2024.03.29-30 標高差2,721m 23

昼食を済ませてから播州赤穂駅へと戻り、「標高差2,721m*1を再開する。まずは前回、20分差で乗り継げなかった1日1本のバスに乗る。

播州赤穂駅にて
播州赤穂駅バス乗り場

バス停を見ると、3月31日までの時刻表には載っているが、4月以降のそれには掲載されていないバスに乗るようだ。何か不穏な感じがする。

2024.03.29[Fri]
赤穂市民病院(発)~播州赤穂駅《標高3.2m》12:41→上郡駅13:24
神姫バス [8]赤穂市民病院~千種峠~高田台~上郡駅、¥680、23.1km

播州赤穂駅にて
神姫バス 上郡駅

以前「南から北へ」でこの地を抜けた際は、東備西播定住自立圏圏域バスの「ていじゅうろう」を利用した*2。さすがに同じ運行母体のバスを利用するのは芸がないので、神姫バスが1日1本だけ運行している有年・上郡線*3で上郡へ向かう。神姫バスが運行しているので運賃は神姫バス基準、ていじゅうろうは関係する自治体が運行*4しているので一律200円で乗車が可能という差がある*5。まあ、バスに乗るのが目的なので、これくらいの差は誤差にもならないのだけど。

はてなではそこそこ知名度のある)赤穂市民病院からバスがやってきたが、利用者はいない。まあね、200円均一で乗れるバスがあるなら3倍以上のお金出してまで別のバスなんて乗らないよね、なんて思っていると、次の駅東バス停で乗客があった。赤穂市内ははていじゅうろうのルートと異なるため*6神姫バスしか走らないところに用がある人にとっては重要な路線ということになるのかもしれない。

バスはしばらくJR赤穂線の北西側を進むが、龍泉寺の先あたりからは山を目指して進むようになる。ディーゼルエンジンをうならせながら急坂を登りつめた先は千草峠。このあたりは有年駅行のバスだと峠を経由せず平野部を迂回しているようだ。門前有年駅行とていじゅうろうのルートと合流し、しばらくは千種川沿いののんびりした風景の中を進む。宮前駅東からの利用者が降車し、以降はずっとひとりぼっち。この後は国道を進んで上郡かなと思いきや、新興住宅街の高田台へと入っていく。この辺はていじゅうろうのルートも同様だが、前回辿った記憶がない*7。その名のとおり高台にある高田台を一通り巡った後、バスは遅れもなく無難に上郡駅へ到着した。

上郡駅にて
上郡駅バス停に掲示されたお知らせ

お知らせ

お客様各位

令和6年3月31日をもちまして
㈱ウイング神姫 路線バス
駅東~上郡駅間の運行を終了致します
長らくのご利用ありがとうございました
令和6年4月1日より「ていじゅうろう」
「愛のり号」をご利用ください

㈱ウイング神姫

降車後にバス停を見ると、乗車前に脳裏をかすめた掲示がなされていた。まあ、ていじゅうろうがあるから廃止というのも仕方がないことだろう。とりあえず3月中に進めておいて助かった、といった感じだが、駅東から利用した人、今後はどうするのだろうか。


*1:国内地上最低所にある(と思われる)「笠岡ベイファーム」バス停から最高所バス停の「標高2716m」まで、バスで乗り継ぐ移動のこと。

*2:備前ルートで吉永から赤穂に来て(「南から北へ71」)、上郡ルートで上郡に抜けた(「南から北へ72」)。

*3:有年駅行と上郡駅行がそれぞれ1本ずつ運行されている。

*4:実際はそこから神姫バスに委託しているんだけど。

*5:他にも、神姫バスは日曜日も運行するが、ていじゅうろうは日曜運休となっている等。

*6:ていじゅうろうが千種川沿いを進むのに対し、神姫バスはJR赤穂線に沿って進む。

*7:あとで確認したら、以前のていじゅうろうのルートでは経由していなかった。

2024.03.29-30 approach

結局、年度末の週末に「標高差2,721m」の続きを進めることにした。もっと早いタイミングで実施したかったのだが、それは叶わず。ただ4月以降となるとバスのダイヤ改正が入るため*1、せっかく調べたプランが練り直しになる可能性が高い。というわけで、少々無理を押してでもここで出かけておく。

2024.03.29[Fri]
高岡05:46→新高岡05:49、JR城端線、¥7,150
新高岡06:30→敦賀07:27、つるぎ3号、¥2,640
敦賀07:47→米原08:40JR北陸本線
米原08:51→新大阪09:24、ひかり631号、¥3,400
新大阪09:32→相生10:20、こだま845号
相生10:29→播州赤穂10:41、JR赤穂線

新高岡駅にて
新高岡駅 開店

この日は朝から風雨が強いが、気温は17℃と高め。いつもの高岡中央駐車場に車を停めて、城端線経由で新高岡へ。予定より1本早い列車で向かったところ、新高岡駅の新幹線乗り場はシャッターが下りていた。なかなか目にすることのない光景だ。

新幹線の出発時間が近づくと、朝一番の列車は上りも下りも同じ時刻に発車するせいか、駅はだんだんと賑やかになってきて、新幹線が入線する直前になると今まで見たことのない混み具合にまでなる。乗車したつるぎには自由席が2両しかない。北陸新幹線敦賀開業によって、接続する在来線の特急が全席指定席化した関係だろうか。敦賀までの停車駅も金沢と福井のみで、通過駅のあるつるぎというのにもまだ慣れない。

1時間ほどで敦賀に到着。接続するサンダーバードは無視して、在来線ホームへ。サンダーバードに乗っても新大阪から先は一緒なので、米原経由で向かう。接続するしらさぎがないので米原行はワンマンの2両、通学時間帯だけどこれで足りるくらいの需要なんだと納得しかけたが、木之本以降の利用者はほぼ座れないまま米原へと運ばれる。そもそも春休みなので、通学での利用は少なめのはず。それでも混むのはどこかへ出かける人が多いからだろうか。

米原からは新幹線。新大阪で乗り換えて相生まで乗車する。米原あたりから雲が軽くなり、新大阪では日が差すようになった。こんな機会がなければ利用しないだろうと思いあえて相生まで新幹線で行ってみたが、想像していたより新幹線の利用者は多かった。もちろんそれ以上に在来線のホームは混んでいたが、これは青春18きっぷシーズンのせいっぽい。大半の利用者が岡山方面行の列車に乗り換えて空いた播州赤穂行に乗り、5時間かけて目的地へ到着する。

赤穂の空は快晴。2時間ほど時間があるので赤穂城址までお散歩。途中、神姫バスの営業所に立ち寄って、NicoPaのチャージも済ませておく。赤穂城に着いたところで、お城にも赤穂浪士にも興味はなく、歴史博物館で製塩の歴史を学んだり、お堀で甲羅干しする亀を眺めたりなどして過ごした。

赤穂城にて
甲羅を干す亀


*1:今回多く利用する神姫バスダイヤ改正は4月1日に行われる。

2024.02.08-09 2/9の移動まとめ

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寺西バス停
寺西バス停