んでいたことになる、ちょっとどころか相当間抜けだったのは自分だったようだ。

ただ、1時間以上待つ次のバスでもその先の乗り継ぎには影響しないので、ベンチに腰かけてのんびりと待つことにする。大三島や広島、福山、それに加えてどの地域でもおなじみのイオンモール行など、多方面へのバスがひっきりなしに出ていく。それを飽きずに眺めていると、時間が経つのはあっという間だ。

次のバスが到着しそうな時間となったのでバス停前へ移動すると、今度は今夜の夜行バスの空席情報を問い合わせる利用者が切符売り場の窓口を押さえており、後ろに並んでいた人たちはイライラしているように見えた。サンプル数が2つでしかないが、もしかしたら松山行が出る直前に繰り返されるイベントなのかもしれない*1

なお、今治から松山方面へは、いずみ観光バスによる松山空港行リムジンバスが運行されていて、それを使えば高縄半島を海沿いに進んで松山へ行ける。ただしこの路線、前日までの予約制とのことで、気軽に乗れないのはちょっと違うかなあ、と今回の候補から外した経緯がある。ということで、次に乗るのは山越えで松山へ入るバスだ。

2019.04.28[Sun]
今治桟橋(発)~今治駅前09:45→松山市駅10:57
せとうちバス 特急、¥1,000、42.4km

今治駅前にて
せとうちバス 松山市駅

バスは駅正面の通りからやってきた。今治駅まではガラガラだった車内も、20人近くが乗り込んで賑やかになる。放送も入ってそろそろ出発、というタイミングになると、立て続けに「これ○○行きますか」系の人がバスを乗り降りして、出発が滞る。同じバス乗り場から出る行先だから聞きたくなるのも分からなくもないが、観光バスタイプの車両*2イオンモール行が運行されると思う気持ちはまったく理解できない。

乗車した松山市駅行は「特急」とあるように、途中のバス停はいくつか通過していく。ただ、それを把握したうえで利用する人も多く、途中経由するバス停での降車も多かった。もちろん途中バス停からの乗車も多く、乗降がかち合うと1ドアなので時間がかかってしまう問題を抱えている気がした。だからと言って、路線バスタイプの車両で運行、となると今治駅から立ちっぱなしになる客も出るだろうし、いろいろ難しいところではある。

水ヶ峠トンネルを抜けると松山市。暖かな日差しがバスに差し込むせいか、このあたりでうとうとする人多数。寝息というか、いびきというか、四方からサラウンドで聞こえてくるようになる。大街道で半分くらいが降りたら、すぐに終点の松山市駅道後温泉付近で渋滞していたが、数分程度の遅れで到着した。

松山市駅
松山市駅

ここでも次のバスまで1時間程度あるが、特にやらねばならないことはない。乗り継ぎ失敗を極力なくすため、待ち時間を乗り継ぎポイントごとで分散させているが、乗り換えのたびに中途半端な時間しかないので何もできない、というジレンマを抱えることになっている気がする。まあ、目的が観光ではないのだから、何もできないのは仕方がない、という話で毎度落ち着くのだが。


*1:ちなみに、件の夜行バス利用予定者は「手持ちがないので、後で購入しに来ます」なんて言った直後に満席となったようで、諦めきれぬ表情のまま退散させられていた。

*2:車体には詳しくないのでこんな表現しかできない。座席回りには、一昔前によく見かけた針金状のドリンクホルダーと灰皿がついていた。