2019.09.25-28 南から北へ136

さて、やっと「南から北へ」の続きに入る。富山からここまでの移動は「やっと」だが、「南から北への続き」という観点で見れば、インターバルは短い方だ。

2019.09.26[Thu]
JR伊那大島駅06:50→大草07:06→チャオ07:17~JR伊那大島駅(行)
中川村 村営巡回バス「のっチャオ」 南回り線、¥200、10.6km

JR伊那大島駅にて
のっチャオ 南回り線 大草行

中川村からのバスがJR伊那大島駅で高校生を降ろしたのち、松川インター方面の坂を登っていく。一瞬、バスを待つ場所を間違えたかも、なんて焦るが、どこかで折り返してきたのか数分後にバスが坂を下ってきた。Google Street View*1で見かけた青色のバスだ。「チャオまで」と伝えてバスに乗り込む。運転士より「遠回りしますけど」と返されるが、その辺は承知の上だ。乗客は自分だけ、朝早い時間帯に駅を出発するバスなのでそんなものだろう。

松川フルーツバスでは駅周辺のスーパーなどに寄り道していたが、中川村のバスではそれがない。朝のバスだけというわけでなく、すべてのバスがそうだ。これまで通ってきた自治体と同様、豊丘村の「パルム豊丘」松川町の「キラヤ」というように、中川村には「チャオ」があるからなんだろう。地場のお店優先、そりゃそうだ。

バスは天竜川を渡って中川村へと入る。車内にはラジオが流れていて、田舎のタクシー的な雰囲気もあって微笑ましい。乗ったバスの終点である大草へは北側から回り込んで到着する。ここでいったん運賃の精算、チャオで北回り線に乗り継ぐ旨を伝えると、ラミネート加工された乗り継ぎ券を渡され、次のバスの運転士に渡すよう教えられた。また、この大草でバスは第3便から第4便へと切り替わるが、運賃は200円で良いとのこと。3便ではチャオを経由しないので、同じ路線のバスなら最初に停まる目的地までは通しの運賃という運用なのかもしれない。

中川村役場前にある大草を出発して、チャオへと向かう。バス自体はJR伊那大島駅行なので、多少は利用者がいるだろうと思っていたら、沖町下平でそれぞれ2人、文化センターで1人、南原で3人と、コミュニティバスとしてはけっこうな賑わい。乗客は私服の人も含めて皆高校生のようだ*2。中川村のバスが朝と夕方~夜に特化しているのは、メインターゲットが高校生だからなのかと納得した。

チャオでは4人が降車する。「あの赤いバスに乗ってください」と教えられたバスに他の3人とともに乗り継いだ。飯田方面の高校なら伊那大島行に、駒ヶ根方面の高校なら飯島行にそれぞれ乗り継げるこの運用は良くできていると思う。が、村内にも飯田線の駅があるのに、そこへ向かわないのは何か理由があるのだろうか*3、ちょっと気になった。


*1:2019年5月の画像。ちなみに同じ場所の履歴を遡ると、2014年7月2012年6月のものには伊那バスの車両が写っている。

*2:長野県では私服通学の高校がけっこう多いと聞いたことがある。

*3:伊那田島駅のこと。一部の南回り線が経由するのみとなっている。

2019.09.25-28 approach2

駒ケ根前ロータリー
早朝の駒ケ根駅

5時過ぎには宿を出る。宿にいた時間は6時間くらい、睡眠時間は5時間を切っている。体調がちょっと不安だが、先を急ぐ。外は10月下旬のような温度、日中の気温に合わせた格好だと肌寒い感じの気温だ。

2019.09.26[Thu]
駒ケ根05:37→伊那大島06:30 飯田線JR東海

駒ケ根駅にて
岡谷行と豊橋行の交換

こんなに早く移動を開始したのは、「南から北へ」では初めてではなかろうか*1。ただ、バスの乗り出しではなく、まだスタート地点にすら着いていない点が少々もどかしくもある*2

駒ケ根出発時点の乗客は、自分を入れて2人だけ。一番列車かと思いきや、それは4時58分に出発済で、今回乗ったのは二番列車らしい。駒ケ根まで乗った昨日の電車とは違い、ほとんどの駅で乗降は発生しないが、こまめに駅へ停車して進むところは変わらない。車掌は乗車しているが、ドアの開閉は運転士が行っているようだ。そのうちすべての列車がワンマン運用になるのだろうか。

七久保駅を越えたあたりで、ようやく陽が昇ってくる。数駅に1人のペースで乗客が増えていくが、そんな増え方なのでいつまで経ってもガラガラだ。途中の信号場で列車の待ち合わせをしたり、きついカーブをレールを軋ませながらのんびり進んだりと、良い雰囲気のまま列車は走る。伊那大島駅に到着すると、ここでやっとまとまった乗客があった。このあたりから飯田方面への通学で使われる列車のようだ。

伊那大島駅にて
上諏訪行と豊橋行の交換

駒ケ根から約1時間、昨日の長野駅から累計すれば4時間の移動によって、1月ほど前にたどり着いたバス停群にやっと到着する*3。朝日の中眺めるバス停は、夏の強い日差しの最中に見たものとはずいぶん印象が違う。ともかく、やっとスタート地点だ。

4つのバス停が林立
伊那大島駅前バス停群


*1:夜行バスを除けば、5時台の公共交通機関を利用したのは初。

*2:バスでは、「南から北へ」の場合は竹原から三原へ向かったバスの6時30分発が一番早いが、「四国逆回り」も含めると高松空港行のバスの6時16分発というのがある。

*3:ただし、鳥倉登山口行の運行が終了したため、バス停は4つに減っている。