2020.10.25-31 南から北へ208

出発時間が近づき、バスもすでに来ているようなので外に出る。バスは停留所から少し離れた場所に停まっていたので躊躇していると、「早くにバス停前で待機していると役場の偉い人がうるさいから」と運転士に教えられた。「中で待っていていいよ」とのことなので、前ドアから乗って車内で出発を待つ。

2020.10.27[Tue]
金ヶ崎町役場10:30→北上駅前10:57
岩手県交通 北上金ヶ崎線、¥430、13.9km

金ヶ崎町役場にて
岩手県交通 北上駅前行

これまでの前沢市街水沢市街でもあった、「バスの起終点付近はルートを重複させる」運用が金ヶ崎町にもあり、水沢からのバスと北上へ向かうバスが金ヶ崎本町から免許センター入口までの区間で重複して運行されている。実際、この重複区間内のみの利用があったので、目論見は成功しているように思えるが、利用者はたった1人と多くの需要が発生しているようには見えないのが寂しい。

今回のバスも市街地以外は国道4号で進むが、北上側は和田尻付近で早くも国道から離れてしまう。相去地区*1は集落規模も大きく、また並走している東北本線の駅もないため、公共交通の需要があるのかもしれない。実際、相去バス停などから3人の乗客があった。

和賀川を越えて北上の街に入ると、案の定北上駅に着くまでいろいろ回り道して進む。まちなかターミナル 本通り二丁目北上市の中心街なんだろうか、さくら野百貨店もあって、人もそこそこ集まっていた。これまでの経験から、たぶん次のバスでもここに寄りそうな気がしてくる。その後もくねくねと道を進み、東西南北が分からなくなったあたりで北上駅に到着する。

北上駅前にて
北上駅前バス停群

北上駅のバス停は近年整備されたらしく、1つの島に集約されていた。以前は駅前にある、閉店したデパートを分割利用したような雑居ビルの前にもバス停があったようだが、そちらは花壇でふさがれており、すでに使われていないようだ。また、広場に掲示された「北上エリア バス路線図」もシールで消されたルート・バス停が多数に及んでいて、より寂しい気分にさせられる。今回のルート選定時には候補として考えていた西和賀方面のルートもシールで見えなくなっていた*2、相当残念だ。

北上駅前にて
北上エリア バス路線図

ここで早めの昼食にしようと、駅前の雑居ビルに入り、地下にあった蕎麦屋に入る。テイクアウト用の弁当も美味しそうだったが、そばが食べたかったので店内へ。あまり期待していなかったが、予想外にちゃんとしたそばで美味しかった。


*1:「あいさり」と読むようだ。

*2:「湯本バスターミナル」などのバス停名はまだ消されてはいなかったが。