2020.07.27-08.01 南から北へ190

2020.07.31[Fri]
国見役場…越河清水/徒歩、5.9km

国見役場バス停
国見役場バス停

今回の旅程では、県境はすべて歩いて越えている*1。太平洋岸、すなわち浜通りを進めばバスで繋がるところもありそうだが、時間の関係であまり計画を煮詰められなかったため、中通りだけで福島県内を移動した点は若干残念ではある。ただ、それほど歩きを苦にしていないので、今回の6キロ、もっといえば最大10キロ程度の歩きならそれほど気にならない。今回気になるのは距離よりも雨。幸い今は止んでいるが、予報では一雨あると言っていた。雨が降り出す前になるべく距離を稼いでおきたいと焦る気持ちを抑えつつ、コンビニの軒を借りて雨天対策を済ませておく。

国見役場付近の国道4号にて
今にも雨の降りそうな国見の空模様

国道4号をただひたすら北上するだけのルートだが、出てすぐの交差点の信号が赤になったので、横断歩道を渡って南東側の歩道でしばらくは進む。たまたまの判断だったがこれがあたりで、国見町立県北中学校*2の前後で北西側には歩道なしの箇所が断続的にあった。流れの良い道ということもあり、車はけっこうなスピードを出しているので、歩道のないところを歩くのはちょっと怖い。傘を差しているときなら、風圧で煽られる可能性もある。そんな理由で以降も歩きやすい歩道がある側を優先して進んだ。

雨の国道4号
雨の国道4号

県北中学校を越えたあたりで雨が降り出し、また先の歩道が雑草だらけになってきたので、坂を登った先で北西側の歩道に戻って北上を続ける。このあたりは桃を栽培している農家が多く、国道沿いにも傷物を安く売る直売場がいくつかあった。今年は長梅雨ということで、桃の甘さや米の生育に影響が出ていそうで心配だ。

11時ちょっと前に予定した場所に到着する。この先は乗り継ぎがシビアで、かつ徒歩の目的地にも食事できる場所はなさそう、ということで国道沿いのラーメン屋で早めに昼食を済ますことにする*3。味噌ラーメンが主軸のようなのでそれを頼む。蒸すとはいえ、雨に濡れた身体には嬉しい暖かさだった。

国道4号沿いに南方向を見て
福島市方向を振り返って

時間には余裕があるので、しばらくこの店で時間を潰す。そのせいで雨が強くなった気もするが、腰を落ち着けすぎてなまった身体を起こして徒歩を再開する。道路周辺の人家は途切れないものの、だんだんとではあるが減ってきた。県境は峠となっているので、そこそこ高度も上がってきている。県境の前後でさらに雨が強くなり、登りもきつくなり、そして歩道が狭くなる。上からの雨は傘で防ぐことができるけど、横を走るトラックからの水しぶきはどうにも避けようがない。

福島・宮城県境
福島・宮城県

貝田駅の先、まだ登りは続いているところに県境はあった。鉄道、国道、そして高速道路が重なる交通の要衝といった感じの峠を越える。宮城県に入ると歩道の幅は確保されているものの、雨のせいで歩道が川となっていて、福島県側よりも歩きにくい。ただ、県境からはほどなく目標にしていた信号交差点が現れたので左折し、バス停へとたどり着く。

越河清水バス停
越河清水バス停

越河清水*4の到着は12時15分、バスの発車まで40分くらいあるが、雨を避ける手段が傘しかないこの場所で待つしかない。バス停は国道4号側にしかないけれど、おそらく反対側にバスが来るだろうと予測して、山側でバスを待った。


*1:埼玉~群馬~栃木」と「栃木~福島」。

*2:よく考えたらすごい名前だ。県の最北端とはいえ、町の中学校に「県北」と思いつくセンスは自分にない。

*3:当初は国見SAを経由することも考えていた。

*4:「越河」は「こすごう」と読む。