2019.09.25-28 南から北へ148

2019.09.27[Fri]
山中湖 旭日丘13:45→道志の湯14:29~道志小学校前(行)
富士急バス [D2]、¥990、23.0km

山中湖 旭日丘にて
富士急バス 道志小学校前行

「ボランティアの方ですか?」乗車するなり運転士からそんな風に声をかけられる。そういえば道志村のキャンプ場で小学生が行方不明になっていたんだっけ、と思い出す。「ただの観光です」と返し、状況を聞いてみると、村内は捜索隊でいっぱい、とのこと。大変な騒ぎになっているようだ。

乗客は自分だけ。時間通りに出発すると、旭日丘の交差点で御殿場駅行とすれ違う。本来はこのバスで乗り継ごうと思っていたので、早いバスに乗ったのは結果的に正解だった。ただ、富士急のバスは無線を積んでいるので、朝の河口湖駅直前の案内のような方法で何とかなったとは思うけど。

山中湖 旭日丘から先は、しばらく先ほどの続きとなる湖畔沿いの道を進み、山中湖 平野へ。観光客が2人乗り込もうとするが、勘の良い運転士が目的地を確認し、「ふじっ湖号なら石割の湯あたりだよ」なんて伝えている。なお、以降のバス停では乗客を見かけることはなかったので、後ろのドアが開いたのは旭日丘平野だけだった。

山中湖 平野からは山吹峠方向へ進む。湖畔を走っていたときは気づかなかったが、周辺はテニスコートだらけだった。雑草だらけで使われてなさそうなところもあったけど、大量のテニスコートと若干のサッカー・ラグビー場、見慣れない光景だったので壮観だった。


航空写真で見る平野のテニスコート

山吹峠をトンネルで抜けると、道志村に入る。平野で国道413号に入ってから気になっていたが、この道はバイクが非常に多い。ワインディングが多く、関東からもアクセスしやすいところだからだろうか。対向車だけに限らず、後方からも多くのバイクがやってきてバスを追い越していく。バスは直線など追い越しやすいところで徐行し、後続車を流しているので、そのたびに運転士へありがとうの合図を出していくバイクの人たちがちょっとかっこよく見えた。

人家が増えてくると、とたんにバス停が多くなる。次のバス停案内が終わる前にそのバス停を通過してしまうこともしばしば。バス停の頻度が多い理由として想像するのは、道志村内を通過するバスは、富士急の路線として営業してはいるが、実際はコミュニティバスに近い形態で道志村から委託されているのかも、という説。実際、村内だけで完結する路線なんかもあるくらいだし、たぶんそうなんじゃないかなあと思う。

目的地の道志の湯の直前で、医科歯科診療所に寄り道する。寄り道の途中、「POLICE」と書かれたベースボールキャップをかぶった、目つきの鋭い2人組が歩いていた。しばし、運転士と「警察や!」「聞き込みしてるんですかねえ」なんて盛り上がったけど、よくよく考えるとあまりにもあからさますぎて逆に胡散臭い気もした。ただ、この日から事件としての捜査も始めた、なんてニュースでやっていたので、さすがに本物なんだろう。

道志の湯でバスを降りる。ここから先、10分後くらいに来る月夜野*1に乗れば道志村を脱出できそうだが、平日だとその先がない*2。ということで本日は道志村内に宿泊の予定、宿に行く前にここで一風呂浴びるつもりだ。

道志の湯の正面入口
道志の湯

想像していたよりもこじんまりとした施設だったが、平日ということもあってか空いていて、のんびり過ごすことができた。お湯の温度が好みのぬるめだったことも大きい。露天風呂でぼーっとしていると、時折ヘリコプターが頭上をゆっくり飛んで行くのが見える。まだ見つかってないんだろうなあ、と見かけるたびに心が痛んだ。


*1:道志の湯14:41→月夜野15:05。

*2:平日の場合、月夜野発の神奈中の最終は12時55分だ。