心の中では「道南バス同士の乗り継ぎだし、数分くらいの遅れならさすがに待ってるんじゃないの?」という気持ちの方が強かったが、乗り継げない可能性を否定できなかったため登別での乗り換えを選択した。登別駅前への交差点で駅方面を見たところ道路上にバスは見えなかったので、実際登別駅前での接続はされたように思う。それでも間に合わなかったときのことを考えると駅前乗換の選択肢は取れなかった。まあそういうことだ。
2022.05.03[Tue]
登別温泉(発)~登別12:14→苫小牧駅前13:27~苫小牧市立病院前(行)
道南バス、¥880、41.9km
12時15分に苫小牧行のバスは登別バス停に到着し、10人乗車で東進を始める。ルートは登別以前や白老駅前の前後、苫小牧駅前付近を除いてずっと国道235号をひた走る。車内で聞こえる会話から、3組8人が登別温泉からの乗車と分かる。皆さんキャリーケースを携えての移動、おそらく観光客だろう。自分がバス移動する際は徒歩行程が多く発生するため、基本的にザックを背負っての旅行ばかりとなり、キャリーケースを転がす旅なんて海外以外ではしたことがない。国内の旅行や出張などでのキャリーケース利用が根づいてずいぶん経つけど、いまだにいうほど便利なものなかねえという目で見ている。少なくとも路線バス車内では、キャリーケースが通路をふさいだりするのを見かけるので*1*2、もうちょっと減ってくれないかなとは感じている。
白老駅前を経由後、次の白老コタン前で登別温泉からの2組6人が降りる。降車する人の会話から、ウポポイがここにあることを知る。それ以外のバス停では乗降が発生することはほとんどなくバスは快調に進むが、社台中央のバス停にいた、カメラを提げた中学or高校生っぽい男性が「登別行きますか?」「糸井に行きたいです」と半ば混乱状態*3で運転士と会話し、結局乗らないというよく分からないやり取りがあった。おかげで以降は遅れを抱えたまま進むことになるが、次の乗り継ぎは少し余裕があるのであまり気にならず、むしろ社台中央の少年のやりたかったことが気になってずっと考えていた。
この路線のバス停を何とはなしに眺めていると、JR北海道の広告が出ていることに気づく。内容はえきねっとは便利ですよ、みたいな内容だったが、鉄道会社がバス停に広告を出すというのは珍しいのでは、と思う。都市間バスとJRの特急列車では前者の方が優勢となりつつある昨今、えきねっとの利便性をバス停で説いてもなあというのが広告を見た感想だ。どのような意図で出稿したのか気になるところではある。
錦岡西あたりから住宅団地が見えてくるようになり、苫小牧の街が近いことを知る。海沿いのバイパスを走行する路線ということもあってか、市街地に入っても乗降はあまりない。矢代ゲートボールセンターなんて素敵なバス停を通過すると、すぐに駅前通りへと入って苫小牧駅前に到着する。全員が降車し、バスは空車で苫小牧市立病院前へと去っていった。