2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ58

2019.01.06[Sun]
富山駅前(発)~富山空港前09:32→とやま健康パーク前09:36~総合運動公園(行)
富山地方鉄道 [36]富山健康パーク経由総合運動公園線、¥170(150)、1.7km

富山空港前にて
36系統総合運動公園行

富山駅方面へは戻らずに、さらに郊外へと進む。36系統のバスは空港直行バスの各停版といった感じだが、空港止まりのバスはなく、たいていは総合運動公園行となっている。ただし、同じ総合運動公園行であっても、空港の先でルートが2つに分かれ、とやま健康パーク前、もしくは中の口のどちらかを経由したのちに再合流する。今回は健康パーク経由のバスに乗車するが、末端部分で2つのルートに分けるくらいなら、藤の木や萩の島のような循環路線にすれば良さそうなのにと素人は思う。利用者にとってもそちらの方が本数が増えるので良さそうに思えるが、循環路線だと途中で長い時間調整を入れにくかったりするのだろうか*1。バスに乗るのは好きだが業界事情にはてんで疎いので、そんなことを考えても答えが出てくる気配はない。

空港からはわずか4バス停でとやま健康パーク前に到着。自分ともう1人が降りる。もう1人は慣れた足取りで健康パークへ向かったが、健康にはあまり興味がないので、併設された富山県立イタイイタイ病資料館に足を向ける。

施設自体は7年前に開館しているが、訪れるのは初めて。入館は無料だが、午前中の早い時間ということもあって他の見学者はなし。おかげで次のバスまでの1時間をたっぷり使って自分のペースで見学できたのは良かった。展示物や上映される動画なども分かりやすくまとめられていて好印象だが、特に興味を引いたのは当時の新聞記事。各展示エリアに備えつけられていた端末で、当時の新聞記事や画像などを閲覧できるようになっていたが、それらを通した見た限り、被害者救済への国のアクション(例えば、官庁による公害病の認定や判決)については割合早い段階で出たものの、公害としたくない企業やそれに影響されたと推測される政治家*2が解決までの時間を長引かせたのではないかという印象を受けた。自分がそういう記事だけ拾い読みしただけなのかもしれないけれど、そういう読み取りができてしまうということは、そういった雰囲気が当時はあったんだろう、なんて思いつつ資料館を後にした。


*1:いやいや、萩の島循環はけっこう停まっていたような。

*2:国政だけでなく県政を担う者も含む。

2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ57

立山そばで朝食を摂る。うどんを食べて、次のバスを待つ。

2019.01.06[Sun]
富山駅前08:25⑥→富山空港前08:49
富山地方鉄道 富山空港線、¥410(370)、8.4km

富山駅前にて
富山空港直行バス

次は空港直行バスに乗る。富山駅を経由するのに系統番号がない特殊な路線ではあるが、年末年始ふり~きっぷでも乗車可能となっている。これまで、直行バスも含めて空港に行くバスには何度か乗っているが、バスで空港に向かってもその後飛行機に乗った経験はない*1。飛行機に乗るときはたいてい自家用車で空港まで向かい、無料駐車場に停めておくことばかりだ。よって今回も前例を踏襲するかのように、空港に着いても飛行機に乗ったりはしない。

富山駅富山市役所前でそれぞれ4人、ANAクラウンプラザホテル前*2で3人が乗車したら停留所は終了、あとは空港へと直行するだけだ。市役所の前には出初式用のパイプ椅子が並べられていて、バス停へ近づくのも不便になりつつあったが、まだバスを待つ人は見受けられた。ANAホテル前を出発した後は、丸の内の交差点を左折して系統番号20番台の走るルートを進み、36系統のルートに合流する二口付近まで南下して、その後は36系統ルートと同一となる。空港出発のバスはANAホテルを経由せずに総曲輪に停まるので、行きと帰りでルートは異なるようだが、今回の帰りは通常の路線バスの予定なので、直行バスの駅前行のルートは後日確認したい。といっても、空港から41号線に直行して、空港入口の交差点を左折後はまっすぐ駅を目指すんじゃないかなあと予想している。

丸の内から旅篭町*3、そして護国神社方面にかけて多数の消防車が路肩で待機していたのには驚いた。もちろん出初式に集まる消防車の群れだが、正月富士山に集まる「初日の出暴走」とあまり変わらない光景かも、なんて思ったりもした。どちらも改造車ばかりが集まっているわけだし。

二口以降は36系統のルートと同じだが、直行バスは秋ヶ島口を直進して総合体育センター前を通らない、まあそりゃそうだろう。富山空港で降車すると逆噴射の音がする。バスと同じタイミングで飛行機が到着したらしい。ということで、展望デッキへと出る。

到着したNH313便と旧展望デッキ
富山空港展望デッキから見たエプロン

以前来たときとどうも印象が違うなあ、と思いながら展望デッキへと出ると、今のデッキは前より1フロア上にあるようだ。昔は1段低くても有料*4だったのに、今は広くなって眺めも良くなって無料なのか、なんて不満を言いたい気分になるが、ごっついカメラを持った人が撮影していたので、邪魔をしないように飛行機の写真だけ撮って、そそくさと空港ターミナルへと戻る。ちなみに到着したのは全日空313便、本日最初に到着する便だ*5。ここまで乗ってきた直行バスの乗客は、この飛行機の折り返し便に乗って羽田へ向かう人たちだろう、おそらく自分以外はすべて。「明日からは仕事か……」感が顔いっぱいに出ているお父さんや、学校も近々始まるのにまだ冬休み気分のお子さんなど、そんな普通の生活を送る人たちを眺めつつ、次のバスを待つ。


