今日は平日、ゆえにバスも基本的に平日ダイヤでの運用となる。
遠出した先でバスに乗る場合、他の休み、すなわち土日やお盆、年末年始に利用したときは、目的地への往復に時間がとられるため、平日ダイヤのバスに乗れる時間が限られてしまう。これらの休みが平日に挟まれた休日になるため必然的にそうなるのだが、ゴールデンウィークのメリットとして、休日の狭間に平日が入る長期連休のスタイルとなる点が挙げられる。人によっては恨めしい平日になるかもしれないが、自分にとっては素敵な黄金週間だ。おかげで休日ではつながらない区間へのアプローチが可能となる。今日はこれを活用して広島県を横断したい。
2018.05.01[Tue]
岩国駅06:55→小川津07:24~上迫(行)
いわくにバス[5]、¥650、14.6km
いわくにバス 上迫行
まずは広島県への県境へと向かう。乗るのはいわくにバスの和木駅・上迫線だ。この便は平日・休日ともに同時刻で運行されている*1。
上迫方面は他のバスのりばから少々離れた位置にあるが、昨日の防長交通の乗り場ほどひどくはなく、一応駅のロータリー内にある。いわくにバスは一部路線でPASPY*2が利用できるので、あらかじめ購入できないかと探してみたが、岩国駅ではチャージのみでカードの購入はできないようだ。どうせ広島県内で対応したバスに乗れば車内で買えるはずなので、今慌てて買わなくてもいいだろう。
待ち人は自分を含めて2人、バスもそれに見合ったマイクロバスだ。朝一番の下り便なんてそうそう乗客がいないものだが、このバスには珍しくおばちゃんが慣れた感じで乗車した。すぐに降りるだろうと思っていたら、自分が降りた小川津よりも先まで乗って行った。小川津の先はより狭い沢を登っていく道で、言い方が悪いかもしれないが山奥だ。畑作業にでも通いで行っているのだろうか、ちょっと気になった。
バスは和木駅で時間調整ののち、山合いへと進んでいき、宮ノ下以降は小瀬川の右岸に張りついた道を進む。ところどころ狭い道もあり、マイクロバスとはいえすれ違いは大変そうだ。対岸の道路は拡幅されていて、トンネルによるバイパスもできているが、こちら側の整備はほぼ手つかずの状態に見える。あちらの方がより奥まで道が続いており、交通量などを勘案しての結果だとは思うが、こちら側にはセメント工場などもあり、大型車も入ってくるようではある。もう少し何とかならないものかとは思う。
小川津手前の狭小区間
前述のとおり、今回は小川津まで乗車した。小瀬川を挟んだ対岸には大竹市と岩国市が共同で運営する坂上線が走っているので、橋のあるところで対岸に渡れば乗り継ぎが可能だ。このため、広島県へ進むためのアプローチ箇所が複数あり、手前から順に宮ノ下、両国橋、前渕、乙瀬、そして小川津の各バス停で、それぞれ坂上線の大和橋、中津原、前渕渡、穂仁原、小川津橋のバス停に乗り継げる*3。今回は時間に余裕があるのでどこで乗り換えても問題がなく、むしろ山口県の共通バスカードを使い切りたいがために一番奥の小川津まで乗った次第だ。なお、坂上線が休日ダイヤの場合は両国橋あたりで乗り継いだほうが無難である*4。
小川津で降車し、歩いて小川津橋を渡って広島県へと入る。橋の上から見ると、山口県側のガードレールは例のオレンジ色だった。県境だからアピール? なんて穿った見方をしたくなるが、上迫線が登っていく沢*5のガードレールは白色だったので、あながち間違いでもないだろう。ともかく、丸1日かけて山口県の横断が完了した。今後は引き続いて広島県を横切ることになる。