2018.04.29-05.03 南から北へ66

いよいよ最終日だ。雲の重さは相変わらずだが、雨は降っていない。駅までは「倉敷一番街」と呼ばれる道で戻る。夜歩いたら賑やかそうな通り、つまりは飲み屋が軒を連ねている通りだが、駅から離れた末端部分はずいぶん歯抜けとなっていて、寂しくなっていた。こういうところの盛衰の変遷を住宅地図なんかで追いかけるとちょっと面白そうだと思う。朝食は駅近くにあったうどん屋で。明らかに飲み明かした人とこれから仕事に出かける人が同じ空間でうどんを啜っている、そういう「あまり交じり合わないものが混在している空間」というのはけっこう好きだ。

2018.05.03[Thu]
倉敷駅前07:40→天満屋08:28岡山駅(行)
両備バス、¥540、17.8km

倉敷駅前にて
両備バス 岡山駅

まずは岡山へと向かう。昨日倉敷駅に到着した時点では、まだ最終のバスが残っていた*1が、暗い時間帯にかかることもあって乗らなかった。今日は休日にあたるので、これが最初のバスとなる。前日触れた「心配な乗り継ぎ」はこのバスと次のバスとのことで、「天満屋8:28…表町バスセンター8:35」の部分だ。休日だからバスの遅れはそれほどないと思うが、問題は岡山の地理に疎いのに許された時間内ではたして表町バスセンターまでたどり着けるかどうかだ。当初は天満屋はデパートのようだし、店舗内を突っ切ればすぐ着く、なんて甘く考えていたものの、前日になって8:30なんて時間帯にデパートが開いているはずはないことに気づく。昨日岡山まで乗っておかなかったのが失敗になるかもしれないが、どうせ最終日、乗り継げなかったらそこで諦めて、次回は岡山から再開することにすれば、と頭を切り替える。

倉敷駅前からは3人の乗客を乗せて定刻に発車。駅前を左折してすぐにスーパーがあったので、この辺まで探しに来なかった昨日の自分に対して少々残念な気持ちになる。両備バスの運転士による車掌のような案内にも慣れてきたが、どうも聞き覚えのある声だ。それもそのはず、後日写真を見直してて気がついたが、新倉敷駅前から倉敷芸科大学まで乗ったバスとナンバーが同じだ。広電バスのとき*2といい、なぜこうもICカードを購入したバスには2度乗る羽目になるのか。運の良さを悪運で消費しているようにも思えてきて、ちょっともったいなくも思ってしまう。

バスは旧2号線で岡山へ向かう*3。いわゆるロードサイドショップが立ち並ぶ中を進むことになるが、マスカット球場入口付近にあったスイミングスクールのプールがこの時間で営業していたのにちょっと驚く。また、清心学園口の先で8番らーめんの店舗を見かけたのにも相当びっくりする*4。他にも、マスカット球場前近くにあったスーパーマルナカは「マスカット店」となっていて、球場につけられた愛称のようなものが地名化していく過程を確認できたりと、ありきたりの風景の中に面白いものを探すのもけっこう楽しい。


スーパーマルナカ・マスカット店

乗客は岡山駅へ近づくにつれて増えていき、立っている客も出てきた。ただ、ちょっと不思議だったのは、そんな状態にもかかわらず、連れがいないのに2人がけの椅子の通路側に腰掛けている人が多いこと*5。バスの椅子はゆったりしてないので、隣に座られるのは窮屈なのかもしれないが、せめて窓際に座ればいいのに、とは思う。好戦的な人が乗ってきて「窓側座ってもいいですか?」なんて言ってくれることをちょっと期待したが、さすがにそんな展開はなく、大雲寺前の交差点を左折して、いよいよ問題の天満屋に近づいていく。

途中の乗車が多かったこともあってか、天満屋へは8:30に到着、残された時間は5分だ。先に降りた人が小走りで地下への階段を降りていくので、それにくっついて自分も降りていく。当初考えていたルートではないが、直感で後を追ってしまった*6。階段を降りると、目標としていた人は想定とは違う方向へと曲がっていくので後を追うのは諦め、表町っぽい方向へと地下道を進んで地上へ出る。あまり意味はなかったようだが、天満屋を潜ってバスセンター近くにたどり着けたようだ。路地を抜けるとダークな感じの宇野バスが待機している。運転士が降りてバスを眺めているので、時間には間に合ったようだ。


*1:倉敷駅前18:50→岡山駅19:52。

*2:南から北へ51」および「南から北へ52」を参照。

*3:実際のところは不明だが、当該バスの時刻表[pdf]にそう書いてあるからそうなんだろう。

*4:あとで店舗情報を調べたところ、岡山県だけ飛地のようにチェーン展開しているようで、周辺には他にもいくつか8番の店舗が存在する。

*5:ちなみにそんな座り方をしているのはおばちゃんばかりだった。

*6:たぶんビル火災に巻き込まれたら、自分は逃げ惑ってトイレの奥で死んでしまうタイプなんだと思う。