*1:例えば「2017.06.22-25 departure4」のときなど典型的で、飛行機で出かけて高速バスで戻ってきたため、車の回収目的で空港行のバスに乗車している。

*2:系統番号10番台の城址公園前と同じ場所にある。なぜ別名が割り当てられているのかは不明。

*3:ここにあるバス停も旅篭町だったり旅籠町だったりと表現がふらついている。

*4:確か50円だったような記憶がある。

*5:NH313便は8時55分到着予定だが、到着案内板には「5分早着」と書いてあった。なので、バスの到着時間に逆噴射の音が聞けたようだ。

2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ56

3日目のスタート地点は山東高校前昨年も最終日は富山東高校がスタート地点だったことを思い出しつつ、知り合いに無理を言って朝早くから車で近くまで送ってもらう*1

富山東高校前バス停
山東高校前バス停:左奥に81/82系統、右側に76系統のバス停が見える

山東高校前のバス停は2か所あり、上記写真の右側、高校の敷地内にある方が76系統のバス停、左側奥の道路沿いにあるバス停が81/82系統のものだ。休日のこの時間帯、76系統と82系統のバスがともに東高校前を起点として富山駅前まで運行されている。昨年は76系統に乗車したが、今回は82系統のバスで富山駅前へ向かう。76系統の所要時間は31分*2、かたや82系統は29分と若干早い。ただ、そんな比較をしたところで、どちらのバス停にも待ち人は見当たらず、始発バス停からの乗車は自分だけのようだ。

81/82系統のバス停には多くの時刻が記載されているが、76系統のバス停には平日4本しか記載されていない
山東高校前バス停比較:左が81/82系統用、右が76系統

せっかく早めに着いたので、両方のバス停を比較してみる。76系統の運行は朝と夜のみで1日4本(休日は3本)しかないのに対し*3、81/82系統のバス停を見ると少なくとも1時間に1本は運行されている*4。ただ、82系統については朝の1本のみ、それも富山駅行しか運行がない。東高校前が始発のバスは、どこを経由するものでも本数が希少な点では共通しているようだ。

82系統側のバス停で待っていると、出発時間は後発となる76系統のバスが先に到着した。あちらは待機場所があるので早めに到着して待っていられるが、こちらのバス停は待機場所がないので出発時間ぎりぎりに来るようだ*5。もしかしたら済生会病院あたりで待機しているのかもしれない。

2019.01.06[Sun]
山東高校前07:16→富山駅前07:45
富山地方鉄道 [82]下赤江経由東高校線、¥560(500)、9.9km

富山東高校前にて
82系統富山駅前行

通常、系統番号80番台のバスは、窪本町の交差点を右折して永楽町経由で富山駅前へ向かうが、このバスは右折せずに荒町経由で同駅前へと向かう。朝の1本だけ残っているということは、通勤で利用している人がいるとかが理由だろうか*6。それなら休日の運行は不要のように思えるけど、どうなんだろう。

前述の予想通り、済生会病院方面からきたバスは到着後すぐに発車した。富山東高校付近の国道415号あいの風とやま鉄道線跨線橋の新設工事が行われていて、旧道と新道を行ったり来たりしながら進む。跨線橋ができたら東富山駅バス停はなくなりそうな気もするが、どうなるのか気がかりだ。

自分以外の乗客は中田米田すずかけ台であっただけで合計4人。豊田本町ユニクロでは、店の前に3人並んでいたが、初売りの行列だろうか。奥田中学校口からは82系統独自のルートだが、その区間での乗降客はなく、すぐに東町で系統番号70番台のルートへと合流する。このまま富山駅まで変化なしかなと思った矢先、荒町で1人降車。82系統を活用している利用者が休日にもいることが分かる。現在の荒町はこの系統と水橋方面へ向かうバスくらいしか経由しないが、以前は医薬大行*7なども経由していた覚えがある。その頃はベンチのある待合室もあったような記憶があるが、今ではバス停がぽつんとあるだけの寂しい停留所になってしまった。

出初式の準備だろう、富山市役所前では消防団員と思われる人たちが所在なげに待っていた。出初式の間は市役所前の道が閉鎖されるため、バスは桜橋側の市電通りを迂回するが*8、今年は出初式の時間帯には郊外に出ている予定で、迂回ルートを走るバスを確認することはできない、ちょっと残念ではある。


*1:もちろん、富山からなら昨年のように電車でも来れる(富山06:52→東富山06:58、その後徒歩で約1.1km)。

*2:山東高校前07:20→富山駅前07:51。

*3:なお、逆方向である東高校前行に至っては夜の2本しかない。

*4:もっとも、81/82系統のバス停は、両方向の時刻表を表示しているので、それ以上に賑やかな感じを受ける。

*5:昔の記憶では、バス停付近の空き地に転回場と書かれていた気がするが、今回確認したところ工事用の資材置き場となっていた。

*6:例えば富山市役所前で降りる公務員とか。ただし帰りは駅前から乗らなければならないけれど。

*7:現在の富大付属病院行。乗車記録は「2019.01.04-06 年末年始ふり~きっぷ41」。

*8:詳細は昨年の記事「2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ36」を参照。