2020.07.27-08.01 南から北へ189

二本松駅にて
雨の二本松駅

実質的な最終日となる今日は朝から雨。ここまでは折り畳み傘で凌いできたが、この雨脚だとさすがに厳しそう、ということで駅前のコンビニで傘を購入する。最後の日だからどこかに忘れてもショックは少ないし、そもそもずっと降り続けているなら忘れることもないし*1

2020.07.31[Fri]
二本松08:00→福島08:25 東北本線JR東日本、¥420

後部の車両に乗ったせいか、座席にはまだ空きがあったので着席する。「感染予防のためドアは常に自動で開きます」といった自動放送が流れるが、ボタンを押さないとドアが開かない駅もあったのは、車掌がまだ慣れていないのか、それとも雨が吹き込むのを防ぐ狙いなのか。電車での移動中は雨がひどかったので、昨日のうちに福島までバスに乗っておいて良かったと思いつつ、福島まで電車で移動なら二本松で傘買う必要なかったんじゃね、なんて疑問も湧いてくる。

福島駅にて
福島駅で発車を待つ仙台行と庭坂

そこそこ混んでくると終点の福島。到着した列車は快速の仙台行になるとのことで、乗車したままの人も見える。雨は若干小降りになってきたが、この先どうなるかは分からない。

福島駅東口にて
朝の福島駅東口ロータリー*2

時間があったのでNORUCAのチャージ残額を確認するためバス案内所に向かうが、機械故障と書かれた札が下げられていた。足りないことにはならないだろうと、あまり気にしないことにする。

2020.07.31[Fri]
福島駅東口08:55→国見役場09:44~小坂(行)
福島交通、¥890、18.6km

福島駅東口にて
福島交通 小坂行

予定ではもう1本後のバスに乗るつもりだったが*3、天候の悪化を恐れて先を急ぐことに。福島駅東口での乗客は4人、マスクをせずに乗り込んだ高校生に運転士が着用するようマイクで促していた。乗客のマスクの有無を都度確認するのは大変だとは思うけど、「運転士は警告しなかった」なんてクレーム入ってもそれはそれで大変なことになるだろうし、どう転んでも運転士がしんどいのは変わりないように見える。

バスは舟場町を経由して国道4号に入り、あとは基本的にこの道沿いに北上する。どこにでもあるようなロードサイドショップが並ぶ、見慣れた光景の中をバスは走る。日赤前と次の岩谷下で福島駅からの乗客は降りてしまったので、これまでの経験からあとはずっと一人ぼっちだろうなんて嘆いていると、本内で乗客があり、その後も乗降は多く、けっこう活用されている路線ではないかと思い始める。県庁所在地から北へ向かって走る路線ということで、宇都宮で乗ったバスと比べたくなるが、免許維持路線*4と並べては失礼だったようだ。

途中、田町バス停の手前あたりに、「サテライト福島」「ミニボートピア福島」「ニュートラック福島」と書かれた施設を見かけた*5。場外とはいえ、車舟馬券の公営ギャンブル3種を購入できる施設って他にあるんだろうか、すてきすぎる。近くにはマルハンもあるし、地方競馬に不満ならこの地はJRA福島競馬場がある。ギャンブルはまったくやらない性質だが、こういう施設を見るとなぜかワクワクしてしまう。

桑折*6付近では街中を経由し、桑折本町桑折駅入口で乗客を増やして進む。ただ、バスの行き先は隣りの国見町であり、(年齢層が高めだったこともあり)皆さん病院までなのかな、なんて想像していると、国見町に入ったばかりの藤田総合病院で3人、次の道の駅国見ですべて降りてしまい、予想がだいたい当たる。道の駅の次のバス停である国見役場で自分も降車、駐在所の横にあったバス停で降りる。ここから県境までは歩きだ。

