2023.05.01-02 標高差2,720m 15

今度のバスも先ほどの運転士のバスが来るんじゃないかな、なんて想像しながら待っていると、予想通り同じバスがやってきた。

2023.05.01[Mon]
道の駅関川《標高33.6m》12:18→坂町駅前12:45
新潟交通観光バス 下関-坂町線、¥460、14.1km

道の駅関川にて
新潟交通観光バス 坂町駅前行

「今度は坂町駅かい?」と苦笑いしながら運転士が出迎える。並走する米坂線が件の災害で運休中なので、そちらの代行バスを使ったほうが安く移動できる*1が、時間が合わなかったので引き続き新潟交通観光バスのお世話になる。安価な代替バスが並走しているということで自分だけの利用を覚悟したが、幸い下関営業所からの短区間利用があった。

荒川沿いにバスは進む。途中、両岸の山が川に迫ってくるあたりになると、いたるところでがけ崩れ跡が確認できる。興味深く眺めていると、それに気づいた運転士が当時の状況などを丁寧に解説してくれる。「線路の復旧は治山が終わらないと始められないよね」と言われたので米坂線を見ると、このあたりの線路はいまだに道床が泥を被ったままだった。ある程度の影響は残っているだろうと思っていたが、あのときの爪痕がこんなにあるとは思ってもみなかった。また、途中の経由地である荒島開発センター前は3月まで休止だったバス停だ。こちらはどこに被害があったのか車内からは分からなかったが、1つ前のバスの停留所休止区間といい、完全復旧まではしばらく時間がかかりそうに感じた。

バス車内より荒川右岸を撮影、いたるところで崩れている
荒川頭首工付近の爪痕

坂町の市街に入ると、バスは坂町病院前坂町郵便局前を経由するため、くねくねと蛇行しながら進むようになる。途中の車内放送で「バスの飛び乗り、飛び降りは危険です。ご注意願います」と流れたが、今どきのバスではそんなことをする余地がないように思う。ひどく昔に録音したものを使っているのか、それとも何らかのバグがあってRTA目的でチャレンジする人が後を絶たないのかは不明だが、バスの車体も相まってレトロな気分にさせられた。


*1:240円。代行バスは鉄道運賃と同額になるため。