2018.04.29-05.03 南から北へ45

小川津橋バス停の背後には墓所
小川津橋バス停

さて、本来なら坂上線で小川津橋から大竹駅方面へ向かうことになるのだが、次のバスは8時33分発となっている。駅前など、周りに何かあるところだったら1時間くらいの待ち合わせなど平気だが、ここのバス停の近くには墓場くらいしかなく、待合室もあるが日陰のせいかジメジメしていて、おまけに交通量が多く騒々しい。幸い、良いタイミングで逆方向(下り)のバスがあるので、それに乗り坂上線を往復することで暇をつぶすことにする。

2018.05.01[Tue]
大竹駅(発)~小川津橋07:37→美和総合支所07:59
大竹市・岩国市 坂上線、¥430、13.9km

小川津橋バス停付近にて
坂上線 美和総合支所行

小川津橋のバス停は上り方面にしかなく、またその対面の路肩はないに等しい状態だった*1。少し路肩のある小川津橋のたもと付近でバスを待ち、やってきたバスに「乗るアピール」をしてなんとか乗車に成功する*2。高校生と思われる女性とつなぎを着た男性がすでに乗車していた。男性の方は弥栄ダムで下車し山奥へ向かって行ったので、林業か何かの人だろうか。高校生は坂上分校で降りたのでそこに通学しているのだろう。他にも途中から高校や中学へ通う子供たちが乗ってきて、バスはそこそこ賑やかになる。

バスが完全に停車するまで席を立たないでください/車内事故防止にご協力お願いします/南海バス
バス車内に貼られていたステッカー

このバス、以前は南海バスで使われていたものらしく、椅子には当時のステッカーが貼られたままとなっている。また、運賃箱は簡易なものを使用しており、両替ができない旨掲示もされている。さらに、車内の案内放送は一切ない。なので、坂上線で途中のバス停で降りるのはけっこう難易度が高そうだ*3。当方も本来は終点一つ手前の鮎谷で降りるつもりだったが、降車ボタンを押すタイミングを逸し、結局終点の美和総合支所まで乗っていった*4。乗車時に降車バス停を運転手へ伝えられれば問題なしではあるが、そもそも一見で放送がないバスかどうかなんて分からないし、中乗り前降りのバスなので乗車時に運転士へ接する機会がそもそもない。致命的ではないが、坂上線に乗る際の注意すべき点である。

また、貼り出されたマナーの中に「飲食は禁止」と書かれていたが、「飲」くらいは認めてもよいのではと思う。というか、当初気づかずに持ち込んだ麦茶を口にしてしまった。この後乗る大竹市のバスにも「飲食禁止」は書かれていたので、大竹市の方針なのかもしれないが、こちらのバスにはいろいろとトラップが多いようだ。


*1:上記の写真でもそれが分かると思う。

*2:割と大事。以前バス停前で待っていたにもかかわらず、とある自治体のバスにスルーされた経験がある。

*3:ただし、降車ボタンはある。場所さえ把握していれば降りることはできる、つまり普段利用する地元の住民には特段困らない仕様ではある。

*4:ただし、終点まで乗っていた乗客の中に中学生がいた。これは結果論でもあるが、通学で利用する人に迷惑をかけたくないので、無用の乗客である自分が乗り続けたのは、ある意味正しかったともいえる。……なんてこといくら書いても、降り過ごした言い訳にしか聞こえないが。

2018.04.29-05.03 南から北へ44

今日は平日、ゆえにバスも基本的に平日ダイヤでの運用となる。

遠出した先でバスに乗る場合、他の休み、すなわち土日やお盆、年末年始に利用したときは、目的地への往復に時間がとられるため、平日ダイヤのバスに乗れる時間が限られてしまう。これらの休みが平日に挟まれた休日になるため必然的にそうなるのだが、ゴールデンウィークのメリットとして、休日の狭間に平日が入る長期連休のスタイルとなる点が挙げられる。人によっては恨めしい平日になるかもしれないが、自分にとっては素敵な黄金週間だ。おかげで休日ではつながらない区間へのアプローチが可能となる。今日はこれを活用して広島県を横断したい。

