2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ33

電鉄魚津駅前にて
電鉄魚津駅横のバス待機場

食事を済ませて駅へと戻る際、駅舎の裏手にバスが停まっているのが見えたので、そちらへ寄り道する。「バス待合所」の「待合所」の部分が消された建物を覗くと、以前のバス路線図が残されていた。

電鉄魚津駅旧バス待合所
魚津地区自由乗降バスの案内

電鉄魚津駅旧バス待合所
魚津市近郊運行系統図

電鉄魚津駅前にて
魚津市民バス運行路線図(左)

電鉄魚津駅前にて
魚津市民バス運行路線図(右)

往時の路線図というのは大好物なので、写真に残す。描かれている路線のうち地鉄がまだ運行しているのは、生地循環と池尻線、今回乗れなかった黒沢線とこれから乗る東蔵線の4つだけだ。同じような地図を以前愛本駅でも見かけたが、そちらはもう撤去済のようだ。こちらの掲示も先は短いかもしれない。

バス停前で待つのは寒く、また結構な頻度で魚津市民バスがやってきて煩わしい、ということで電鉄魚津駅の待合室でバスを待つ。休日は無人駅だが、待合室には暖房が利いており、きれいなトイレも完備している。待合室からはバス停が良く見えるので、乗り過ごす心配もない。ぬくぬくと待たせてもらった。

2018.01.06[Sat]
電鉄魚津駅前14:25→東蔵14:57
東蔵15:10→魚津駅前15:33
~電鉄魚津駅前(行)
富山地方鉄道 東蔵線、¥200(150)×2、13.2+11.0km

電鉄魚津駅前にて
東蔵東蔵

少々予定がずれたが、ここからは予定通りだ。東蔵まで行って戻るのも予定通り、さすがに東蔵へ行ったら同じバスで戻る他ないだろう。

バスに乗ると整理券が出ない。運転士に聞くと、均一運賃なので、整理券なしとのことだ。こちらも黒部のコミュニティバスと同様、残っている地鉄バスは社会実験として均一料金で運行しているようだ。以下は魚津市民バスのサイトに書かれている内容だ。

これまで市内の地鉄バス(東蔵線、黒沢線)は、魚津市民バスが定額運賃であるのに対し、
距離別の運賃を採用していることから、沿線住民の皆さんが利用する際に「料金格差」という壁がありました。
(例)東蔵 ⇒ 電鉄魚津駅前 640円
   黒沢 ⇒ 電鉄魚津駅前 630円
 また、「夕方の通勤通学時間帯に魚津駅発の便がなく不便だ」との声もいただいておりました。
そこで市では、国とともに地鉄バスの運行費の補助を行い、下記の社会実験を行っています。
・現金払い  1乗車200円(小学生100円・未就学児無料)
・エコマイカ(ICカード)利用の場合  1乗車150円(小学生80円)

黒部市のやり方は「上限200円」なので、初乗り区間などで200円に満たない区間が発生し、そのために整理券が必要。魚津市の場合は運賃を均一化することで整理券の発行を不要とするやり方だ。後者の方がスマートなやり方だと思うが、整理券なしだと乗車人員の把握はどうやっているのか気になる。

電鉄魚津駅では自分だけだった乗客も、サンプラザ前魚津東口で乗車があり、乗客は6人となった。ただそれも長く続かず、上六郎丸道坂と降車が続いて乗客は2人きりに。東城方面のデマンド区間での乗降がなかったため、東城口通過後に運転士が放送をスキップ……しすぎて、上島尻で降りる方が戸惑いつつ降りていく。黒谷の先で片貝川を渡ると東蔵はすぐ。集落のはずれにあるバス転回場でバスは小休止となる。

東蔵にて
東蔵線 電鉄魚津駅前行

池尻よりも雪の量は多い気がする。転回場は放水ではなく重機による除雪を行っているようで、そのせいかアスファルトがだいぶ傷んでいるようだ。また、転回場よりも奥に集落はないようなので、池尻よりも開けた場所にある終点だが、こちらの方が行き止まり感をより強く感じる。写真を撮っていると雪が強くなってくる。風も出てきたので、慌ててバス車内へ避難する。

帰りの便は島尻道坂で乗車があった。数は少ないものの、利用はされているようでほっとする。労災病院のあたりでデマンド区間で行うような放送のスキップを行っていたが、どのバス停なのかは分からなかった。労災病院が最近建て替えられたようなので、病院へのアプローチ方法が変わったせいで往復しなくてよくなった区間*1があると想像したが、どうだろうか。

あいの風とやま鉄道を利用する都合上、帰りは魚津駅で降車。2人を乗せてバスは電鉄魚津方面へ出ていった。雪は止んだものの雲はより厚くなり風景が重苦しくなるが、魚津市民バスのバス停付近だけはいつも華やかだ。

