越前市市民バス のろっさ
ここでの待ち時間は1時間以上あるが、たけふ新駅のバス停を見に行った以外は特に何もせず、ベンチに腰かけて濡れた靴を乾かしていた。そのおかげで分かったことは、越前市の今の推しは「大河ドラマ」と「かこさとし」ということ。やってくるバスのデザインだけ見てそう判断した。たぶん合っていると思う。
2024.04.30[Tue]
たけふ新駅(発)~武生駅前《標高32.2m》15:42→織田16:15~かれい崎(行)
福井鉄道 武生・越前海岸線、¥740、15.0km
福井鉄道 かれい崎行
そういえば、これから乗るバスは(15時過ぎにもなって)この日まだ3本目、長い距離を歩いたせいかあまりバスに乗れない日だ。体の疲れはあるが、筋肉痛が出るのは翌々日の老体なので、昨日の疲れはまだ表出していない、これはこれで便利だ。
バスが到着すると、たけふ新駅からの乗客はなく武生駅前から3人が乗り込む。運転士はしきりに「かれい崎行です」とアナウンスしていたが、乗り場が1つしかない武生駅前での誤乗が多いからではと推察する*1。
しばらくは武生の市街地を進む。ちょうど小学生の下校時間のようで*2、制服姿で変な帽子(白地のキャップに色のついた幅広のハチマキみたいなものを巻いている)を被った小学生が多数歩いていた。バス停名にもいい感じのものがあって、菊人形前なんてバス停も通過した*3。雰囲気ある公会堂の建物も残っていたりして、武生の中心部は街歩きしたくなるようなところだ。
市街地ではのんびり走っていたバスも、郊外に出ると一転して快調なスピードで進んでいくようになる。郊外に出てもしきぶ台なんて紫式部に乗っかりすぎのバス停*4を見かけたりと、地味なバス路線のように見えてネタは豊富だ。やがて雲が厚くなり、樫津住宅団地前付近からは霧雨になってきた。若干ではあるが海に近づいてきている、そんな感覚を持った。
国道から逸れて狭い道へ入っていくと、織田*5が近いことを感じる。立派な神社(劔神社)の前を右折するとすぐ織田に到着。降車は自分だけで他の利用者はさらに先までバスを利用するようだ。ICカードで降りようとすると、「お、ちゃんと割引されてる?」と運転士から茶々が入るが*6、もちろん半額になっていた。4・5月は土休日GW限定とはいえ、半額割引は頑張りすぎな気もするが、会社経営的に大丈夫なんだろうか。
*1:確か2分差くらいで入谷線の出発が重なっていた記憶がある。
*2:この日は暦上は平日。ただし、路線バス運賃半額キャンペーンはGWということで適用対象期間となっている。
*3:北陸に住んでいると、武生と言えば菊人形の刷り込みが(テレビCMによって)なされているはず。
*4:以前、福島県二本松市で見かけた地名「智恵子の森」以来の衝撃だった(「南から北へ188」)。
*5:読みは「おた」と濁らない。
*6:この時は知らなかったが、同時にIC化した京福バスの方では割引されずに過剰収受が発生していたようだ。詳細は「運賃半額キャンペーン中のバス運賃過剰収受の再発に関するお詫びとお知らせ | トピックス | 京福バス」を参照。