2022.04.30-05.07 南から北へ226

電柱広告のフォーマットに準じたバス停
電柱バス停(北斗市巡回ワゴン上谷好バス停)

バス停近くの電柱に、電柱広告のようなバス停があった。こちらのほうが安価なのかもしれないが、ここにバス停があると知ってても気づきにくいと思う。まあ、近くに函館バスのバス停があるから、「電柱バス」を待つだけならあまり気にする必要はないかもしれないが。

2022.04.30[Sat]
函館バスセンター(発)~上谷好17:00→木古内駅前17:42松前出張所(行)
函館バス [510]函館・松前線、¥740、26.5km

上谷好にて
函館バス 松前出張所行

17時になると防災無線のスピーカーから夕焼け小焼けのメロディーが流れだした。田舎あるあるだなあ、なんて感慨に耽っていると、ちょっと遅れてバスがやってきた。函館方面からの乗客は6人、ここに自分が加わる。

先ほどのバスの終点である富川会館前までは周囲に住宅が立ち並んでいたが、そこを過ぎると、崖と海に挟まれた道を進むようになる。風はそこそこ吹いているが、波はそれほど出てはいない。夕焼けの中の函館山を眺めながら、静かにバスは進んでいく。なお、バスは富川会館前の先、富川などのバス停を案内なしに通過した。いっぽう、茂辺地以降は見かけたすべてのバス停に案内があったと思うので、富川会館前茂辺地間は茂辺地行のバス専用の停留所になっているのかもしれない。大した数ではないし*1、停車するバスに含めてしまえばいいのに、なんて外野の自分は思ってしまう。


葛登支岬付近からの函館方面の眺め

バスの車内にはコンセントがついていて、実施に利用している人もいた。長距離路線が多く、かつ観光客の利用も多い函館バスには需要の多い設備だろう。また、運転席後方のポールには非常ブレーキの設備もついていた。運転士が非常事態になったときに乗客が使用するものだろうが、(当たり前だけど)簡単に手が届くところにあって、何かの拍子に触れてしまわないか心配になる。

利用者はキャリーケースを付帯した観光客と地元の用務客が半々といった感じ。バスは松前まで行くが、暗くなり始めた木古内駅で降車し、この日の行程を終了する。木古内駅は休憩時間が設定されているので、乗り続ける人は中ドアから休憩に出るが、こちらは両替に手間取る観光客に阻まれ、なかなかバスから降りられない。こちらはICカードなので脇をすり抜けてタッチしようとするが、そんな隙間はキャリーケースががっちりガードしている。まあ、後は宿に行くだけなので、慌てる必要はないのだけれど。

木古内駅前にて
休憩中の松前出張所行

宿にチェックインすると、あとやることは夕食を摂ることくらい。宿に周辺の食事処のガイドがあったので*2、それを見て近くにある蕎麦屋へ向かい、なんばんラーメンを食べる。北の大地で食べる南蛮のラーメンはニンニクが効いていて美味しかった。ホテルではテレビを点けたままダラダラと過ごすが、道志村で人骨が見つかったニュースを聞いて、そういえばその行方不明が発生したころに「南から北へ」の行程で道志村を通過したなあ、なんて思い出した*3


*1:函館バスの時刻表で確認すると、18系統茂辺地行の当該区間に存在するバス停は3つだった。

*2:A41枚に1店舗の紹介がまとめられ、それをファイリングしたものが室内にあった。

*3:南から北へ148」以降で道志村を経由している。