2018.05.01[Tue]
岩国駅06:55→小川津07:24~上迫(行)
いわくにバス[5]、¥650、14.6km

岩国駅にて
いわくにバス 上迫行

まずは広島県への県境へと向かう。乗るのはいわくにバス和木駅・上迫線だ。この便は平日・休日ともに同時刻で運行されている*1

上迫方面は他のバスのりばから少々離れた位置にあるが、昨日の防長交通の乗り場ほどひどくはなく、一応駅のロータリー内にある。いわくにバスは一部路線でPASPY*2が利用できるので、あらかじめ購入できないかと探してみたが、岩国駅ではチャージのみでカードの購入はできないようだ。どうせ広島県内で対応したバスに乗れば車内で買えるはずなので、今慌てて買わなくてもいいだろう。

待ち人は自分を含めて2人、バスもそれに見合ったマイクロバスだ。朝一番の下り便なんてそうそう乗客がいないものだが、このバスには珍しくおばちゃんが慣れた感じで乗車した。すぐに降りるだろうと思っていたら、自分が降りた小川津よりも先まで乗って行った。小川津の先はより狭い沢を登っていく道で、言い方が悪いかもしれないが山奥だ。畑作業にでも通いで行っているのだろうか、ちょっと気になった。

バスは和木駅で時間調整ののち、山合いへと進んでいき、宮ノ下以降は小瀬川の右岸に張りついた道を進む。ところどころ狭い道もあり、マイクロバスとはいえすれ違いは大変そうだ。対岸の道路は拡幅されていて、トンネルによるバイパスもできているが、こちら側の整備はほぼ手つかずの状態に見える。あちらの方がより奥まで道が続いており、交通量などを勘案しての結果だとは思うが、こちら側にはセメント工場などもあり、大型車も入ってくるようではある。もう少し何とかならないものかとは思う。


小川津手前の狭小区間

前述のとおり、今回は小川津まで乗車した。小瀬川を挟んだ対岸には大竹市と岩国市が共同で運営する坂上線が走っているので、橋のあるところで対岸に渡れば乗り継ぎが可能だ。このため、広島県へ進むためのアプローチ箇所が複数あり、手前から順に宮ノ下両国橋前渕乙瀬、そして小川津の各バス停で、それぞれ坂上線の大和橋、中津原、前渕渡、穂仁原、小川津橋のバス停に乗り継げる*3。今回は時間に余裕があるのでどこで乗り換えても問題がなく、むしろ山口県の共通バスカードを使い切りたいがために一番奥の小川津まで乗った次第だ。なお、坂上線が休日ダイヤの場合は両国橋あたりで乗り継いだほうが無難である*4

小川津で降車し、歩いて小川津橋を渡って広島県へと入る。橋の上から見ると、山口県側のガードレールは例のオレンジ色だった。県境だからアピール? なんて穿った見方をしたくなるが、上迫線が登っていく沢*5のガードレールは白色だったので、あながち間違いでもないだろう。ともかく、丸1日かけて山口県の横断が完了した。今後は引き続いて広島県を横切ることになる。

山口県側のガードレールがオレンジ色
小川津橋にて小瀬川上流を望む(左が山口県、右が広島県


*1:今、改めていわくにバスのサイト[pdf]で確認したところ、5/1の一般路線は休日ダイヤだったようだ。危ない危ない。

*2:広島県内で使える交通系ICカード

*3:うち宮ノ下~大和橋と前渕~前渕渡は若干距離がある。また、宮ノ下で下車後、大竹駅まで歩くのもありだと思う。

*4:両国橋07:15…中津原07:36となる。小川津の場合、小川津07:24…小川津橋07:25となって、ちょっと厳しい。

*5:両岸とも山口県内だ。

2018.04.29-05.03 4/30の移動まとめ

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秋穂漁港入口バス停
秋穂漁港入口バス停