2017.08.12 中津川→富山2

到着した加子母総合事務所、土曜日なので役場は静かだが、2人がバスの到着を待っていた。しばらくすると下呂からの濃飛バス、そして加子母地区コミュニティバスが到着し、それぞれを乗り継ぐ人たちで少々活気づく。濃飛バスから下車した人は5人はすべてが中津川駅行へ乗り込み、北恵那交通のバスを乗り通した(自分を入れて)2人も同様に下呂行へ乗り込む。下呂行には他に2人が乗り込み、さっきよりはちょっと乗客の多い状態で発車する。

2017.08.12[Sat]
加子母総合事務所09:33→下呂バスセンター10:09
濃飛バス 加子母線、¥1,060、21.4km

加子母総合事務所に到着した濃飛バス、左奥にはコミュニティバス
加子母総合事務所の濃飛バス

下呂行はこの停留所にいる3種のバスの中で一番先に出発する。舞台峠を越えたのち、下呂市側の最初のバス停である御厨野からは集落内の道に入り、宮地橋まで狭い道を進む。


下呂市野尻付近のバスコース

ぽつりぽつりと乗り降りがあり、乗客がつねに4、5人の状態で下呂駅前へ。ほとんどの乗客が降車し、回送みたいな雰囲気で下呂バスセンターに到着する。乗り継ぎは下呂駅前の予定だったが、2時間近く待つことになるので、終点まで乗って散歩しながら下呂駅へ戻ることにする*1

ちなみにこの路線、やたらとバス停名に橋の名前が出てくる。加子母側から順に、瀬ノ島橋田中橋泉橋宮地橋帯雲橋河鹿橋小川橋と計7つ、しかも後半の3つは3連続だ。山間部ゆえなのか、地名が尽きたのか、土地柄なのか、バス会社の傾向なのか。こういったバス停の癖を見つけ、いろいろ妄想するのも少し楽しい。

乗って驚いたのは、思っていたより加子母と下呂の行き来があること。加子母側で乗った客が下呂側の集落やショッピングセンターのバス停で降りていく。いまだに中津川からのバスとの接続が図られているのは、そんな利用者が定常的にいるからなんだろう。

濃飛バスといえば、前乗り前降りだ。今回乗車したバスはノンステップバスだったので、どのような扱いになるのだろうかと乗車時に興味深く見ていたのだが、中ドアには「車椅子専用」のステッカーが貼られ前乗りを死守していた。降雪期の乗降のためと聞いたことがあるが、このかたくななまでのこだわりはちょっとかっこいい。

中扉に車椅子専用と書かれている
濃飛バスの中ドア


*1:下呂農協前で高山行のバスに3分差で乗り継ぎできないのが痛い。

2017.08.12 中津川→富山1

用があって名古屋へ出かけた帰りに、富山までバスを乗り継いで帰った。さすがに名古屋から1日では無理なので、スタートは中津川からだ。

名古屋から中津川まで鉄道で移動し、7時半過ぎに中津川へ到着*1青春18きっぷ利用者と思われる、接続する塩尻行での座席争奪戦を横目に見ながら跨線橋へ。駅舎のホーム側に立ち食いそばがあったので、当然待合室側にもあるだろうとウキウキしながら改札を出ると、喫茶店とキオスクしか見当たらず、肩を落とす。

雨が小降りになったタイミングで駅周辺をぶらつく。明らかに元は駅前デパートといった風情のにぎわいプラザは後日調べたところ、旧ダイエーとのこと。このダイエーは、駅前をちょっといったところにアピタができてすぐに閉店したようだが、そのアピタもお盆明けには閉店するらしい*2方丈記の冒頭部分が頭をよぎる。ちなみにバスの側面にあるアピタの広告には「閉店セール」の告知が書かれていた。割と律儀な会社だ。

閑話休題。にぎわいプラザ内にはバスの待合室があるので、そこでバスを待つ。まずここから加子母を目指し、その先は下呂へ抜ける算段だが、親切にもそんな接続時刻表が掲示されている*3

