2022.04.30-05.07 departure5

出発5分前くらいに外に出ると、すでに5人ほどが並んでいた。

2022.05.06[Fri]
稚内フェリーターミナル(発)~稚内駅前ターミナル11:55→稚内空港ターミナル12:25
宗谷バス 空港専用バス、¥700、12.9km

稚内駅前ターミナルにて
宗谷バス 稚内空港ターミナル行*1

稚内駅前ターミナルからは9人が乗車し、乗客12人で稚内空港へと向かう。経路上、バス停のあるところならどこからでも乗車できるというスタンスのようで、バス停に待ち人がいると毎回停車してドアを開けるが、途中バス停からの利用客はなかった。バスの利用者は観光客が多いように見え、登山の格好をした人も複数いた。フェリーターミナル発のバスなので、登ってきた先は利尻富士だろうか。

声問を過ぎると、国道を右折して空港方面へと向かう。かつての天北線廃止代替バスが走っていたルートを少しだけ遡って稚内空港ターミナルへ。バスから見えた滑走路にはまだ飛行機は到着していなかったので、着陸シーンが見られるかもと保安検査を迅速に通過する。

稚内空港にて
稚内空港 滑走路と海

ホールディングルームから外を眺めていると、急にエンジン音が聞こえて影だけが通過していくのが見えた。ゴーアラウンドだ。たしかに風は強い。エプロンを照らす照明が絶えず小刻みに揺れているような状況なので、こればかりはやむを得ない。放送ではしばらく待機して再度着陸を試みるとのことだが、予報ではこれから風は強くなる一方だったはず。この時点で今日中の帰宅は諦める。

1時間ほど待ったが、結局再着陸は試みられなかった。飛行機は新千歳へ向かいましたのアナウンスとともに1階のチェックインカウンターへ誘導される。列に並んでいる際に聞こえてくるやり取りを聞くと、旭川からの飛行機に切り替える人も少なからずいるようだったが、旭川方面への移動手段は鉄道しかなく次の列車は17時だそうで*2、さらにそれで旭川へ向かっても最終便が出発した後の到着らしい*3。こちらは急ぐ旅でもないし休暇はまだあるので、淡々と翌日便に振り替えてもらった。

千歳空港へ目的地変更
稚内空港 到着ロビーの表示


*1:一緒に写っている道路標識は、日本語・英語の他にロシア語が併記されている。

*2:17:44発の札幌行特急。その前の旭川行の特急は13:01ですでに出発済。

*3:特急の旭川到着は21:26、飛行機の最終便は20:15。

2022.04.30-05.07 departure4

2022.05.06[Fri]
ノシャップ10:35→稚内駅前ターミナル10:47~ノシャップ(行)
宗谷バス [12]声問線、¥220、4.3km

ノシャップにて
宗谷バス ノシャップ行

ノシャップのバス停にはバスが待機していたので、急いでバスに乗り込んだ。写真からは分からないが、正面に表示した行き先は「声問」で、車内の自動放送は「ふれあい公園行」だった。ただし側面表示は「ノシャップ→声問→ふれあい公園→ノシャップ」となっていて、声問地区で循環運転して折り返してくるバスらしい。利用者は多く、ほぼ各バス停停車の状態で稚内駅前ターミナルへと進む。稚内駅前では乗客が10人となっていた。

稚内駅前ターミナルにて
稚内駅前を出発していく宗谷バス

稚内駅はキタカラという施設に併設されていて、施設内にはバスの待合所や道の駅、地域交流センターやセイコマ、果ては映画館やグループホームまで内包している。いろいろありすぎて困惑してしまうが、お土産選びだけ済ませて、あとはバスの待合室で稚内最後のバスを待った。

空港行のバスを待っていると、先発する札幌行に乗る予定の若者が、出発直前にクレジットカードで支払いを済ませようと窓口にやってきた。「クレジットカードは使えません」「現金はありません」のやり取りが繰り返されたのち、10分くらい遅れてバスは出発していった*1。バスは基本現金払いの感覚が抜けない自分には、カード払い前提で窓口にやって来る気持ちがよく分からないが、こういった若い人向けに現金に直接触れない支払方法を複数用意しておかないとまずい時代なのかもしれない。手数料のことを考えるとバス会社にとってはメリットが少ない話ではあるけど。


*1:最終的に、この人は友人のPayPayで支払いを済ませたようだ。

2022.04.30-05.07 departure3

9時47分現在の気温は17.0℃、風速は3.4m/s
稚内

昨日の宗谷岬は6.4℃だったのに、今日の稚内駅は10時前で17℃ある。天気予報でも気温が上がると言っていたので、持ってきたドカジャンは出発前にザックの中にしまい込んでおいたが正解だった。

2022.05.06[Fri]
潮見5丁目(発)~稚内駅前ターミナル09:52→ノシャップ10:06
宗谷バス [1]市内線、¥220、4.1km

稚内駅前ターミナルにて
宗谷バス ノシャップ行

帰りの飛行機までまだ時間があるので、ノシャップ岬に行ってみる。ちょうどやってきたバスに乗り込むと、5人中4人が稚内駅前ターミナルで降りるが、3人が乗り込んでくる。先ほどのバスでも経由した潮見5丁目からノシャップまでは宗谷バスの市内線が時間あたり3~4本運行されている。稚内市の人口は約3.1万人、街の規模で考えたら相当な高頻度運転だ*1。もちろん無駄に運転しているわけではなく、稚内駅での乗降からも分かるようにちゃんと利用者が存在する。どういう事情でそんなにバスの利用者が多いのか、気になるところだ。

ノシャップにて
ノシャップ バス転回場

ただし、さすがに終点のノシャップまで乗り通したのは自分だけだった。ノシャップ岬までは数分歩く。岬に着くと利尻からの船が稚内港へ向かっているところを確認できた。この岬も最果て感がある良いところだが、むちゃくちゃ強い風が吹いている。気温が高いので昨日ほどの寒さは感じないが、強風が体温を奪っていく。はっきりではないが利尻富士が確認できたことを良しとして、あまり長居はせずにバス停へと引き返した。帰る間際に汽笛が鳴ったので振り返ると、今度は礼文からの船が沖に見えていた。

ノシャップ岬
ノシャップ岬


*1:富山県でいうと、滑川市の人口が3.3万人で近い。が、もちろんそんな高頻度運行している区間など存在しない。