2019.09.25-28 南から北へ139

2019.09.26[Thu]
昭和伊南総合病院…赤木駅/徒歩、6.4km

駒ヶ根市には以前、こまちゃんバスというコミュニティバスが走っていたが、利用者の大幅な減少があったため全廃され、デマンドタクシーに置き換えられたとのこと。廃止の理由は利用者減よりも市の財政状況の悪化のせいじゃないかと思ってはいるが*1、ともかくないものはないので、バスのある伊那市域まで歩いて進む。

病院の近くには、駒ヶ根市内を走る唯一の路線バスである駒ケ岳ロープウェイ線(伊那バス)の板橋下バス停があるが、歩く距離がさほど短くなるわけではないため利用せず。また、ルート的には伊那中部広域農道を進む方が徒歩距離が短くなるが、大田切川の橋には歩道がなさそうだったので、これもパス。時間的には余裕があるので、寄り道をしながらのんびりと歩くことにする。

駒ヶ根市内のロードサイドショップ
酒のスーパータカぎとアメリカンドラッグ

まずは駒ヶ根インターから延びる、ロードサイドショップの多い通りを東進する。基本的には下り坂なので、歩くのは楽だ。途中、スーパーに併設されたマクドナルドがあったので、そこで朝食をとる。コーヒーを飲みながら外を眺めると、マックの向かいにはなぜか「ぎ」だけがひらがなの「酒のスーパー タカぎ」と、なんだかキマりそうなモノを扱ってそうな*2自由の国の名前を冠した「アメリカンドラッグ」が併設されていた。素敵な街だ。

北の原公園(共楽園)にて
共楽園の蒸気機関車D51

国道153号との交差点を左折し、少々迷いながらも住宅地の中を抜ける道を進んで、北の原公園(共楽園)を横切って大田切駅へと抜ける。公園には蒸気機関車が保存されていたが、D51って飯田線走ってたっけ? という点に引っかかった*3。そもそも戦前から電化されていた路線の沿線で、蒸気機関車を保存する理由がよく分からないが、熱心な人でもいたのだろうか。

狭い道と歩行者専用の道路標識
大田切駅から共楽園への道

公園を抜けた先、大田切駅側は急な崖で、歩行者専用の道で下っていく。舗装はされているので、山道とは呼べないが、そこそこ急な坂道だった。大田切駅近くまで下ってから休憩していると、駒ケ根方面から列車が到着し、紅白帽をかぶった子供たちが降りてきた。ふと、飯島駅で見た光景を思い出したが、確証はない。子供たちは先生に引率されて共楽園への道を登って行った。遠足日和で良かったなあ、なんて思いながら、先へ進む。

大田切川を越えると宮田村。少しの間は国道153号を進むが、すぐに旧道っぽい道へ入って、あとは延々と道なりに進む。宮田村の中心部は、閉まっている店もあるものの、村の商店街にしては十分元気な感じ。おもちゃやがまだ稼働しているのにはけっこう驚いた。

赤木駅前にて
赤木駅前バス停と赤木駅

店や住宅が途切れて田んぼが多くなると、赤木駅はもうすぐ。大量のアキアカネが山側から天竜川方向に飛んでいく中、10時半くらいに赤木駅へ到着した。駒ケ根駅*4をスタートと考えれば3駅分歩いたことになるが、飯田線の駅間は短いので、それほど疲労感はない。ちょっとのんびりしすぎたかもといったペースだが、次のバスまでまだ20分はある。むしろちょうどいい感じだ。

「歩行者専用」道路標識
「歩行者専用」道路標識


*1:wikipedia:駒ヶ根市より。

*2:あくまで印象だ。

*3:保存されていた蒸気機関車は、山陽線伯備線などで活躍していたとの解説があった。たぶん飯田線は走ったことがなさそうだ。

*4:自治体名では「ヶ」だが、駅名だと「ケ」になるようだ。

2019.09.25-28 南から北へ138

快晴のせいで、気温はうなぎのぼり。こんな時間でも日陰にいたくなるくらいだが、飯島駅は駅の西側にロータリーがあるおかげで、バス停がちょうど駅舎の陰になり、都合が良い。

2019.09.26[Thu]
飯島駅08:10→昭和伊南総合病院08:35
飯島町 いいちゃんバス 病院線、¥200、10.2km

飯島駅にて
いいちゃんバス 病院線 昭和伊南総合病院行

バスは出発10分前に到着、4人が乗り込んだ。到着後、運転士はラジオをつけたので、中川村のバスみたいなサービスかなと思いきや、時報に合わせてバスの時計を直しただけで、ラジオはすぐに消されてしまった。音声案内がないのなら、ラジオくらいつけて走っても良いのになあ、と思う。

バスの中にはコバナバチっぽい蜂が飛び回っていた。解放されたドアから侵入したようだ。刺されても大事には至らなそうだが*1、割と羽音が大きいので、窓際を飛んでいるタイミングで外に追いやる。それに気づいた運転士が「田舎のバスですから」なんてつぶやくので、こちらが旅行者というのは丸わかりらしい。基本的に固定客ばかり乗せているんだろうなあと想像する。

バスは昭和伊南総合病院行の第1便。生協ケアセンターいいじま付近で寄り道するものの、時間が早いせいか利用者はない。朝一の病院行なら皆さん病院まで乗るのかななんて予想するも、追引で1人降車する。中田切川を越えると飯島町から駒ヶ根市へ。このあたりの自治体のコミュニティバス豊丘村や先ほどの中川村、そしてこの飯島町のバスもそうだが、近接する自治体へ乗り入れてくれるので、バス乗り継ぎの旅には都合が良い。ただし、次の昭和伊南総合病院より先は路線が繋がらないので、しばらく歩く必要がある。

昭和伊南総合病院にはほぼ時間通りに到着。病院のトイレを借りて用を済ませ、ここから先は徒歩で距離を稼ぐ。


*1:大事に至ったとしても、都合が良いというか、不幸中の幸いというか、病院行のバスだったりする。

2019.09.25-28 南から北へ137

チャオで南回り線から北回り線に乗り換える。スーパーは開店前だが、バスを待つ人は多い。

2019.09.26[Thu]
下平(発)~チャオ07:18→JR飯島駅07:31
中川村 村営巡回バス「のっチャオ」 北回り線、¥200、8.3km

チャオにて
のっチャオ 北回り線 JR飯島駅

さきほどは青いバスだったが、今度は赤いバスだ。チャオ出発時点の乗客は14人、北回り線の方が利用者が多いように見えた。高校生ばかりだが車内は静かで、参考書を読んでいるか、スマホを眺めているか、それとも寝ているかの3択だった。

国道153号を北上する、あまり面白味のないルートでJR飯島駅へと進む。主たる利用者が高校生であるから、集落を経由して回るよりも鉄道への確実な接続が優先されるのは仕方がない。途中の竹ノ上で1人拾う以外、乗客に変化はなく、飯島駅へと到着する。高校生はそのまま鉄道へ、こちらは駅舎の前で次のバスを待つ。

駅とバス停
飯島駅

電車が出発してしまうと、駅は静寂に包まれる。消費税増税前ということもあってか、営業開始時間の前*1から定期券や団体乗車券*2を求める客が来ていた。静かすぎるせいで駅員とのやり取りが筒抜けで、今の団体乗車券は手書きではなく機械で印刷すること、そのせいで長い紙になったことなど、あまり活かしようのない知識を入手してしまう。


*1:確か8時と書いてあった気がする。

*2:小学校の先生のようだった。学校の遠足とかだろうか。