国見役場バス停
国見役場バス停


*1:カメラ忘れの件があったので、今回の移動は忘れ物に対して相当ナーバスになっている。

*2:写真中央奥の中合は、2020年8月31日をもって閉店とのこと。

*3:福島駅東口09:45→国見役場10:34のバス。

*4:宇都宮の路線の場合、東野バスと関東自動車が合併してしまった以上、維持する理由がなくなってしまったようにも思えるが。

*5:詳細はwikipedia:サテライト福島参照。

*6:このバスに乗るまで、桑折は「こおり」ではなく「くわおり」だとばかり思っていた。

2020.07.27-08.01 7/30の移動まとめ

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石川駅前バス停
石川駅前バス停


2020.07.27-08.01 南から北へ188

屋根・ベンチつきのバス停
二本松駅入口バス停

バス停ではベンチがあっても立ったまま待つことの方が多いが、今回はちょっと疲れていたので座って待つ。今日は歩くルートもなかったのに、なんてすでに岳温泉での山登りのことを忘れていたりする。「二本松のバスはいつも遅れるのよ」なんて別のバスを待っているおばちゃんに絡まれながらも、薄日が差したりする中、心地よい疲れで眠くなりながら、本日最後のバスを待つ。

2020.07.30[Wed]
若宮二丁目(発)~二本松駅入口16:18→福島駅東口17:16
福島交通、¥1,070、24.7km

二本松駅入口にて
福島交通 福島駅東口行

人口の多い市を結ぶ路線バスということで、単純に旧国道を走るだけかと思ったら、いきなり山を越えたり狭い道に入ったりと、バスはアグレッシブなルート選択で進む。馬出を越えたあたりで「智恵子のふる里」と書かれた看板を目にする。付近に彼女の生家があるようだ。地図で見ると近隣には「智恵子の森団地」なんてものもあるらしく、住所も「二本松市智恵子の森x丁目」となっている。ちょっと乗っかりすぎな気もするけど、好きな人には住みたい地名なのかもしれない。

八軒入口の先でようやく旧国道っぽい道に出る。松川では市街地を経由するも、あまり賑やかではなく、また乗客もない。二本松市街から乗った人はすでに降車済であり、どこまでこんな状態で進むのだろうなんて心配になってきた福島大学でようやく1人の乗客がある。福島大学ってずいぶんと山の中にあるんだなあとのんびり構えていると、大規模に造成された斜面が見え、ずいぶん手の入った場所なんだと思う間もなく、医科大学で19人、次の医大病院で10人の乗客があって座席はほぼ埋まる。ちょうど学校帰りの時間とぶつかったのだろう、学生くらいの若い人が多い。車内は一気に賑やかになるが、知り合い同士で並んで席に着いていても、あまり会話をしていないのはコロナを意識してのことだろうか。病院から乗るだけあって、皆さん意識は高いようだ。

蓬莱と名のつくバス停をいくつか通る間も乗客は増えていき、最大は北谷内で35人。その後のバス停で数人が降車して車内に余裕が出てくるが、相変わらず数人がつり革につかまっている。原因はこれまでも見かけた「窓側空席なのに通路側腰かけおばちゃん」のせい*1。いや、気持ちは分かるのよ。窓側に座ると降りるとき大変だとか、今なら並んで座るとコロナが怖いだとか。バスの座席自体も窮屈なので、隣りに人がいると縮こまってないとならないし。嫌ほど意図は分かるんだけど、混んでて立っている人もいるんだから、ちょっとは譲る姿勢も見せたらいいのにと思う。

福島駅東口ロータリー
福島駅東口ロータリー

乗客が多く、また道も混んでいたこともあって、福島駅東口には12分ほど遅れて到着する。まだ先には進めそうだが本日はここで終了、駅の構内でとっとと夕食を済ませる。食事の際は以前から空いている店を選ぶことが多いが、この御時勢はそんな店ばかりだ。さっさと食事を済ませて改札口に出ると、丁度いい電車がある。しまい込んだPASMOを再び引っ張り出して、矢吹行に乗り込む。

2020.07.30[Wed]
福島17:54→二本松18:16 東北本線JR東日本、¥420

右側に乗ってきた矢吹行が見える
夕闇迫る二本松駅ホーム

車内は混んでいたので、立っていく。バスで1時間の道のりだが、鉄道では20分とちょっと。乗車前は電車が遅すぎやしないかと思っていたが、乗ってみると高度を稼ぐために遠回りしているところが複数あって、そんなこんなで電車も時間がかかっているようだ。

二本松駅にて
二本松駅前ロータリーと猫

電車を降りると、すでに闇は迫ってきていた。コンビニで寝酒を買い込んで、宿へ戻る。買い込んだ割には、疲れのせいであまり消費せぬまま寝てしまい、翌朝後悔することになる。


*1:昔の記事を検索してみたところ、岡山大阪で見かけている。