2020.10.25-31 南から北へ215

八戸十一日町バス停にて
朝の八戸十一日町バス停*1

5時40分過ぎにチェックアウトする。これまでの「南から北へ」の行程では最も早い時間の出発だ。十鉄バス八戸十一日町バス停から見た十一日町バス停なんて写真を撮っていると、客を乗せた市営バスが走り去っていく。5時台に運行される路線バスがあって、しかもそれに乗客がいるなんて、八戸はずいぶん目覚めの早い街なんだなんてびっくりする。一関でも感じたことだが、「東北の朝は早い」は本当に早い。

2020.10.29[Thu]
八戸十一日町06:01→十和田市中央07:33~元町東(行)
十和田観光電鉄 十和田八戸線、¥1,260、44.7km

八戸十一日町にて
十和田観光電鉄 元町東行

さすがに始発バス停から乗車するのは自分のみ。乗り込もうとするとドアが開かないので戸惑うが、単に前乗り前降りだった。しばらくは一方通行区間を進み、それが終わった南売市で1人乗車。内舟渡*2では「内舟渡~八戸駅間は停車しませんのでご注意願います」のアナウンスが入り、いくつかあったバス停*3を通過していく。八戸駅では南売市からの乗客が降りたが、南部バスから乗り換えてきた高校生が新たに乗車する。朝の6時20分にバスを乗り継ぐなんて「南から北へ」の行程でも経験したことがない。本当に八戸の朝は早い。

八戸駅からの折り返しではすでに日が昇っていた。2度目の内舟渡から先に進むと、ぽつぽつと高校生が乗車してくる。一部は百石高校前で降りたが、十和田市まで乗り続けた人もいたようだ。通学はバスで1時間、なんて毎日の通学が旅みたいなものだ。自衛隊の空港や駐屯地の横を抜けるあたりで海が見えてくるのも気持ちが盛り上がる。以前も触れたが*4、乗っているバスから海が見えるのは岡山県以来のことだ*5

百石高校前までは北上するが、国道45号に沿って西進するようになる。ただし、下田駅経由便のため、駅へと若干の寄り道があり、下田駅では3人が乗ってきて乗客は11人となる。このあたりで運賃表を見ると、整理券番号の若い運賃が520円で頭打ちとなっていることに気づく。さてはおいらせ町が運賃補助でもしているのかな、なんて思って注視していると、六戸町に入った犬落瀬*6で運賃が一気に倍くらいに跳ね上がった*7。あまりにも大きな変動に驚いたが、乗客の多くを占める高校生はみな自分の世界に入っていて、外の景色や運賃表を眺めているものなどいなかった。まあ見慣れた光景だろうし、そうなるだろう。

十和田市に近づくにつれ高校生の乗客が増えてくる。三本木営業所から先は次のバスのルートと重複する区間なので、どのバス停でも乗り継ぎが可能だ。それならと「中央」を名乗る十和田市中央で乗り換えようと目論むが、これがあまり良くない。三本木営業所の通過が7時32分と8分遅れ。おまけに一丁目*8が高校最寄りバス停らしく*9、10人が降車したためずいぶん時間を費やしてしまう。停車している間に次乗るバスが横を抜いていったらどうしようなんて気持ちになってずいぶん焦るが、後続バスに追い越されることはなく十和田市中央に到着する。すべての乗客が降りたバスは空身となって終点へ向かっていった。


*1:十一日町バス停は、奥のコカ・コーラ自販機の左隣に見える。

*2:車内放送では「ないみなと」と読んでいた気がする。

*3:3事業者共同バスマップはちのへ2020[pdf]」によると6つある。

*4:2020.10.25-31 interval」で書いている。

*5:南から北へ68」で乗った備前市のバスから眺めたのが最後だ。

*6:正確には2つ前のからすでに六戸町内だが、バス停はおいらせ町との境界付近にあるので補助の対象、1つ前の高見は区界停留所でと同じ運賃、なんて推理をしている(都合の良い解釈ともいえる)。

*7:始発の八戸十一日町バス停を例にすると、高見まで520円だったのが、犬落瀬で一気に1,050円となった。

*8:よく考えるとすごいバス停名だ。

*9:おそらく青森県立三本木高校だろう。