2020.07.27-08.01 南から北へ192

今日の午前中は1本しかバスに乗ってないが、午後は3日目の午後と同じだけ乗る予定だ。まだ2本目、先は長い。

2020.07.31[Fri]
白石蔵王駅(発)~白石駅前13:33→遠刈田温泉14:12~アクティブリゾーツ宮城蔵王(行)
宮城交通 白石遠刈田線、¥960、20.4km

白石駅前にて
宮城交通 アクティブリゾーツ宮城蔵王

白石駅では1人降りて3人が乗車。年季の入った車体で、両替のため千円札を入れようとするがなかなか入らず、運転士に聞くと「こちらで(手動で)やらないとだめなんですよ」とのこと。確かにお札を縦に突っ込むタイプ、最近じゃ見ないなあと思いつつ、深く考えずに突っ込んでいた。出てきた小銭も100円玉が10枚*1、懐かしいタイプの両替機だった。

白石市街を抜けると、しばらくは国道4号を走る。国道から離れるあたりで「小野さつき訓導」なんて看板を見かけ、知らないけど有名な人なのかなとメモだけ取っておく*2宮小学校前で国道から逸れると、あとは蔵王町内を進む。バス停あたりからは薄日が差してくる、しばらく見ていなかった太陽なので、思わず日差しを覗き込んでしまう。

蔵王町役場前で1人降車の2人乗車。次の目的地へはここからのバスに乗る予定だが、時間があるので遠刈田温泉で一風呂浴びてから戻ってくるつもりで乗り通す。役場を越えてからは、バス停ごとに40~50円運賃が上がるようになり、あらかじめ運賃を把握していないとどこまで上がるのか怖くなる路線だと感じた。太陽は確実に雲から脱し、夏っぽい日差しだけでなく青空も見える。雨よりはましだが、この中を歩くのも辛いな、なんて改めて思ったりもする。

休業(昼休み)中の共同浴場
遠刈田温泉 神の湯

遠刈田温泉でバスを降りる。近くにある共同浴場はすでに閉まっている*3ので、近くの日帰り入浴施設に向かう。料金はそこそこしたが、浴室には誰もおらず、露天風呂でのんびりできたのは良かった。露天風呂の柵には透明なプラ板がついていて、マジックミラータイプなんだろうなんて勝手に思い込んでそれ前提の振る舞いをしていたが、風呂からの帰り道で確認すると外からも見えていたことが判明し、ちょっと焦る。まあ来客はほとんどなかったので、誰にも見られてないだろうと思うけど。


*1:自動両替機なら、100円×9・50円×1・10円×5の組み合わせが多い。

*2:wikipedia:小野さつきを見ると、昔の道徳の教科書に出てきそうな逸話を持つ人物だった。

*3:このとき、コロナの影響で営業時間の短縮(午後休憩)があった。

2020.07.27-08.01 南から北へ191

予想どおり、国道4号の仙台方面からバスがやってきた。

2020.07.31[Fri]
越河清水12:54→白石駅13:28~刈田病院(行)
白石市 きゃっするくん 越河線、¥200、13.6km

越河清水にて
白石市 刈田病院行

宮城県内初めてのバスは白石市のバスだ。委託先はミヤコーバス、放送・バス停名表示・降車ボタンの車内設備は一通りそろっており、さらにバスは新しく運転は丁寧、至れり尽くせりのバスだった。とくに今回の乗車タイミング、つまり雨の中を歩いてきた直後だったので、バスのありがたみばかりを感じてしまう。

きゃっするくん車内より前方を眺める
きゃっするくん車内から

バスは国道に沿う形で、民家の並ぶ旧道を主に進む。越河地区からの乗客は多く、越河で3人、越河駅付近で1人を乗せるが、以降の途中バス停での乗降はなく、白石市の中心部へ入っていく。城下広場白石市の乗り継ぎポイントらしくまとまった乗降があり、白石駅での乗り継ぎ時間に余裕のない自分は少々気をもむ。いつの間にか雨はやんで、雲も薄くなってきたようだ。すまiるひろば*1を越えた途端に降車ボタンを押すと、運転士も時間が気になったようで腕時計を確認した。遅れは2分ほどで大したことはなく、乗り継ぎはできそうだ。

