2017.06.22-25 approach4

根占港には定刻通り到着。フェリーの波止場から少し離れたところにある、急ごしらえな船着き場に接岸する。

乗り継ぐバスの時間はまだ先なので、近くのねじめ温泉ネッピー館で汗を流すことに。建物内にある湯船よりも露天風呂のお湯のほうが効きそうな感じ*1だったが、あいにくの雨天であまり浸かっていられなかったのが心残り。あと方言が強いせいか、会話が聞き取れない。意外なことで日本の端にいることを意識する。

2017.06.22[Thu]
鹿屋(発)~ネッピー館17:07→ホテル佐多岬18:00~外ノ浦(行)
三州自動車、¥890、31.8km

ネッピー館前バス停と外之浦行バス
ネッピー館前バス停と大泊行

天候は相変わらず悪く、雲が厚いせいか昼の長いこの時期なのに、だんだんと暗くなりつつある。ネッピー館でバスに乗り込むと高校生らしい乗客が2人いたが、いずれもすぐ先の根占で降車した。よってすぐに乗客は私1人となる。

途中、佐多のバス停で運転士より「スクールバスに乗り継ぎませんか?」との提案あり。横を見ると、駐車場に2台のマイクロバスが止まっている。以前最南端バス停を調べた際に出てきた佐多地区コミュニティバスだろう。おそらくホテル佐多岬は経由しないだろうと考えお断りしたが、もう少し余裕のあるスケジュールで天気も良かったなら、このバスに乗り換えて最南端バス停のさらに南にある田尻を目指す、なんてしたかったのだが。

佐多を出てしばらくすると、先ほどのマイクロバスが続行するような形で進むようになる。あちらは島泊の集落には寄らず*2大泊方面へそのまま進んでいった。乗車している路線バスの方は島泊への細い道を入り、丹念に停留所をこなしていく。

夏至近くにもかかわらず、6時前なのに日没後のような暗さの中をバスは進む。尾波瀬を越えたあたりで先ほどの「実質回送マイクロバス」*3とすれ違う。かつての佐多岬ロードパーク第1料金所近くにある大泊バス停を通過すると、ホテル佐多岬はもうすぐだ。


*1:なんか黒々していた。鉄分が多いのだろうか。

*2:というか、乗客なしで回送しているような状態だった。

*3:戻りは本当に回送バスなのかもしれない。

2017.06.22-25 approach3

指宿に着くと、鹿児島空港よりも雨が強くなっていた。そんな天気のせいか鉄道も多少遅れているようで、15人前後の観光客が次の列車を待っている。

次に乗るのは船なので、こちらも天候が心配だ。駅の構内に観光案内所があったので、運行状況を聞いてみると問い合わせ先の書かれた時刻表をいただけた。どうやら指宿市観光協会は、市外へ出ていく案内や状況把握はしてくれないらしい。「指宿市」と冠している以上、市外へ出ていく人への対応はそういうものなのかもしれないが、ちょっといただけないよなあと思う。

雨が強くなったのと、良い印象を持てなかったこともあって、早めに駅を後にして港を目指すことにする。………その前に昼食。駅前の通り*1にあった中華料理屋と飲み屋の中間みたいなところでチャンポンを食べる。量が多めだが、美味しかった。

その後はアーケードのある、だけど活気の失われた商店街を東へ進み、指宿港に向かう。いったん小降りになった雨も、港に近づくにつれ本降りになっていき、持参した折り畳みの傘ではつらい状況に。

港へは14時くらいに到着。桟橋にはまだチェーンがかかっていたがその奥に待合用のベンチがあるので、チェーンをまたいで進む。これから乗るのは、フェリーなんきゅうが最近運行を始めた高速船「なんきゅう10号」だ。

2017.06.22[Thu]
指宿港14:50→根占港15:10 なんきゅう10号
フェリーなんきゅう、¥800

なんきゅう10号(指宿港)
なんきゅう10号

なんきゅう10号の案内看板
もう一つの架け橋

出発時刻の20分くらい前に根占からの便が到着。乗客は1人。これから乗る折り返し便の乗客も私1人。天気の悪い平日とはいえ、ちょっと心配になる。

船自体は新しく、今年の春に三重で造られたとのこと。船内も綺麗で快適だ。船室内にはモニタがあり、走行中は船首の映像が表示される。飛行機と一緒だ。高速船を名乗るだけあって、(距離が短いこともあるが)山川港に向かうフェリーに比べて早い*2。でも乗客は私1人。ぜいたくすぎる船旅だった。


*1:「指宿中央名店街」というらしい。

*2:フェリーは所要50分に対し、なんきゅう10号は所要20分。

2017.06.22-25 approach2

やっと鹿児島についたが、最南端まではまだ遠い。

最南端バス停を発車するバスは、朝8時発の1日1本なので、どう頑張っても初日は移動日にしかならない。なので、回り道をしながらのんびり向かうことにする。

バスに乗る前に案内所にてSUNQパスを購入。全九州3日間乗り放題で10,000円だ。机上計算の結果では金額以上に乗車することになるので損はないはずだが、宮崎交通利用分を宮崎県内路線バス全線1日乗り放題乗車券ワンコインパスにすれば、金額的にはもっと安かったかもしれない。

空港にあるバス案内所でSUNQパス購入を申し出ると、昔の定期券の有効期限で使っていたような大きな日付印が出てきた。

今回使用したSUNQパス
SUNQパス

2017.06.22[Thu]
霧島いわさきホテル(発)~鹿児島空港11:10→指宿駅前12:45指宿いわさきホテル(行)
鹿児島交通、¥2,350、84.7km

指宿いわさきホテル行(鹿児島交通)
鹿児島空港にて

今回の初バス。ちなみに運賃は上記のとおりだが、SUNQパスを利用しているので、都度の支払いは不要だ。

バスはわりとくたびれた感じの車体で、行き先表示もダッシュボード上でのパネル表示。「喜入行きますか?」「平川停まりますか?」の問い合わせが運転士に投げかけられるのみで、乗り込む客はいない。結局、乗客は私のみで出発。ノンストップ便ということが影響しているようだ。

ルートは九州自動車道から指宿有料道路を経由して谷山から下道へ。喜入市街もショートカットせずに町中を経由する、通常便ルートをトレースしている感が溢れんばかりの「バス停に止まらないだけのノンストップ」だった。

ノンストップのせいで困ったのが降車ボタンを押すタイミング。途中の指宿駅で降りるので、降車ボタンでお知らせする必要があるが、次のバス停案内は鹿児島空港発車後すぐに行われた。いきなり押すのもアレかなと、躊躇しているうちに押すタイミングを逸し、ドキドキしたまま指宿市内へ。幸い、到着直前に「まもなく~」の再案内があったため、そこでプッシュ。いわさきホテルまで連れて行かれずに済んだ。