次に乗るバスが今回のルートの核心となる。なにせ週に1回、金曜日にしか運行されないからだ。他のルートはこの日にここを通過するために調整されたといっても言い過ぎではない。週に1回しかないバスだからそうするしかない。
2021.05.07[Fri]
玉の木09:32→きらら青海前10:00~今村新田入口(行)
糸魚川市 青海地域コミュニティバス きらら青海・玉の木線、¥100、17.1km
実は先ほど訪れた道の駅で、このバスが待機していたのを確認している。時間になると、青海方面からワンボックスカーがやってきて目の前を通過し、県境付近でUターンののちにバス停へとやってきた。「きらら青海まで」と伝えて後部座席に座る。降車ボタンはあったが放送はなかったので、降車バス停は伝えて正解だろう。ただし、車内スピーカーはあったので、放送する設備はあっても流す音声がないだけかもしれない。座席は4-3-3-2で、昨日乗ったあさひまちバスと同じ。宮崎の宿の主人から言われた「座るなら左(海)側で」を思い出して、慌てて海側に座りなおす。
バスは市振駅前を経由した後、市振の集落へと入る。市振小学校前と桔梗屋前を通過するが、ともに利用者はなし。途中、あさひまちバスの市振バス停を確認したが、糸魚川のバスの停留所とは微妙に離れたところ(市振郵便局前)にあった*2。
市振を抜けると国道8号に戻って、天下の険・親不知へ。普段は自分の車で通ることもあるが、人の車に乗ってここを走る機会はそうない。なので、十分に景色を堪能するが、見えるのは崖と海のみ。途中、親不知観光ホテル前で寄り道するが、利用者はなく寂しい限り。
険しい道を抜け、親不知インターチェンジ付近に出ると、ようやく集落が見えてくる。国道8号から集落の道へ入った直後の外波三叉路で3人の乗車があり、車内が一気に賑やかになる。ピアパーク入口でも1人乗車、親不知地区*3からの利用はある模様。利用者の1人は歯医者への通院で利用しているらしく、「バスがなくなったら困る」としきりに漏らしていた。鉄道でも通えそうにも思えたが、お年寄りなので駅まで歩くのもしんどいのだろう。
その後は乗車はなく、子不知を越えて青海地区へと入る。途中、親不知交流センター前や青海駅前で施設前まで寄り道するも乗降はない。先ほど歯医者へ行くと言っていた人が藤波歯科医院前で降車すると、次はきらら青海前。てっきりみんな降りるだろうと思っていたら、降りたのは自分だけで、残った乗客3人は終点の今村新田入口へと向かった。バス停名から想像すると何もなさそうな今村新田入口、何があるのだろうか。気になってくる。
きらら青海は「総合文化会館」とのことで、立派なホールもあるようだが、出入りしていた人はほぼ図書館の利用者だった。施設でトイレを借りて、次のバスがくるまで周囲を散歩する。きらら青海の前にはヒスイの巨石が置かれていたが、これをヒスイと判別する能力は自分にはないことを改めて実感しただけだった。
*1:バス停の表記は、あさひまちバスと同様に「玉ノ木」だが、糸魚川市のコミュニティバスのページでは「玉の木」となっているので、ここではそちらに従った。
*3:「外波」と「歌」という2つの集落があるようだ。