2023.04.21[Fri]
県立体育館前(発)~秋田駅前《標高6.8m》16:10→本荘営業所17:27
羽後交通 急行本荘秋田線、¥890、45.8km
羽後交通 本荘営業所行
日が傾くにつれて風が冷たくなってきた。30分の待ち合わせで乗るのは羽後交通の本荘行のバス。中ドアはあるものの前乗前降のバスだ。秋田駅前で3人、他に市街地で3人の計6人を乗せて本荘へと向かう。山王十字路までは秋田中央交通がたどった道を戻り、そこから南下を開始する。時刻表で気づいてから気になって仕方がなかった長崎屋前のバス停は、予想通りすでに店舗がドン・キホーテになっていたが、4つあるバスバースが昔のバスターミナル的な雰囲気*1を醸し出していて非常に良かった。
急行を名乗っているだけあって、秋田中央交通のバス停すべてで乗降できるわけではなく、3,4個おきでバス停が設定されており、バスは極めてスムーズに進む。雄物川を渡って国道7号に出るとさらに快調になり、海を眺めながらの楽しいドライブになった。もちろん、国道が集落から離れてバイパス化されたような場所は集落内を通る旧道を経由し、交互に訪れる快走区間と(それほど狭いわけではないが相対的に)狭小である区間のギャップも楽しめるいい路線だと思う。
ただ、2年ほど前にこの路線で起きた不幸な事故*2の記憶もまだ色あせていない。上新谷バス停付近で発生した、バスを乗り間違えた中学生が折り返すために道路を横断した際バスにはねられ亡くなった事故。乗り間違えも不幸だし、それに気づいて降りたバス停も不幸*3、さらに折り返せるはずのバスとの事故というのも不幸。なんか出来過ぎなくらい不幸が重なりすぎている悲しい事故だ。バス停通過時に手を合わせたのは言うまでもない。
閑話休題。
羽後交通のバスで気になったのは、車内放送にあった「期限切れの定期券は運賃箱にお入れ願います」のくだり。定期券がICカード化された会社ではありえない案内だが、だからといってICカード非導入のバス会社で聞いたことがあるかと問われても記憶にない。また、秋田中央交通にも共通した話だが、運転士直後の席の封鎖はこの時点でも継続して行われていた。ちょっと気にしすぎな感もあるが、秋田県内の「空気」が分かるような気がした。
やがて、道路沿いに全国どこでも見かけるような店舗が現れてくるようになり、それらが由利本荘の市街地であることを教えてくれるようになる。また、本荘秋田線では運賃の上限が890円に設定されているようで、本荘駅前付近で運賃表を見ると整理券番号の3分の1くらいが890円になっていた。市街地は夕方のラッシュで流れが悪かった箇所もあったが、大きな遅れもなく終点の本荘営業所に到着した。
羽後交通 本荘営業所
この日のバスはここまで。宿は営業所近くのホテルで、翌日早朝に出発するバスに対応したつもりだ。ということで夕食はコンビニ飯で軽く済ませて早々と床に就いた。
本荘営業所 バス発車時刻表
標高差2,720m 4/21のまとめ
日付 | 区間 | 路線バス | 徒歩距離 | ||
---|---|---|---|---|---|
本数 | 運賃 | 走行距離 | |||
2023.04.21 [Fri] | 大潟富士 → 本荘営業所 | 3本 | ¥2,250 | 92.1km | - |
*1:ちなみに秋田中央交通のバス停は「長崎屋バスターミナル」を名乗っている。
*2:詳細は「「バス間違えた」と降りた後に中2少女はねられ死亡…信号機ない横断歩道 : 読売新聞」を参照。また羽後交通のプレスリリースとして「道路運送法等関係法令違反に対する命令書等の交付について(改善報告)[pdf]」がある。
*3:バス停間近に横断歩道がある「危険なバス停」だった。