伊那大島駅前のバス停群
前回さらっと触れたが、今回の「南から北へ」のルートはここ伊那大島駅で中断となる。これは、ここから先へ進む中川村のバスが、お盆期間の運行がないことによる。北沢峠経由のルートを選びながらも、そこまでたどり着けないのは少々もどかしくもあるが、こればかりは仕方がない。
伊那大島駅は小さいながらも清掃が行き届いたきれいな駅だ。段丘面の崖近くにあるため眺めも良い。心地よい風が吹くので、日陰なら昼寝もできそうな感じだ。
南アルプス登山バス 鳥倉線
帰りは富山ではなく、用事のある東京へ向かう。鉄道ではなく高速バスを使うので、まずは松川インターへと向かう予定。しばらく駅で待つと、続行便つきのバスがやってきた。夏季のみ運行、鳥倉登山口からの登山バスだ。乗客の3分の2ほどが駅で降り、残りはインターまで行くようだ。運転士に聞いてみると、これは登山バスなんで、松川インターへ行くのなら数分後に来るバスに乗った方が安いですよ*1、とのことなので、素直にやり過ごす。
2019.08.13[Tue]
大河原(発)~大島駅前11:09→松川インター11:15
大鹿村 [M1]大鹿線、¥200、2.9km
大鹿村 松川インター行
系統番号がついていることからも類推できるように、大鹿村までが南信州地域交通問題協議会に所属しているようで、「南信州公共交通」のサイトにも記載がある。運転士は女性、「次のインターで終点ですけど」と言われるが、インターに行きたいのでと伝えて乗り込む。通常の平日なら、駅とインターの間で下伊那赤十字病院に立ち寄るが、お盆期間は経由しない*2。つまり、大島駅前の次のバス停が終点の松川インターとなる。
大鹿線の時刻表[pdf]を眺めると、大鹿村から駅へ向かう便が午前3本・午後1本あるのに対し、駅から大鹿へ向かうバスは午後のみ4本とえらく偏っている。利用者の多い時間帯のみの営業なんだろうけど、ここまで偏っていると送り込みの回送が運行されるバスの数だけ発生しているように見える。委託された伊那バスとしては効率の悪い運用となるのかもしれないが、回送便を営業したとしても利用者は皆無だからこうなっている、というのも想像できる。
バスは自分だけを乗せ、数分で松川インターへ。インターチェンジの料金所の100メートル手前くらいにぽつんと停留所があり、そこで降車する。あとは料金所近くの高速バスのバス停へ歩いて向かうだけだが、徒歩で料金所に近づいていくという経験がなく、ちょっと緊張する。伊那バスの大鹿村のページには『「松川」高速バス停から大鹿線への詳しい乗継順路[pdf]』というのが掲載されていたので、それを見ながら間違って料金所に進まないよう用心し、駐車場側を回り込むようにして高速バスのバス停へと出る。実際分かりにくいとみえて、松川バス停側には立派な案内板があった。ただし、松川インターから出発する大鹿線のバスは、残念なことに日に1本しか運行されていない。
松川バス停から松川インターバス停への案内図