加子母総合事務所で北恵那交通と濃飛バスを乗り継ぐ場合の時刻表
加子母バス乗り継ぎ時刻表

2017.08.12[Sat]
津川駅前08:25→加子母総合事務所09:27
北恵那交通 付知峡線、¥1,340、34.7km

右側のバスが加子母総合事務所行
津川駅前バスのりば

加子母行は1番のりばから。乗客は私を入れて3人。バスはいったん南に向かい、前述のアピタを回り込むようなルートで北へと転進する。木曽川を渡る際には道路橋の下流側にこのバスの前身と思われる北恵那鉄道の橋脚が残っていた。夜明けの森バス停からは国道257号沿いを進む。旧付知町では稲荷橋から先で国道から市街地*4の狭い道へと入っていく。途端にバス停の頻度も多くなり、そこそこ道幅が狭くてそれでいて路駐も多く(慣れているとはいえ)運転士も大変そうだ。地元ナンバーの対向車はその点よく分かっているせいか、広い場所で停車して道を譲ってくれる。運転士も都度それに手を挙げてお礼する、いい感じだ。


桜屋町付近のバスルート

付知峡倉屋温泉の先で国道に合流し、その後はまた快適な道を進み、旧加子母村へと入る。万賀バス停はスーパーの敷地内にあり、バスはわざわざそこまで入っていく。それほど大きなスーパーではないので、どれだけの利用者がいるのか不思議だが、お年寄りには助かるに違いない*5。結局旧福岡町内で1名降りた他は乗客の増減はなく*6、2人が通しの乗車で加子母総合事務所へと到着する。途中すれ違った上りはわりと混んでいたので、乗ったバスが空いていたのは朝の下りだからということだろう。

乗っててちょっと気になったのは運賃表。画面が切り替わってから運賃表が表示されるまで妙に時間がかかる。で、よく画面を見てみると、どうも画像を表示しているようだ。以下の写真では分かりにくいかもしれないが、青い部分の色がざらついていて、jpegを圧縮したときのノイズのようなものが見える。こういう情報はcsvか何かのデータを取り込んで、それを表示させる仕組みだと思っていたので、画像表示とは意外だった。ただ、バス停ごとの画像を、それも上り下りそれぞれで持たなければならないというのは、あまりいい方法とは思えないのだが。

どうもjpegっぽい運賃表
北恵那交通付知峡線運賃表


*1:名古屋06:12→中津川07:35

*2:ユニー・アピタ中津川店、2017年8月閉店-中津川市中心部からスーパー消える - 都市商業研究所

*3:同様の表示は下呂駅前のバス停にもあった。どうも以前は濃飛バスがやっていた路線を北恵那交通が承継したらしいので、この親切さはその名残なのかも。

*4:市街地といっても、往時が偲ばれる感じのやつだ。

*5:ちなみに加子母地区コミュニティバスのバス停名はスーパーの名前そのまま「アトラ」だったりする。

*6:つまり、乗車があったのは起点の津川駅のみ。

南から北へ14 今後のルート選定2

前回熊本県を経由するルートについてまとめたが、ここからは宮崎県から直接大分県を目指すルートについて検討する。なお、宮崎・大分県境を下道で超える路線バスは存在しない*1。必然的に徒歩での県境越えとなるので、徒歩の距離が最大で10km程度で収まるルートをいくつかピックアップしてみた。

(4)尾平越トンネル経由

延岡バスセンター08:45→高千穂バスセンター10:22宮崎交通
宮交バスセンター11:08→岩戸11:23高千穂町ふれあいバス 岩戸線
岩戸11:40→仲の内12:10高千穂町ふれあいバス 日向線(月~土)
仲の内…尾平鉱山/徒歩9.8km
尾平鉱山16:50→緒方駅17:53*2 *3豊後大野市コミュニティバス 長谷川線

このルートが実際に可能なのは、日向線の運行があり、かつ夕方に尾平鉱山発のバスがある土曜日のみ。県境にある尾平越トンネルまでの3.4kmで高度を300mほど稼ぐ必要があるが、時間的には余裕のある歩きで、国土地理院の地形図には大分県側に短絡する歩道も描かれていることから、これが使えれば歩行距離は大幅に短くなりそうだ。ただ、大分県側が豊後大野市止まりであること、土曜日限定の条件、緒方駅から先が平日のみ運行*4というあたりがネックだ。

(5)旧北浦町経由

(4)が山側のコースなら、(5)は海側のコース。延岡からは比較的本数の多い宮野浦行を利用するが、大分県側のバスの本数が少ないのがボトルネックとなる。

(5a)市振公民館下車パターン

延岡バスセンター09:14→市振公民館09:58宮崎交通
市振公民館…波当津/徒歩10.9km
波当津13:20→大手前14:41大分バス
大手前14:48→大分駅前16:28/大分バス
大分駅前17:26→別府駅18:00大分交通

