2020.10.25-31 南から北へ216

岩手県青森県ではバス停に「中央」がつくところを多く見かける。今いるバス停も十和田市中央で、中央と名乗るにふさわしいくらいにバス停は混んでいた。次のバスの混雑が気になってくるが、高校へ直行するバスが到着すると、待ち人のほとんどがそちらに乗車してしまった。肩透かしだ。

2020.10.29[Thu]
三本木営業所(発)~十和田市中央07:44→野辺地駅前08:49~馬門温泉(行)
十和田観光電鉄 野辺地線、¥1,290、34.4km

十和田市中央にて
十和田観光電鉄 馬門温泉行

待っている人は減ったが、それでもこちらのバスに9人が乗り込み、十和田市中央を13人乗車で出発する。車内に貼られたステッカーを見ると「国際興業バス」とあり、そういえば十鉄バス国際興業グループだったと思い出す*1

元町東までは直前に乗ったバスと重複する区間元町東という中途半端なバス停が終点となっているバスがあるのは、以前付近に十和田観光電鉄十和田市駅があったから故らしい。元町東では稲生川両岸にある道路を利用して転回するため、対抗してある2つの元町東バス停の両方を経由し、1度目は4人、2度目では1人の乗車があった*2。付近は大きな駐車場を持つホーマックケーズデンキ、ユニバースがあるのだから、せめてその一角をターミナルにすればよいのに、なんて思ったが、鉄道路線廃止時にすべてを手放しているのだから、十鉄にそこまでする気持ちはないのだろう。

十和田の市街地を出ると、相変わらず、というか1日ぶりに国道4号に乗って北上するスタイルになる*3。野辺地の前に七戸を経由するが、七戸案内所で2人の乗車があったのに対し、七高前で14人、七戸十和田駅で2人などとこの地では降車の方が多く、七戸町役場前を出るころには乗客6人となった。基本的には十和田と七戸間の利用が多い路線のようだが、野辺地駅到着直前には8人まで戻したので、七戸~野辺地間の需要もそこそこあるように思える。

ほとんどの乗客が野辺地駅で降車し、そして散っていく。次のバスまでの待ち時間は40分ほど、風が強くて寒さを感じるが、本州最北端に近づいてきた実感が湧いてきた。


*1:wikipedia:国際東北によると、現在は国際東北グループの関連会社となっていて、国際興業と直接の関係はないようだ。なお、国際東北グループには、十鉄バスのほかに、秋北バス岩手県交通が関連会社として挙げられている。

*2:なお、十和田観光電鉄の時刻表[pdf]にもそれぞれの時刻が記載されていることから、どちらのバス停でも乗降可能なようだ。

*3:直近の国道4号走行は「南から北へ212」であった。