2024.04.27-30 標高差2,721m 63

織田バスターミナルセンター
織田バスターミナルセンター*1

武生駅からのバスを降りた織田は、織田信長ゆかりの地らしい*2。鳥居をデザインに組み込んだバスターミナルはなかなか素敵だが、2階にあった展示コーナーは閉鎖されて時間が経っている雰囲気で、やってくるバスもそれほど多くはない。バスの乗り場は3レーンあるが、起終点となるバスよりも目的地へ向かう途中に経由するバスが多いため、バスがいなくなるとすぐ静けさに包まれてしまう。この日は平日なので、これくらいの時間なら下校する高校生がバスターミナルにたむろしてそうなイメージがあるけど、それがないということは近くに高校がないのかもしれない。

2024.04.30[Tue]
かれい崎(発)~織田《標高110.0m》16:33→神明駅17:13北鯖江駅(行)
福井鉄道 鯖浦線、¥730、18.1km

織田にて
福井鉄道 北鯖江駅

ターミナルでしばらく待つと、北鯖江駅行のバスがやってきた。織田を経由するバスはどれも数分の停車時間があって、このバスも時刻表上は3分の待機が設定されている。これから乗る路線バス「鯖浦線」はかつて鉄道路線があった区間を走る路線バスで、約50年前までは鯖江と織田を鉄道が結んでいたらしい。織田の街中にこういうバスターミナルがあるのは駅跡を利用したんだろうな、などと想像する。ちなみに重箱の隅をつつくような話になるが、鉄道時代の「鯖浦」は「せいほ」と読んでいたようだが*3、バス路線は「さばうら」と読むのが正しそうだ*4

かれい崎から空車でやってきたバスは、織田から自分だけを乗せて鯖江方面へと出て行く。しばらくは先ほど乗ってきた武生からのバスのルートを戻る。後で調べたら鉄道もこのルートだったらしい。自分はてっきり国道417号を道なりに進んで神明駅を目指すものだと思っていたのでちょっとドキドキする。結局新樫津まで同じルートをたどり、そこから越前町役場方面へと進むようになった。武生駅方面ルートと分かれてから通過した蝉口バス停近くで「蝉丸の墓」があるとの看板を見かけた。蝉丸、こんなところに墓があるのかと、百人一首の特徴的な読み札の絵がふと脳裏をかすめる。

山間部から平野部へ出てきて、織田からの国道417号に合流した直後の朝日で初の乗客がある。利用者は高校生が2人だけだったが、反対方向のバス停には15人くらいがバスを待っていた。西田中でも1人乗ってきて、このバスは乗客4人で北鯖江駅方面へと向かうことになる。西田中はバスのルートからちょっと外れたところにあり、後日確認したところこちらも織田と同様に廃止された駅跡を利用したバスターミナルらしい。西田中を出て国道に戻るとあとは一直線に走れば神明駅ではあるが、公立丹南病院に寄り道したりもする。この病院へ曲がる前のバス停である(ただす)は、バス停名も標識もちょっとかっこよかった。可能なら次回来たときに写真に残しておきたいバス停だ。

福井鉄道 糺バス停

次回の話が出たように、今回はこの神明駅で中断となる。暗くなりつつある中、乗客1人となったバスが北鯖江駅方面へ走り去っていくのを静かに見送った。

神明駅
神明駅


標高差2,721m 2024/4/30のまとめ

日付 区間 路線バス 徒歩距離
乗車 運賃 走行距離
2023.08.26 [Sat] 道の駅笠岡ベイファーム → 笠岡駅 1回 ¥370 7.5km -
2023.09.28 [Thu] 笠岡駅前 → きらめき広場 6回 ¥3,690 112.4km 2.7km
2023.09.29 [Fri] きらめき広場 → 新見駅 1回 ¥530 23.4km -
2023.09.30 [Sat] 新見駅岡山駅 3回 ¥2,440 96.1km -
2024.02.09 [Fri] 岡山駅播州赤穂駅 9回 ¥2,150 87.6km 1.5km
2024.03.29 [Fri] 播州赤穂駅 → 山崎 4回 ¥1,980 63.2km 0.4km
2024.03.30 [Sat] 山崎 → 阪神西宮 12回 ¥5,430 133.4km 0.5km
2024.04.28 [Sun] 阪神西宮 → 出町柳駅 10回 ¥3,200 91.9km 0.5km
2024.04.29 [Mon] 出町柳駅前 → 敦賀駅 10回 ¥4,040 113.7km 9.2km
2024.04.30 [Tue] 敦賀駅神明駅 4回 ¥2,520 67.7km 8.4km
累計 10日 60回 ¥26,350 796.9km 23.2km

*1:前のバスはここまで乗ってきたかれい崎行、後ろのバスはたけふ新駅行。

*2:ターミナルにあった説明文にそんなことが書かれていたような気がする。

*3:wikipedia:福井鉄道鯖浦線

*4:福井鉄道の公式サイトに掲げられたpdfのファイル名が「sabaura」になっているため(例:上り線の時刻表[pdf])。路線バスには福浦線(pdfファイル名は「fukuura」になっている)というのもあるので、歴史的経緯を意識しなければ、バスの場合は「さばうら」の方が自然な読みのように思う。