白石駅前にて
白石駅と駅前バス停群

白石駅では2人が降車、もう1人の乗り継ぐバスも、どうやら自分と一緒のようだ。


*1:もっと遅れているようなら、ここでの乗り継ぎも考えていた。

2020.07.27-08.01 南から北へ190

2020.07.31[Fri]
国見役場…越河清水/徒歩、5.9km

国見役場バス停
国見役場バス停

今回の旅程では、県境はすべて歩いて越えている*1。太平洋岸、すなわち浜通りを進めばバスで繋がるところもありそうだが、時間の関係であまり計画を煮詰められなかったため、中通りだけで福島県内を移動した点は若干残念ではある。ただ、それほど歩きを苦にしていないので、今回の6キロ、もっといえば最大10キロ程度の歩きならそれほど気にならない。今回気になるのは距離よりも雨。幸い今は止んでいるが、予報では一雨あると言っていた。雨が降り出す前になるべく距離を稼いでおきたいと焦る気持ちを抑えつつ、コンビニの軒を借りて雨天対策を済ませておく。

国見役場付近の国道4号にて
今にも雨の降りそうな国見の空模様

国道4号をただひたすら北上するだけのルートだが、出てすぐの交差点の信号が赤になったので、横断歩道を渡って南東側の歩道でしばらくは進む。たまたまの判断だったがこれがあたりで、国見町立県北中学校*2の前後で北西側には歩道なしの箇所が断続的にあった。流れの良い道ということもあり、車はけっこうなスピードを出しているので、歩道のないところを歩くのはちょっと怖い。傘を差しているときなら、風圧で煽られる可能性もある。そんな理由で以降も歩きやすい歩道がある側を優先して進んだ。

雨の国道4号
雨の国道4号

県北中学校を越えたあたりで雨が降り出し、また先の歩道が雑草だらけになってきたので、坂を登った先で北西側の歩道に戻って北上を続ける。このあたりは桃を栽培している農家が多く、国道沿いにも傷物を安く売る直売場がいくつかあった。今年は長梅雨ということで、桃の甘さや米の生育に影響が出ていそうで心配だ。

11時ちょっと前に予定した場所に到着する。この先は乗り継ぎがシビアで、かつ徒歩の目的地にも食事できる場所はなさそう、ということで国道沿いのラーメン屋で早めに昼食を済ますことにする*3。味噌ラーメンが主軸のようなのでそれを頼む。蒸すとはいえ、雨に濡れた身体には嬉しい暖かさだった。

国道4号沿いに南方向を見て
福島市方向を振り返って

時間には余裕があるので、しばらくこの店で時間を潰す。そのせいで雨が強くなった気もするが、腰を落ち着けすぎてなまった身体を起こして徒歩を再開する。道路周辺の人家は途切れないものの、だんだんとではあるが減ってきた。県境は峠となっているので、そこそこ高度も上がってきている。県境の前後でさらに雨が強くなり、登りもきつくなり、そして歩道が狭くなる。上からの雨は傘で防ぐことができるけど、横を走るトラックからの水しぶきはどうにも避けようがない。

福島・宮城県境
福島・宮城県

貝田駅の先、まだ登りは続いているところに県境はあった。鉄道、国道、そして高速道路が重なる交通の要衝といった感じの峠を越える。宮城県に入ると歩道の幅は確保されているものの、雨のせいで歩道が川となっていて、福島県側よりも歩きにくい。ただ、県境からはほどなく目標にしていた信号交差点が現れたので左折し、バス停へとたどり着く。

越河清水バス停
越河清水バス停

越河清水*4の到着は12時15分、バスの発車まで40分くらいあるが、雨を避ける手段が傘しかないこの場所で待つしかない。バス停は国道4号側にしかないけれど、おそらく反対側にバスが来るだろうと予測して、山側でバスを待った。


*1:埼玉~群馬~栃木」と「栃木~福島」。

*2:よく考えたらすごい名前だ。県の最北端とはいえ、町の中学校に「県北」と思いつくセンスは自分にない。

*3:当初は国見SAを経由することも考えていた。

*4:「越河」は「こすごう」と読む。