福井駅では30分ほどの待ち合わせ。駅前広場では恐竜が道行く人たちに鳴き声と動きで盛んにアピールしていた。超絶恐竜推しの福井県*1、夏祭りでは道に恐竜を練り歩かせればいいくらいのレベルだ*2。
次に乗るのは京福バス。ここのバスはウインカーを動かすと車外にもチャイムが鳴る装置が実装されている。要は宅急便の車が「右に曲がります」とか言っているのと同じパターンだ。音色は昔の乗用車で110km以上出したときの音(キンコーン)みたいな感じ。トラックと同じような電子音が鳴るバスは知っていたが、チャイムというのは初めて聞いた気がする。
2024.06.14[Fri]
福井駅《標高8.2m》10:10→丸岡バスターミナル10:56~丸岡城(行)
京福バス [39]大和田丸岡線、¥670、16.0km
福井駅からは丸岡へ向かう。実際は永平寺に向かいたいので、経路的には丸岡よりも手前にある福井大学病院方面のバスに乗りたいのだが、病院から先の乗り継ぎが厳しいので遠回りの丸岡経由にした。もちろん駅の東口へ回れば永平寺直通のバスはあるのは承知しているが*3、福井に来て京福の路線バスに乗らないのもアレだなあ、なんて考えて丸岡経由にした。
福井駅からの乗客は10人。この系統は1時間に1本、他の系統も含めると30分に1本は丸岡行のバスがあり、福井~丸岡間にはそれなりの流動があるようだ。通路を挟んで隣に座ったお婆ちゃんがやにわに新聞を広げて読みだしたので、最近あまり見かけない行為だなと思って眺めると新聞は聖教新聞だった。相当のレアパターンを目撃した気分になる。
バスは裁判所前まで行ったのち、駅の東側へ回ってから北上するルートをとる。県立病院では建物の前まで乗り入れて停車し、半分くらいの乗客が降りた。続いての寄り道はアピタ・エルパ前だが、こちらは駐車場の隅に隣接するバス停での乗降となる。まとまった降車があったのはこの2つのバス停だが、途中からの乗客も多く車内は常に賑やかだった。郷土歴史博物館前から乗ったグループは丸岡城へ向かいそうな雰囲気だし、地元住民の用務利用と観光利用が良いバランスで同居しているように思えるバスだった
アピタ・エルパ前を出るとバイパスみたいな道に出る。バイパスは北陸新幹線を挟み込むような道路配置で、なんかニュースで聞いたことがある道かも、と気づいたタイミングで九頭竜川を越える橋を渡っていた。新幹線・道路併用橋となる新九頭竜橋だが、橋脚自体は共用しているようだが橋梁は別にかかっているので、走ってみるとあまり併用感がない。そりゃ道路の真ん中を200km以上で通過する路面電車なんてないもんね。当たり前の話だが少しがっかりしてしまう。
その後は集落を繋ぐ昔ながらの道をたどりながら丸岡へ。次のバスへは終点の丸岡城でも乗り換え可能だが、城よりもバスが好きなので丸岡バスターミナルで降車した。数年前までの丸岡バスターミナルは昭和風のバスターミナルが健在だったが、すでに今風に整備されたあとだった。新しい設備に不満や問題は全然ないんだけれど、何か物足りないような気がしてならなかった。
丸岡バスターミナル バス乗り場