2023.05.31-06.02 標高差2,720m 31

営業所の奥にかつては木島駅があった
長電バス 飯山営業所

飯山営業所のある木島は、以前長野電鉄の駅があったところ。鉄道の廃止は20年以上前で、駅舎やホームは駐車場やソーラー発電スペースに変わっていたが、残置された架線柱や駅前通りの雰囲気は当時をしのばせるものがあった。

2023.06.01[Thu]
飯山駅(発)~木島《標高313.1m》17:23→信州中野駅17:57
長電バス [10]中野木島線、¥700、13.9km

木島にて
長電バス 信州中野駅

40分近くの待ち合わせで次のバスがやって来た。バス到着数分前くらいに、まるで示し合わせたかのように先ほどまで散っていた高校生がバス停付近に集まりだす。毎日繰り返される光景なんだろうけど、何もないところでバスを38分待つ日々はちょっと大変だと思う。

飯山駅方面から3人を乗せてきたバスは、木島で乗客を4人増やして出発する。次のバス停である安田を通過して北陸新幹線の橋をくぐったあたりで早くも中野市に入る。しばらくは千曲川の土手沿いを快調に進むが、柳沢北手前で集落を結ぶ道へと転進すると、1.5車線くらいの道幅をたどるようになる。ただ、対向車はどれも親切で、すれ違いやすいところでバスを待機している車がほとんどだった。

長電バスの特徴として、(このあたりの路線だけかもしれないが)バス停を通過した直後に次のバス停のアナウンスを流すのではなく、しばらく進んでから*1放送する点がある。鉄道代替バスということもあってバス停間が長いからか、あえてそうしているように感じた。また、路線内の運賃の上限が700円に設定されているのか、(前回乗ったバスも含め)早々にその金額で打ち止めとなる整理券番号が多数発生していた。後者については他の会社でも見かけたことがあるが、前者のような対応はあまり記憶にない。個人的には放送を忘れたりしなければどちらでもかまわないと思うが、適切なタイミングでアナウンスを流すという長電バス(もしくは運転士)ならではの親切心なのかもしれない。

しばらくは乗降がなかったバスも赤岩以降連続して乗客がある。時間帯と利用者の雰囲気から勤め先からの帰宅といった印象を受けた。その後は中野の街へ近づくにつれて、ぽつりぽつりと乗客が降りていく。いつの間に車内は4人となって終点の信州中野駅へ。偶然にも終点で降りたのは木島から乗車した4人だった。

信州中野駅にて
信州中野駅到着直後の長電バス


*1:感覚としては、バス停の中間付近で放送ボタンを押しているようだった。