2020.07.27-08.01 南から北へ188

屋根・ベンチつきのバス停
二本松駅入口バス停

バス停ではベンチがあっても立ったまま待つことの方が多いが、今回はちょっと疲れていたので座って待つ。今日は歩くルートもなかったのに、なんてすでに岳温泉での山登りのことを忘れていたりする。「二本松のバスはいつも遅れるのよ」なんて別のバスを待っているおばちゃんに絡まれながらも、薄日が差したりする中、心地よい疲れで眠くなりながら、本日最後のバスを待つ。

2020.07.30[Wed]
若宮二丁目(発)~二本松駅入口16:18→福島駅東口17:16
福島交通、¥1,070、24.7km

二本松駅入口にて
福島交通 福島駅東口行

人口の多い市を結ぶ路線バスということで、単純に旧国道を走るだけかと思ったら、いきなり山を越えたり狭い道に入ったりと、バスはアグレッシブなルート選択で進む。馬出を越えたあたりで「智恵子のふる里」と書かれた看板を目にする。付近に彼女の生家があるようだ。地図で見ると近隣には「智恵子の森団地」なんてものもあるらしく、住所も「二本松市智恵子の森x丁目」となっている。ちょっと乗っかりすぎな気もするけど、好きな人には住みたい地名なのかもしれない。

八軒入口の先でようやく旧国道っぽい道に出る。松川では市街地を経由するも、あまり賑やかではなく、また乗客もない。二本松市街から乗った人はすでに降車済であり、どこまでこんな状態で進むのだろうなんて心配になってきた福島大学でようやく1人の乗客がある。福島大学ってずいぶんと山の中にあるんだなあとのんびり構えていると、大規模に造成された斜面が見え、ずいぶん手の入った場所なんだと思う間もなく、医科大学で19人、次の医大病院で10人の乗客があって座席はほぼ埋まる。ちょうど学校帰りの時間とぶつかったのだろう、学生くらいの若い人が多い。車内は一気に賑やかになるが、知り合い同士で並んで席に着いていても、あまり会話をしていないのはコロナを意識してのことだろうか。病院から乗るだけあって、皆さん意識は高いようだ。

蓬莱と名のつくバス停をいくつか通る間も乗客は増えていき、最大は北谷内で35人。その後のバス停で数人が降車して車内に余裕が出てくるが、相変わらず数人がつり革につかまっている。原因はこれまでも見かけた「窓側空席なのに通路側腰かけおばちゃん」のせい*1。いや、気持ちは分かるのよ。窓側に座ると降りるとき大変だとか、今なら並んで座るとコロナが怖いだとか。バスの座席自体も窮屈なので、隣りに人がいると縮こまってないとならないし。嫌ほど意図は分かるんだけど、混んでて立っている人もいるんだから、ちょっとは譲る姿勢も見せたらいいのにと思う。

福島駅東口ロータリー
福島駅東口ロータリー

乗客が多く、また道も混んでいたこともあって、福島駅東口には12分ほど遅れて到着する。まだ先には進めそうだが本日はここで終了、駅の構内でとっとと夕食を済ませる。食事の際は以前から空いている店を選ぶことが多いが、この御時勢はそんな店ばかりだ。さっさと食事を済ませて改札口に出ると、丁度いい電車がある。しまい込んだPASMOを再び引っ張り出して、矢吹行に乗り込む。

2020.07.30[Wed]
福島17:54→二本松18:16 東北本線JR東日本、¥420

右側に乗ってきた矢吹行が見える
夕闇迫る二本松駅ホーム

車内は混んでいたので、立っていく。バスで1時間の道のりだが、鉄道では20分とちょっと。乗車前は電車が遅すぎやしないかと思っていたが、乗ってみると高度を稼ぐために遠回りしているところが複数あって、そんなこんなで電車も時間がかかっているようだ。

二本松駅にて
二本松駅前ロータリーと猫

電車を降りると、すでに闇は迫ってきていた。コンビニで寝酒を買い込んで、宿へ戻る。買い込んだ割には、疲れのせいであまり消費せぬまま寝てしまい、翌朝後悔することになる。


*1:昔の記事を検索してみたところ、岡山大阪で見かけている。