魚津駅前にて
魚津駅前に集う魚津市民バス

2018.01.06[Sat]
魚津15:48→黒部15:53 あいの風とやま鉄道線
あいの風とやま鉄道、¥230

今度はあいの風とやま鉄道で一駅だけ移動する。そろそろ暗くなってきたので、次に乗るのががこの日最後のバスだ。電車は立ち客も出る程度に混んでいたが、ほとんどが高校生、一般客はごく少数だ。窓から金太郎温泉を眺めつつ、黒部へ。次のバスの乗り継ぎは4分しかないが、問題なく乗り継げた。


*1:そう仮定した場合、スキップされたバス停は農協東部支所前となろう。

2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ32

2018.01.06[Sat]
電鉄黒部駅前11:20→池尻11:49
池尻12:00→電鉄黒部駅前12:26

富山地方鉄道 黒部駅・牧野経由池尻線、¥200(180)*1×2、12.0+12.1km

電鉄黒部駅前にて
池尻線 池尻行

バス停にたどり着いたタイミングで、ちょうどバスがやってきた。池尻線の池尻行、バス待ちは自分を入れて3人いる。こんな時間だが、電鉄黒部駅発の池尻行は本日最初の便だ*2。朝一のバスで街へ出た人が帰りに乗る、という需要を考えたら当然な気もする。

予定では、これで池尻へ行った後に大沢まで歩き、魚津方面へ向かう黒沢・大沢線に乗り継ぐつもりであった。ただ、雪が思ったより残っているので、それは厳しいかもしれない。長靴を履いてきてはいるが、その辺は状況を見て判断したい。

バスは黒部駅を経由して、黒部農協本店前牧野と進むが、この区間、バス停間隔が相当短い。黒部駅方面行のバス停間距離を調べると、google mapでは130メートルしか離れていない。さすがに小杉駅前~小杉ほどではないが、なんでそんな間隔でバス停を設定したのか不思議だ。

その後2017年8月に閉店したアピタ黒部店*3の横にある前沢口を通過し、国道8号 県道魚津入善線*4を南下し、東布施口からは布施川沿いに池尻まで遡上する。山田で自分以外は下車してしまい、以降は1人きりだ。

時折日が差すタイミングもあり、天候は悪くはないが、道を進むにつれ想像以上に雪が残っていることが分かる。内生谷付近で歩く予定の道を眺めたが、ちょっと厳しそうだ。あんまり無茶してまで乗るつもりもないので、黒沢・大沢線への乗車は今回諦めることにした。

池尻にて
池尻バス停

池尻にて
池尻線 電鉄黒部駅前行

池尻の集落にある転回場にバスは停車する。運転士に帰りも乗る旨告げて、写真を撮りに外へ出る。転回場は散水されているため積雪は皆無だが、除雪されていない場所の積雪は40~50cmというところだろうか。屋根に梯子をかけているとことを見ると、雪下ろしが必要なくらい積雪があることが伝わってくる。さすがにこんな中を歩くのは危険な感じだ。こころなしか天気も悪くなってきた気もするし。

初めての往復乗車、ちょっと恥ずかしいが仕方がない。素直に電鉄黒部駅まで戻る。復路は山田東布施口で乗客があり、それぞれ黒部駅電鉄黒部駅で降りていった。池尻線は朝夕2往復以外、運賃が上限200円までに設定されている。おそらく、黒部市内の他のコミュニティバスに合わせたのだろうが、今まで残っていたバス路線が、とうの昔に廃止されコミュニティバスとして復活した路線よりも運賃が高いというのは、自治体がコミュニティバスを始めると発生しがちな矛盾だ。ただ、池尻線には最近廃止の話も聞こえてきている。もちろんコミュニティバス化を前提とした話だとは思うが、地鉄バスとしての廃止は仕方がない話なのかもしれない。

2018.01.06[Sat]
電鉄黒部12:51→電鉄魚津13:03 富山地鉄本線
富山地方鉄道、¥410(370)

今日3度目の地鉄電車乗車。今回は電鉄魚津まで乗車する。乗客は相変わらずポツポツだが、これはこの電車の30分後に特急があるからかもしれない*5。電鉄魚津では3人が下車した。以前の「電鉄魚津ステーションデパート」時代とはうって変わって開放的になった駅舎の階段を下りて駅の外へ。いつの間にか天気はみぞれになっていた。

電鉄魚津駅
電鉄魚津駅

次のバスまで時間があるので、昼食を済ますことに。食事できそうなところはないだろう、なんてあまり期待はしていなかったが、駅前のロータリーに面した食堂が見えたので、その「みそや食堂」へ入る。昔ながらの食堂、といった雰囲気のお店でチャーハンを食べる。ついてきた味噌汁が磯の香り満点で良かった。今度、黒沢線へ乗りに来る際はまた寄ろうと思う。