波当津発のバスはこれが最終なので、これに間に合わせる必要がある。平日の場合は上記時刻より前に延岡バスセンターを出る便があるので、歩く時間が厳しい場合*5はそちらを使えば良さそうだ。また、前回書いた(1)よりも若干遅くなるものの、別府にも当日中にたどり着けるのは良いこと。気になるのは歩く距離と高低差。前者は言わずもがな、後者は「海岸沿いの集落(市振)~標高100m~海岸沿いの集落(直海)~標高200m~海岸沿いの集落(波当津)」といったルートになるので、後半の体力が少々不安だ。

(5b)直海下車パターン

延岡バスセンター18:14→古江19:07宮崎交通
古江19:20→直海19:30宮崎交通(平日)*6 *7
直海…波当津/徒歩6.6km
波当津11:50→大手前13:11/大分バス
大手前13:18→大分駅前15:07/大分バス
大分駅前16:19→別府駅16:50大分交通

……と悩んでいたところ、1日1便のみ直海まで行くバスを発見する。出発日基準で平日のみ対応可能なルートだ。が、掲載した時刻を見てもわかるように、直海での宿泊が強制されることになる。泊れるところを確保しない限り、このルートは無理だ。

(5c)市尾内下車パターン

延岡バスセンター10:19→古江11:12宮崎交通
古江11:20→市尾内12:00延岡市乗合タクシー 北浦線(火・木)
市尾内…葛原/徒歩5.6km
葛原13:33→大手前14:41/大分バス
大手前14:48→大分駅前16:28/大分バス
大分駅前17:26→別府駅18:00大分交通

北浦方面の第3のルート。火・木限定だが、歩く距離も(5a)の半分程度に抑えられ、高低差も100m上がる~200m下がるという比較的負荷の低いコースとなっている。が、問題は乗り継ぎ時間。google先生の言う歩行時間は1時間30分と、(5a)のときと同様にまったく余裕のない時間設定だ*8。そして乗り継ぐ大分バスは前述の最終バスと、かなりリスクの高いコースになっている。

これまでの候補をまとめると、以下のような感じになる。

コース 利用可能日 乗車バス 待ち時間 徒歩距離 到着地・時間
(1)熊本空港経由 全日 2本 2h 0 別府駅前本町 17:35
(2)アーデンホテル阿蘇経由 全日 3本 4h 0 要町 17:23
(3a)上町経由 月・木 4本 2h 0 高森中央 15:44
(3b)寧静ループ橋経由 月・木 3本 1h 1.5km 高森中央 15:24
(4)尾平越トンネル経由 4本 1h 9.8km 緒方駅 17:53
(5a)市振公民館下車 全日 4本 1h 10.9km 別府駅 18:00
(5b)直海下車 出発日平日 5本 1h 6.6km 別府駅 翌16:50
(5c)市尾内下車 火・木 5本 1h 5.6km 別府駅 18:00

こうしてみると、(1)か(2)にしてしまおうかという気持ちが強くなるが、火・木限定の(5c)にも魅力を感じる。次に実施できるのは秋だと思うが、しばらくどうするか考えておきたい。

……それまでに、ここで挙げたバスがなくならないことを祈っておく。


*1:なので前回、熊本県を経由するルートの検討を行った。

*2:土日祝ダイヤを記載。平日も運行はあるが、この時間にはないので注意。

*3:10~3月のダイヤ。4~9月はこれより1時間遅くなる。

*4:つまり、翌日緒方駅から先がないということ。

*5:というか、google先生は3時間12分という、乗り継ぎに ぴったり 余裕のない時間を提示してくる。

*6:宮崎交通バスの時刻表を見ると、宮野浦行のバスが終点到着後に古江に戻り、直海行として出発しているように見える(朝の上りはその逆で直海~宮野浦~古江)。実際は通しで運用されているのかもしれない。

*7:余談だが、直海夜着~直海朝発のバス運用、直海在住のバス運転士専用の運用のような気がするが、どうなんだろうか。

*8:徒歩連絡による乗り継ぎを意識した時間設定とも考えられる(絶対にない)。