2017.06.22-25 南から北へ2

2017.06.23[Fri]
垂水10:30→鹿屋11:25志布志港入口(行)
三州自動車、¥680、25.4km

垂水のバス停、という言葉からは、町の中心にあるようにも思えるが、実際は町はずれにあるバス車庫の傍らにある。バス停の前にロータリーがあるので、旧垂水駅前かと思ったが、後で調べたら駅は別のところにあったらしい。漁港が近いことから、昔はこの辺りにフェリーが着岸していたのかもしれない*1

相変わらず始発からの乗客は自分以外皆無だが、本町垂水中前と乗客があり、垂水港で座席がほぼ埋まるくらいになる。さきほどのバスもそうだが、フェリー乗り場を利用する乗客には若い人も多く、その点はフェリーもバスも公共交通機関として生きている感がある。結局、垂水港で乗った人のうち約4分の1は鹿屋以遠へ乗り続けていった。志布志あたりからの垂水フェリー利用者もそこそこいるのだろう。

古江までは一旦来た道を戻るかっこうになる。古江の停留所を出た後、バスはつづら折れの急な坂道で台地上に駆け上がり、鹿屋体育大の前を通り、鹿屋へと向かう。だんだんにぎやかになってくると鹿屋の中心街へ。再開発ビルっぽい「リナシティかのや」にある鹿屋バス停で降車となった。

昼下がりの鹿屋バス停
鹿屋バス停

鹿屋バス停はすべてのバスが南向きで停車するようになっている。おかげで垂水からのバスは、近くにあるローソンの周囲を一周するかたちで向きを変えたのちにバス停に到着した。乗り換えは楽だが、バスの遅れにより目の前で乗り継ぎたいバスが出発していく、なんて不幸も起こりそうだ。

リナシティかのやにはマックスバリュが併設されている。そういえばこれまで鹿児島県内でマックスバリュを多く見てきたし、この後通過する宮崎にもたくさんあった。こちらによくあるスーパーはマックスバリュとAコープ、そういうものなんだろう。あとどうでもいい話だが、リナシティかのやの待合所で小林麻央の訃報を聞いた。自分が考えていた以上に世間の関心は高いことに少々驚いた。


*1:垂水市のサイトを見ると、市内路線バスのバス停名に「垂水(旧フェリー乗り場)」の記載があるので、そうなんだろう。

2017.06.22-25 南から北へ1

やっと、最北端バス停を目指す路線バスの乗り継ぎが始まる。

2017.06.23[Fri]
ホテル佐多岬08:00→垂水中央病院10:11
三州自動車、¥1,670、73.3km

ホテル佐多岬で発車を待つバス
最南端発バス

最南端のバス停(ホテル佐多岬)
最南端バス停

佐多岬にバス停があったころは、「日本最南端」なんてコピーがついていたようだが*1、今の最南端バス停にはそういった装飾は見られない。バス停自体もどこかの再利用のようで、以前のバス停名が透けて見えそうだ。

最南端バス停の時刻表(当便のみ記載)
最南端時刻表

このバス停は、朝8時発の1日1本しか出発便がない*2。運行表を覗いてみると、根占にある車庫から回送されてきているらしい。バスの運転士も大変だ。

1本目のバスでまずは垂水を目指す。なお、このバスを根占で降り、直接鹿屋に出れば、以降1本早いバスで移動できる*3が、都城での乗り継ぎが若干厳しいのと、結局泊るところは一緒になるので、バスを乗り通すことにする。2時間以上バスに乗り続けられる幸甚。まさにバスに乗るのが目的だ。

バス乗車時、運転士に「フェリーに乗り継ぎますか?」と聞かれる。なんきゅうフェリーのことだろうか。フェリーもバスも根占港9時発なので、接続していないと思ったが、聞いてくるということは接続しているようだ*4

そうそう、相変わらず乗客は私だけだ。

出発時点では強めの雨が降っていたが、東側の雲が減って徐々に日が差し込んでくる。来た時と同様に、島泊集落への細い道を下っていくが、相変わらず人気がない。


島泊へ向かう道

途中「竹ノ浦別」というバス停を通るが、竹之浦の集落まではずいぶん距離があり、またそちらへ向かう道路も見当たらない*5佐多岬への道を造っていたころのこの辺の集落はどこも陸の孤島だったようなので、バスが走り出した当時は竹之浦へ向かう利用者がいたのかもしれないが、現状利用者は皆無だろう。


竹ノ浦別バス停付近

佐多で時間調整ののち、次のAコープ前*6で初乗客あり。その後根占までに数人の客を拾って進む。根占で幾人かが降り、昨日乗車したネッピー館でまとまった乗客がある。どうも同窓会でネッピー館に1泊といった雰囲気の団体さんだが、ほとんどが大根占市街*7で降り、再び乗客数人の状態で垂水へと向かう。

それでも垂水港が近づくにつれ乗客は増していき、そしてそのほとんどが垂水港で降りる。船移動が日常的な生活は羨ましくもあるが、実際は不便この上ないのだろう。その後わずかばかりの乗客も垂水の中心街で下車し、終点まで乗り通したのはまた1人。次のバスは1つ手前の垂水が始発なので、途中のスーパー*8に寄り道しつつ、歩いて移動する。


*1:何度も言及している「本土縦断 路線バスの旅」掲載の写真参照。

*2:正確には、夕方6時にここを経由して外ノ浦へ向かうバス(前日に乗ってきたやつ)があるが、次が終点なので載せてないのだろう。

*3:根占で乗り継ぐ際のタイムテーブルは次のとおり。
ホテル佐多岬08:00→根占08:50、
根占09:45→鹿屋10:38、
鹿屋11:00→広口12:33、
広口12:42→青井岳温泉13:28、
青井岳温泉14:35→宮交シティ15:22、
宮交シティ16:10→高鍋バスセンター17:37

*4:最南端バス停について2」の写真も参照。

*5:走行中に見た限りでは気づけなかったが、Mapionの地図では竹之浦へ向かう道が描かれている。

*6:ちなみにここのAコープは「本土最南端Aコープ」とのこと。

*7:完全に余談だが、町中を走行中、前に報道があった川越美和の孤独死の件をふと思い出してしまい(たしか生家が大根占だった)、何とも言えない気持ちになってしまった。

*8:ちなみにこのスーパーもAコープだ。

2017.06.22-25 6/22の移動まとめ

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  • 富山07:10→羽田08:15/ANA 312
  • 羽田08:55→鹿児島10:40/ANA 621
  • 鹿児島空港11:10→指宿駅前12:45/鹿児島交通、¥2,350、84.7km
  • 指宿駅前…指宿港/徒歩、1.4km
  • 指宿港14:50→根占港15:10/フェリーなんきゅう、¥800
  • 根占港…ネッピー館/徒歩、0.4km
  • ネッピー館17:07→ホテル佐多岬18:00/三州自動車、¥890、31.8km

ネッピー館前バス停
ネッピー館前バス停