*1:本来は¥600(540)であるが、乗車した便は「おでかけサポート対応運行便」に該当するため、運賃が上限200円に抑えられている。

*2:途中のバス停が始発となる池尻行は1本ある。以前の記事を参照。

*3:出自はサティだ。

*4:そういえばバイパスができてたんだった。

*5:ただし、その特急は追い越しをしないので、今乗っている普通列車が終点の電鉄富山まで先行する。

2018.01.02-07 年末年始ふり~きっぷ31

2018.01.06[Sat]
東山公民館前(発)~金太郎温泉前10:15→魚津駅前10:45
魚津市民バス 天神ルート、¥200、8.5km

金太郎温泉前にて
魚津市民バス 天神ルート車両

一っ風呂浴び、すがすがしい気分で魚津市民バスのバス停へ。こちらはカルナの館の近くにあるので便利だ。バス停からは海が見える、景色までもがすがすがしい。

これから乗るのは魚津市民バス、魚津市の当該サイトを見ると、pdfばかりで画像がなく、黒部市のサイトよりも分かりにくいが、pdf自体は分かりやすく作られている。なお、魚津市のサイトでも黒部市と同様に電鉄黒部駅前~金太郎温泉のバスの記載は省かれている。ここまでくると、先ほど乗ったにもかかわらず、本当に運行されている路線なのか疑いたくなってくる。

バスはちょっと遅れてやってきた。濃い緑色*1に塗られたマイクロバスだ。金太郎温泉前では2人降り、自分を含めて2人が乗ったが、それでも車内にはすでに3人が乗車している。地鉄のバスよりも乗客が多いのには少々驚いた。その後も乗降が頻繁に発生し、終点の魚津駅までに9つのバス停に停車した。日曜日の運行はないようだが、これだけ利用されているなら毎日運転しても良いような気がする。

この天神ルートのバスは東山公民館前発だが、その次のバス停の名称が斬新で「東山バス停前」というらしい*2。以前地鉄のバスが東山を経由していたので、そのバス停を基準にした名称だと考えられるが、地鉄のバス停はすでに廃止済だ。というか、「~駅前」など他の交通機関の施設を基準にしたバス停は良く見かけるが、他社のバス停を基準にしたバス停などあまり見かけない、というか初めて聞いた。「~前」と名乗っていることから考えて、バス停が隣にあるわけではなくちょっとずれた場所にあるんだろうかとか、車内の案内*3はどうなるんだろうかとか、気になる要素がたくさんある。何かの機会に一度立ち寄ってみたい。

アップルヒルサンプラザ前といったスーパーや、労災病院をはじめとする医療機関にバス停が設置こまめに設置されていて、そしてそんなところでは利用者も多い。バスの車内には「おつりはありません」と繰り返し書かれているが、利用者も慣れているのかお釣りを要求する人は見られなかった。もし細かいのがない場合、1日乗車券が500円なのでそれを買うことになるのか、いやお札しかなかったらそれも選べない。もしお札しか持っていなかったら、小学生用の回数券を購入して2枚投入すれば許されるんだろうか、などといろいろ妄想が掻き立てられるが、試す勇気もなく小銭もたんまりあるので、妄想だけでおいておく。

魚津駅前にて
魚津駅前に集う魚津市民バス

そんなこんなで魚津駅へ。同じ時間帯に複数ルートの魚津市民バスが魚津駅に集まっていたが、カラフルでいい感じだ。若干天候が悪化しているようだが、バスのおかげで駅前が華やかに感じられる。もうちょっと人がいればこの上ないのだが。

2018.01.06[Sat]
新魚津11:06→電鉄黒部11:16 富山地鉄本線
富山地方鉄道、¥410(370)

さて、電鉄黒部へ戻ろう。ちょっと長めの地下道を通って、新魚津駅へ。ホームで電車を待っていると、「年末年始ふり~きっぷを買いたいんですが」と駅員に声をかけている人を見かける。「今からだと期限までに7日経っちゃいますよ」「それでも構いません」といったやり取りの末購入されたようだ。乗り降りが多ければ1日で元が取れてしまうきっぷである、今から買うことも十分あり得る話だ。それだけ通常の運賃が高いという話なのか、ふり~きっぷのサービスが良すぎるという話なのか、個人的には前者が大きいような気がするが、ふり~きっぷの便利さを十分に享受しているので、あまり偉そうなことは言えない。

電車の乗客は10人前後といったところだろうか。電鉄黒部行ということもあって、それほど多くはない。電鉄黒部駅での乗り継ぎは4分だが、電車→バスなので特に問題なく乗り換えられた。

電鉄黒部駅にて
11時過ぎの電鉄黒部駅バス案内表示モニタ


*1:天神ルートに設定された色のようだ。

*2:詳細については、魚津市民バスのサイトにある路線図や時刻表のpdfを参照のこと。

*3:ちなみに魚津市民バスの案内は音声合成だった。ただ、流暢な日本語だったので、当初は気づかなかったほどだ。