駅前のカフェっぽいところで日替わりランチをいただき*1、バスの出発する30分くらい前に本宮駅へ戻る。電車の時刻表をぼんやり眺めていると、「次の列車は2番線ですか?」なんて聞かれてしまう。白河のときもそうだったが*2、旅行者なのになぜ地元民のように見られてしまうのだろうか、不思議で仕方がない。窓口では明日乗る切符の手配を高校生くらいの人がしてて、「栃木から先は現地で買ってください」なんて言われていた。若い女性が行くようなイベントでもあるのだろうか気になったが、結局目的地がどこなのか分からずじまいに終わる。栃木乗り換えということは東武日光線沿線だと思うけど、日光方面ならJRで行くだろうし、東武動物公園なら栗橋乗り換えの方が便利だろうしなあ、といろいろ思いを巡らすも答えには至らなかった。時間があると、人間はどうでも良いことばかり考えがちである。
駅前で次のバスを待っていると、バス停やタクシー乗り場にもぽつぽつと人が集まってくる。ついさっきまでタクシーがいたのに、タイミング悪く待機なしのタクシー乗り場で待つことになる、キャリーバッグを引きずった若者が1人。待ちきれず駅舎に戻った瞬間*3にタクシーが来て、時間をかけてゆっくり歩いてきたお婆ちゃんにタクシーをさらわれてしまう、どこまでもついてない兄ちゃんだった。そのうちバスが来たのでその後は確認していないけど、若者がすぐにタクシーに乗れたのかちょっと気になった。
2020.07.30[Wed]
本宮駅前13:00→岳温泉13:29
本宮市 広域生活バス 岳線、¥400、13.7km
バスへの乗車は本宮駅前で3人、下町と戸崎でそれぞれ1人とそこそこの利用はある。降車はすべて大玉村内で、皿久保で乗客は他にいなくなった。フリー乗降制なのに、1人以外は皆さんバス停で降りていった。中には足が不自由そうな人もいたので、こちらの路線では自由乗降制があまり浸透していないようにも見えた。まあ、単に利用者側が具体的な場所を説明するのが面倒なだけかもしれないけれど。
二本松市に入ったあたりから、高原のような風景の中をバスが走るようになる。天気が良ければ眺めも良かったに違いないが、雨が降っていないだけで雲は厚い。本宮駅上空でヘリを確認できたのは、雲があったため低い高度を飛んでいたからなんだろう、なんて今さらながらに気づく。
バスは信号のない道を快調に走って、道路沿いにある岳温泉に到着する。本宮市営だから福島交通のターミナルには入れてもらえないのかな、なんて思ったが、福島交通のバス停も付近に「仮」つきで立っていたので、交差点の道路工事のせいで今だけ移転しているものと思われる。
バス停近くに岳温泉観光協会があったので、日帰り入浴できる施設について聞いてみる。岳温泉の公衆浴場*4でも良かったが、露天風呂が好きなのでその条件で聞いてみると、山の上の方にあるホテルをおすすめされる。徒歩だと分かったうえでそんなところを勧めるのか、なんて思ったが、ザックを背負った格好だったので健脚だと思われたのかもしれないし、そこしかなかったのかもしれない。まあ、時間もあるしいいか、とゆっくりと坂を登って、山の中腹に見える宿を目指した。